【礼拝メッセージ 】                                 2015年04月19日 

         『自己中心から神中心へ     

ローマの信徒への手紙8章1-11節

山岸 明牧師

  自己中心的な人はいつも“私”を中心にした物事の見方・考え方をします。人の事を考えているようで、実はその先に自分にとってどうであるかを先に考えるの です。また、ご都合主義と言う言葉があります。自分の都合のいいように考え、相手にも自分の都合に合わせてくれることを期待する。これも言いかえれば「自 己中心的」ものではないでしょうか。

 聖書ははっきり言います。人生は“私”が中心ではなく “神”が中心であると。パウロはそのことを「霊と肉」という言葉で表しています。「肉に従って歩む者は、肉に属することを考え、霊に従って歩む者は、霊に 属することを考えます。肉の思いは死であり、霊の思いは命と平和です」(5−6)。この肉の思いが、私たちを自己中心へと向かわせるのです。

 私たちは御言葉に従いたいという思いと、自己中心でありたいという思いがあり、自分の中で常に葛藤があります。しかし「あなたがたはまだ、罪と戦って血 を流すまで抵抗をしたことがありません」(ヘブライ人への手紙12:4)と御言葉は語ります。皆さんは今まで自分の内にある罪と戦ったことはありますか? 真剣に罪と向き合ったことはありますか?

 パウロはこの罪と向き合いそして戦いました。結果、力尽きて絶望し「わたしはなんと惨めな人間なのでしょう。死に定められたこの体から、だれがわたしを 救ってくれるでしょうか 」(ローマ7:24)と叫ぶほどまで徹底的に打ち砕かれた。しかし、その時、上からの生きた信仰と平安が与えられたのです。そして、肉なる信仰から霊なる 信仰へと替えられました。そして、心から、「ああ、すべてに感謝である」と生きた主の命があふれ、自分が神の愛の中に包まれている事が体験として分ったの です。

 私たちもまず、自分の人生が、霊的に破産状態にあることを認め、神を真剣に求める事から始めましょう。それが“神”中心への始まりであります。「あなた がたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」(ヨハネ16:33)とあるように。肉に頼るのではなく、聖霊に頼って 歩みましょう。


 
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