【主日礼拝メッセージ 】  クリスマスイブ礼拝                                                                2016年12月24日 

               私の人生を照らす光   
イザヤ書9章5節

山岸 明牧師

 
 「ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。権威が彼の肩にある。/その名は、「驚くべき指導者、力ある神/永遠の父、平和の君」と唱えられる。」

 1941年12月7日の日曜日、カリフォルニア州サクラメント市の日系人教会でアドベントの礼拝が行われていた。礼拝の最後に「もろびとこぞりて」を賛 美しているとき、一人の教会員が顔色を変えて礼拝堂に飛び込んできて叫んだ。「大変だ、日本が真珠湾を攻撃した。」人々はいよいよ開戦か・・・それぞれが 凍りつく思いにかられた。

 礼拝が終わっても誰一人帰ろうとはしなかった。それは待ち受ける迫害が恐ろしかったからです。だが時間がたつと一人、また一人と家に帰って行った。その 日の夜、礼拝がもたれた。皆が集まると会堂の電気を消して礼拝がはじまった。そして暗闇の中からメッセージが語られ、「主イエスがお生まれになった晩も、 今夜のように暗闇が支配する夜だった。主イエスがこのローソクの放つ光のように暗闇の世界に対する希望となられた。

 私たちも同じように希望をもたらす光とならばければならない。これから様々な辛い悲しい出来事が起こるかも知れない、だが、ひとり一人がしっかりとキリ ストの光を受けながら、この世の希望となってほしいと語られた。その後、日系人は強制収容所に入れられ辛い体験をする。しかし、そこから送り出された教会 員たちは、あの晩のメッセージと暗闇の中で輝くローソクの火が、彼らの支えとなった。収容所の中で彼らは周りの仲間たちに希望を与え続けたと証しされてい る。
私たちもキリストの愛の光に照らされて人生を歩みたい。そして、主イエスに愛される自分を生きるなら、私たちは必ず愛の光を放つ事が出来るはずです。今年 の12月の26、27日に、安倍首相がハワイを訪れ、真珠湾攻撃の犠牲者をオバマ大統領とともに慰霊する。この一歩が暗闇の世界に対する希望となることを 重ねて祈ります。