【主日礼拝 】                                  2012年2月26日 

 『どんな事にも対処できる秘訣』

フィリピの信徒への手紙4章10-17節

山岸 明牧師

 ある本にこんな事が書かれていました。辛い逆境の中に生活をしている人たちが陥りやすい危険性があると言われます。@逆境を乗り越えようとせず“やけ”を起こす。(1)必要以上に他者を“ねたむ”。(2)他者を恨む。C被害者意識が強くなる。(3)辛い状況から抜け出しても、過去を引きずる。では、順調に人生を歩んでいる人たちはどうか、同じようにある危険性に陥ることがある。(1)思いあがって傲慢になりやすい。(2)そこに安心をして物事を怠けてしまう。(3)苦しい時に受けた恩を忘れがちになる。(4)小さなことにも不平を言い出す。(5)人生をあなどる。

 これは、逆境にいても、順調にあったとしても、人は決して満足することがないという事です。それは神様に対しても同じような態度が起きてきます。辛い状況になると、神様がいるならどうして。物事が順調に行くと、神様がいなくても大丈夫、自分の力で何とかできる。人間はほおっておくと傲慢になったり”やけ”を起こしたり、人生上がったり下がったりして、最後にはその場に倒れ込んで、思い悩んでしまうのです。
 
 使徒パウロは「いついかなる場合にも対処する秘訣を授かっている」(12)と言いました。パウロが語る秘訣とは、どのような時にも満足する事なのです。この満足は物質的な豊かさによって満ち足りる事ではありません。さらに、苦しい状況の中にあっても、耐え抜く精神力を養って、やせ我慢して満足するという事でもありません。いかなる状況の中でも心から満たされる満足です。パウロはその秘訣はイエス・キリストを知ることにあると言いました。「わたしの主キリスト・イエスを知ることのあまりのすばらしさに、今では他の一切を損失と見ています。キリストのゆえに、わたしはすべてを失いましたが、それらを塵あくたと見なしています」(フィリピ3:8)。パウロはこのお方が共におられるので、すべてが可能になると確信したのです。


 
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