【礼拝メッセージ 】                                                      2015年10月25日 

 『嵐を静めるイエス様
     

マルコによる福音書4章35-41節

山岸 明牧師

 主イエスは弟子た ちに仰せられた「向こう岸に渡ろう」(35)。弟子たちは主イエスを舟に乗せて向こう岸に向かって漕ぎ出しました。すると突然激しい嵐に合い、波にのまれ そうになった舟は転覆寸前です。このまま荒波の中に投げだされたら一人残らず溺れ死んでしまう。弟子たちにとって恐ろしい体験でした。同じように、私たち の人生にも突然嵐がやってきて、人生が転覆しそうになってしまう事があります。そんな時、私たちはどうしたら良いのでしょうか。

 初めに御言葉の力を知ること。恐怖の中で弟子たちは主イエスに「先生、わたしたちがおぼれてもかまわないのですか」と言った。すると「イエス様は起き上 がって、風を叱り、「黙れ。静まれ」と言われた。すると、風はやみ、すっかり凪になった」(39) 主イエスは「御言葉の力」がどれほどのものであるかを 弟子たちに示されたのです。

 次に御言葉に信頼すること。主イエスは弟子たちに言いました。「あなたがたの信仰はどこにあるのか」(ルカ8:25)この舟には元漁師のヨハネやペトロ がいました。プロの漁師の知識と経験と感覚から、このままなら間違いなく舟は沈み、皆な荒波に投げ出され、誰一人助からないと判断した。一方、主イエスは 弟子たちに何と言ったか「一緒に向こう岸に渡ろう」。主イエスはあなたがたの信仰はどこにあるのか。この御言葉にあるのか、それとも、あなたがたの知識と 経験にあるのかと問われたのです。どちらが正しいかではなく、何を信じたかを問われたのです。

 最後に御言葉と共に歩むこと。主イエスと共に旅する人生は、自分の求めとは違った方向に進んでいく事があります。しかし、主イエスが一緒に向こう岸に行 こうと言われる道は、どんなに険しくとも、実は私たちにとって幸いの歩みなのです。「わたしの口から出るわたしの言葉もむなしくは、わたしのもとに戻らな い。それはわたしの望むことを成し遂げ、わたしが与えた使命を必ず果たす」(イザヤ55:11)と仰せられるように 御言葉で人生をスタートするならば、 どんなに嵐が来ようと、必ず御言葉が成就し向こう岸に着くのです