【アドベント第 3週 礼拝メッセージ 】                                                      2015年12月13日 

 主を待ち望む
     

マタイによる福音書4章12−17節

山岸 明牧師

 アドベントを迎 え、私たちは今、主の御聖誕を待ち望んでいます。そこで大切な事を主イエスは仰されました。それは「悔い改めよ。天の国は近づいた」です。悔い改めるとは 反省や後悔とは違います。それは神の前に自分の非を認め、心を神に向け結びつけていくことです。そこで、わたしの罪が赦され、新しい自分として出直す事が できるのです。

  主イエスを裏切った弟子がいます。一人はイスカリオテのユダ、もう一人はペトロです。しかし、両者の結末は全く異なりました。ユダは主イエ スを銀貨30枚で敵に売り渡しました。それによって主イエスは捕えられ裁判にかけられ十字架へと向かった。ペトロは捕えられて連れて行かれる主イエスの後 をついていく途中で、あなたはイエスと一緒にいた人だろうと言われ、私はそんな人を知らない、関係ないと三度も否みました。二人とも同じように主イエスの 前に大きな罪を犯したのです。

 さて、ユダはこの後どうなったのでしょう。聖書にこのように記されています。「イエスを裏切ったユダは、イエスに有罪の判決がくだったのを知って後悔 し、銀貨30枚を祭司長たちや長老たちに返そうとして「わたしは罪のない人の血を売渡し、罪を犯しました」と言った。しかし、彼らは「我々の知ったことで はない。お前の問題だ。そこで、ユダは銀貨30枚を神殿に投げ込んで立ち去り、首をつって死んだ」(マタイ27:3−5)。ユダは大きく反省し何度も後悔 したが、主イエスのもとに立ち返ることはしませんでした。

 一方のペトロは3度もイエスを知らない、関係ないと拒みました。何度も失敗をし、そのたびに後悔し反省もするが、ユダと大きく違ったところは、悔い改め て主イエスに立ち返っていくのです。主はその思いと行為を喜び、ペトロを祝福されたのです。アドベント、主を待ち望むときに、私たちがすることは反省や後 悔ではなく、今一度、悔い改めて、迷える心を主イエスに向け、救いの恵みを受け取って行くときなのです。