【主日礼拝 】                                  2012年5月6日 

 『喜びの伝道』

ローマの信徒の手紙10章14-21節

山岸 明牧師

 すべてのクリスチャンに共通して与えられている使命があります。それは、キリストの証人となる事です。一人の人が救いに至るまでには様々な準備があります。種を蒔いて、育てあげ、刈り取るという穀物の世界と同じように、伝道においても耕し、種を蒔き、育て、刈り取りをするのです。

 今年度の教会主題は『生きた証をしよう』です。一番身近で出来る伝道です。パウロは自分がどのようにしてキリスト者になったかを生き生きと証をしています。「宣べ伝える人がいなければ、どうして聞く事ができよう」(14)。パウロの証は自分の身に起こった事をありのままに話をしました。それが『生きた証し』です。あるアンケート調査によりますと、教会に行くようになったきっかけは『友達に誘われて、家族に誘われて』が多く、自分一人で、また、チラシを見て行ったという方もいますが、その場合でも、クリスチャン作家の本を読んだとか、間接的にクリスチャンとの関係がありました。これはクリスチャン一人一人が生活の場で『生きた証』をしているからです。

 私たちの使命はこの世でキリストを証しする事です。教会の使命は地域社会の中でキリストを証しする事です。私たちは自己満足的な信仰であってはなりません。自己満足的な教会になってもいけません。自分の信仰と生活さえ守れば良いというものでもありません。私たちは使命に生きるべきです。日本は人間関係を大事にする国です。人とのつながりで動きやすい国です。伝道は私たちがクリスチャンであるという存在から始まり、関係で進み、教会で実を結ぶのです。「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい」(マルコ16:15)これが教会の中心的な使命です。“証人”とは、自分の体験を証しする事です。見たこと、聞いたこと、体験した事を明らかにすることです。キリストの救いの体験をそのまま証言する事です。ありのまま、自分の失敗、弱さ、愚かさを隠さず、そんな自分であったがキリストによって救われた。そして今は希望の中に生きている事を証しするのです。「救いの道をたどる者にとっても、滅びの道をたどる者にとっても、わたしたちはキリストによって神に献げられる良い香りです。(II コリント2:15)


 
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