【主日礼拝メッセージ 】                                                                       2017年2月26日 

成長シリーズ(1)急がないこと   
エフェソの信徒への手紙4章11-16節

山岸 明牧師   

   聖書には「成長」に関する御言葉がたくさん出てきます。「わたしたちの主、救い主イエス・キリストの恵みと知識において、成長しなさい」(Uペテロ 3:18)。「むしろ、愛に根ざして真理を語り、あらゆる面で、頭であるキリストに向かって成長していきます」(エフェソ4:15)。

  私たちの霊的成長はどこを目指していくのでしょうか、それは教会の頭であるキリストに向かって成長していくのです。私たちの霊的な部分が成長すればするほ どキリストに似た者になっていきます。それは主イエスのように考え、主イエスのように思い、主イエスのように行動するようになるのです。

  ただ、私たちの霊的成長は一瞬にして起こることではありません。霊的成長には時間がかかります。私たちは今、スピードを重視する時代に生きているために考 えることなく、その中に組み込まれて生活しているため、私たちの生き方も「急いで」と言う中にあるような気がします。同じように私たちはどれだけ早く霊的 成長するかと言うところにどうしても関心がいってしまうのです。

  しかし、聖書を見ると神様は早さよりも、粘り強さや安定性、そして何よりも、たくましく成長することに関心を持っておられ事が分かります。ですから霊的成長に近道はないのです。いろいろなところを通って、段階をえて成長していくのです。

  だから急がないこと。私たちは礼拝を通して、交わりを通して、学びを通して、そして何よりもキリストの愛を実践して、キリストに似た者に成長していくので す。この実践の積み重ねこそ、気が付いたときには習慣となり、自然に主イエスのように考え行動するのです。「あなたがたは、主キリスト・イエスを受け入れ られたのですから、キリストに結ばれて歩みなさい。キリストに根を下ろして造り上げられ、教えられたとおりの信仰をしっかり守って、あふれるばかりに感謝 しなさい」(コロサイ2:6)。私たちは生活の中で繰り返しキリストのように愛する事を学び実践していくのです。