【主日礼拝 】                             2014年1月5日 

 『強く、雄々しくあれ』 

ヨシュア記1章1−9節

山岸 明牧師

 モーセの後を継いだヨシュアはイスラエルの民を約束の地「カナン」まで導かなければならなかった。偉大なモーセの後を引き継ぐプレッシャーに押しつぶされそうになったでしょう。また、今後予想される様々な困難に、心ひるむ事もあったでしょう。このミッションをどのように成功させたらよいのか、途方に暮れたでしょう。そんなヨシュアに神は「わたしはモーセと共にいたように、あなたと共にいる。あなたを見放すことも、見捨てることもない」「強く、雄々しくあれ」(ヨシュア1:5-6)と仰せられた。


1、困難よりも神の約束に目をとめること:以前、モーセは約束の地「カナン」はどういうところか12人を選んで偵察に行かせた。その報告によれば、その土地には巨人のような人々が住んでおり、大きな要塞まで築いていた。その土地に入っていく事はできない。その報告に多くの者が失望し、エジプトの奴隷に戻る事を考えた。偵察隊の一人であったヨシュアは「我々が偵察してきた土地は、とてもすばらしい土地だった。もし、主の御心に適うなら、主は我々をあの土地に導き入れ、あの乳と蜜の流れる土地を与えてくださるだろう。ただ、主に背いてはならない。主が我々と共にいてくださる」(民数記13章)と仰せられた。ヨシュアは恐怖よりも神の約束に目をとめたのです。

2、自我との戦いに勝利すること:約束の地に向かうイスラエルの民を失望させたのは敵ではなく同じ陣営の仲間でした。私たちの信仰を失望させるものは、外から押し寄せて来るものばかりではなく、自分の内側からのものである。駄目だ。無理だ。不可能だ。まずは、この自分との戦いに勝利するためにも、「強くあれ、雄々しくあれ」この激励のことばが必要なのです。

3、神を信じて踏み出すこと:ヨシュアにとって行く手を阻むものは強そうな巨人ばかりではなく、目の前にあるヨルダン川を渡る事です。女性や子ども、高齢者、病を負っている者もいる。全員が渡れるのはどうしたら良いのか?ヨシュアは色々考えて頭を痛めたでしょう。神の指示は「祭司たちが契約の箱を担いで川を渡れ」でした。何の保証もありません。しかし、神を信頼して川へ入ると川の水はせき止められ、人々は渡ることができたのです。神を信じて一歩踏み出すとき、神は働いてくださり、その歩みを導いて下さるのです。