クリスマスイヴ礼拝                                            2010年12月24日 

『ここに愛がある』

マタイによる福音書4章16-17節 

山岸 明牧師

 「暗闇に住む民は大きな光を見、死の陰を歩む者に光が射し込んだ」16。この世は暗黒の世界だと言った人がいますが、そんな暗闇の世界に光が射し込みました。それは、救い主がお生まれになったのです。この良き知らせが一番最初に届けられたのは羊飼いのもとでした。イエス様は「わたしが来たのは、羊が命を得るため、しかも豊かに受けるためである。わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。羊飼いではなく、自分の羊を持たない雇い人は、狼が来るのを見ると、羊を置き去りにして逃げる。」ヨハネ8:10-12。と仰せられました。羊は臆病で弱い動物です。羊たちは羊飼いが導かなければ生きていけないのです。

 イエス様は自らを「良い羊飼い」であると仰せられました。では羊とは誰でしょうか。それは私たちです。良き羊飼いのいない人生は何によって動かされているのでしょうか。あなたを動かしているものは何ですか?あの時こうしておけば良かった、あの子がこうなったのは私のせいだ、そのような罪意識でしょうか。それとも過去に傷つけられた痛みに執着し続ける怒り、それとも恐れ、物を獲得すること、受け入れられたいという思い、私たちの人生の旅は、このような思いに駆り立てられて歩んでいるのではないでしょうか。

 豊かな人生とは、良き羊飼いに導かれることなのです。良い羊飼いは、羊のために命を捨てるとあるように、神は、私たちを愛すべき大切な存在としてみてくださっています。それは御子であるイエス様を十字架につけても愛してくださったのです。「神は独り子をお与えになったほどに世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」ヨハネ3:16。ここに愛があるのです。

 クリスマスはそんな私たちのところに良き羊飼である救い主が来てくださいました。「わたしが来たのは、羊に命を得させ、豊かに得させるためである」ヨハネ10:11。ここに、イエス様が来られた目的がはっきりと示されています。良き羊飼いのいない人生は「放浪の旅」となり、人生の目的、意味を見出せずに、帰るところも知らずに人生の旅をさまよい歩くことになるのです。私たちにできることは、ただその良き知らせを感謝と喜びのうちに受け取ることです。そして、イエス様と共に新しい旅を始めてみる事です。今までの放浪の旅を意味のある旅に変えるのはイエス・キリストの福音に聞くところから始まるのです。 


 
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