【主日礼拝・要 旨】                                        2009年4月 26日 

 『信仰の波状効果』  

 マルコによる福音書2章1-12節

山岸 明牧師

 
 
 今日の箇所を始めて聞いた方はとてもびっくりしたと思います。それは他人の家の屋根を壊してまでもイエス様のもとに病人を連れて行ったからです。皆さん はどう思いますか? 良い言葉で表現すれば、とても熱心な信仰者です。他の言い方をすれば過激な信仰者、そこまでしなくても良いのに、また次の機会でも良 いのではないか、いろいろな考えがあると思います。
 彼らはイエス様の元に行くのに、それが困難な状況であるから諦めて帰るという道ではなく、屋根をはがしてまで(道徳的に反する行動)をとってまで、イエ ス様の元に行くという決断したのです。イエス様はそのような信仰であっても一切否定されることはなく、彼らの信仰だけを見て、天井から下ろされ、床の上で 横たえている中風の人に向かって「子よ、あなたの罪は赦される」と仰せられたのです。


 では、この男たちの信仰とは何でしょうか?それは、この中風の人を病から救ってあげたい、何とかしてあげたいという思い、そして、イエス様の元に行け ば、必ず癒されると信じたことです。その信仰が病人を運び、屋根をはがし、批判を浴びてもイエス様の前にお連れしたのです。これは「信仰の波状効果」であ ります。私たちが一人の人を、また、その人の人生を、抱えている問題をキリストの所に持っていくなら、それは「信仰の波状効果」になるのです。
 私たちが救われたのも、きっと私たちが知らないところで、執り成しをしてくれていた人たちがいたのです。それは自分が知らないだけで、私のために祈って くれていた人がいるのです。私たちも、今日の四人の男性のように「信仰の執り成し」が出来るように、悩み苦しみ悲しむ者を主の御もとに導き、「執り成す」 事が出来ますように、病の中にある人々のために祈りを持って「執り成す」事が出来ますように、また、主の御言葉を持ち運ぶ事が出来ますように、そして多く の人が「あなたの罪は赦された」この御言葉をイエス様から頂きたいと願います。どうか私たちが主の働きのために用いられますようにお祈りいたします。


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