【主日礼拝 】                                 2014年7月6日 

  『いま、永遠を生きる』      

マタイによる福音書22章34−40節

市橋隆雄牧師(ケニア コイノニア教育センター主宰)

コイノニア教育センターの働き
 コイノニアとはギリシャ語で「分かち合う交わり」という意味です。コイノニア教育センターはキューナ教会の働きの一つとして近隣地域に住む人々への奉仕と伝道のために2003年1月にオープンしました。ナイロビ市内キバガレ・スラムに住む約1万5千人の、低所得、失業家庭の大人、子ども、青年たちが、貧困の中から希望を持って生活向上のために、自ら意欲的に取り組むことを助け、共に新しいコミュニティー作りを推進することが目的です。コイノニア教育センターはキリスト教の精神に基づいて運営されています。このセンターの活動に関わる人々が自分たちの必要を満たすことを追い求めるだけでなく、互いに愛を持って助け合い、協力し合う関係を育てていく事を目指しています

 ピースチャイルド―物語
とあるアフリカの2つの部族が、川を挟んで暮らしてきましたが、互いに憎み合い、決して交わることなく、長い年月を過ごしてきました。そこに突然、都会からテレビの取材班がやってきてこの2つの部族の生活をドキュメンタリーにして一躍有名になろうともくろみます。二つの部族を隔てる川に橋を作って取材しようと計画します。橋作りが始まると、両部族の間にこれまでにない緊張が生まれます。互いに戦いの準備を始めました。そんな中で、一方の部族の酋長に初めての男の子が生まれます。この子供の将来を考えると、部族間の戦いはどうしても避けたいと悩む酋長です。そんな彼に、夢のなかで古の賢者の声が聞こえてきました。「初めて生まれた子供を敵に渡すことで、両部族に平和が訪れる。」この夢は酋長を悩ませますが、3晩続けて同じ夢を見た彼は、この夢の声に従うことにしました。悲しむ妻の手から、敵であった川向こうの部族の酋長に子どもを与えます。子どもがいなかったこの酋長は喜び、戦いをやめるように自分の部族の人々に告げます。両部族は武器を捨て、握手をし、抱き合って喜びました。この二つの部族は一つの家族になりました。生まれた子供は平和を作り出す、ピースチャイルドとなったのです。

 
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