【主日礼拝・要 旨】                                        2009年8月9日 

 『苦難の中での喜び』 

ペトロ(一)4:12−19 

  

 仏教に「四苦八苦」と言う言葉があります。人間には大きく四つの苦しみがあると言われます。それは「生、老、病、死」生きる苦悩、老いる苦悩、病の苦悩、死の苦悩です。その他に八つの苦しみがあるのではなく、他にも四つの苦があり、合わせて八苦あるという意味です。その他の四つの苦は「愛別離苦」愛する人と別れる苦悩。「怨憎会苦」怨み、憎む人と出会わなければならない苦悩。「求不得苦」求めても得えられない苦悩。「五陰盛苦」欲を制御できない苦悩。私達はこんなにも多くの苦を背負って生きているのです。更にペトロはキリスト者には、この四苦八苦の他に、もう一つの苦しみがあると言われます。

 当時、ユダヤはローマ帝国が支配をしていました。ある時期からローマ帝国の権威が強められ、精神的統一をはかる為に皇帝礼拝を強制しました。ローマ皇帝を神と崇め礼拝せよと、彼らはローマ皇帝に従うか、キリストに従うか、と言う立場に立たされたのです。彼らはキリストに従う者としての道を選びました。それは同時に苦しみを受けることを自ら選び取ったのです。キリストのために苦しみを受ける事は、強制ではく自らが選び取っていく事なのです。「わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪口を浴びせられるとき、あなたがたは喜びなさい。大いに喜びなさい。」マタイ5:11 

 この喜びこそ私たちが「火のような試練」を乗り越える力を与えてくれるのです。では、この喜びはどこから来るのでしょうか?それはイエス様の十字架と復活の希望からです。復活はこの世に勝利された証です。世に勝利したというのは、人間として受けるべき四苦八苦もすべて克服されたのです。ですから、私たちはこの方によって苦難の中にあっても喜ぶことが出来るのです。「生、老、病、死」生きる事が苦であったが、今は生かされている喜びに変わり、外見は老いていきますが、それ以上に内面は光り輝き、また病の中にあっても感謝して生きる希望が与えらます。死の苦から、神のもとに帰り、永遠に生きる喜びと、再会できる喜びも与えられるのです。これが、イエス・キリストに従うことを選び取った者への恵みなのです。
   

 

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