1999年11月21日

主日礼拝メッセージ

神への感謝と分ち合い 

聖書:  申命記26 : 5-13

メッセージ:李 仁夏牧師

【要 旨】

 今日はキリスト教の暦で収穫感謝の主日です。戦時中、私は日本の教会で受洗、戦後、在日大韓教会での、この日の祝い方に驚きました。韓国の教会の感謝節が献身的に守られるのは、この祝祭がアメリカ教会から伝わったからです。旧約の民も同じような祝祭を守っていて、アメリカと韓国と三つの民に共通しているのは、迫害の歴史を経験して、神の恵みへの感謝の信仰告白がベースにあります。感謝の祝祭を成立させる二つの要素は、一に、奴隷の地からの解放、信仰の自由、植民地支配からの解放に向かって、神の恵みの手を信じたからです。二に、土地は神のもの(詩24:1)との信仰が収穫を感謝で覚えさせるのです。このメッセージは現代世界と人々への生きることへの問いかけを含んでいます。それは「生きる」と言うより「生かされてある」ことの信仰告白です。

 申命記の小信仰告白と言われるテキストがもう一つの側面を持ことを注目しましょう。神への献げ物をレビ人、寄留者、孤児、寡婦(社会的弱者)と分ち合うことで、この告白は完成します。主の祈りの「われらの日用の糧を今日も与えたまえ」の項目こそ、今日の経済構造のゆがみを告発するもので、イエス・キリストの十字架と復活信仰こそ、そのゆがみを歪す行動へと私共を導く、霊的祈りなのです。

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