主日礼拝メッセージ                                                                                   2018年05月13日 

                         
教会の使命  そのD 交わり

使徒言行録2章42節
                                                                                                   山岸 明牧師              
                                
今日本では、家族としての絆を築く事が難しい時代とも言われており、家族は壊れ、絆は薄れ、苦楽を共に出来ないほどになっています。更に失業によって社会 との交わりが壊れたり、引きこもりや高齢化により、一人で生きている人たちが急速に増えています。そういう中で他者との交わりを失い、孤独の中に生きてい る人がとても増えている。

ある方が『誰とも関わりが無くなって生きていると、自分の存在が実感できなくなってくる。自分が存在していないように感じる。』と言いました。人との交わりを失うという事は、単にさびしいとか、孤独だ、というだけでなく、自分という存在さえも失わせてしまうのです。

神は人を創造されたときに「人が独りでいるのは良くない」(創世記2:18)と仰せられた。つまり、私たちはコミニティーを作り、交わりに生き、家族を形成するように造られているのです。ですから、信じるというだけでなく、教会の家族に属するように召されたのです。

初代教会も「相互の交わりに熱心であった」とある。神はなぜ教会に「交わり」を託されたのか。私たちは本当に弱い者です。キリストの体である教会から離れ るときに、私たちは霊的に下降線をたどり始め、霊的な命は生気を失い、最終的には息絶えてしまいます。だから、私たちには教会という家族と交わりが必要な のです。

「わたしたちの間でキリストのためになされているすべての善いことを、あなたがたが知り、あなたの信仰の交わりが活発になるようにと祈っています。兄弟 よ、わたしはあなたの愛から大きな喜びと慰めを得ました。聖なる者たちの心があなたのおかげで元気づけられたからです」(フィレモン1:6-7)。牢獄に いて多くの人を励まし続けたパウロも、実は多くの喜びと励ましを受けたと告白し、その信仰の交わりが活発になるようにと願っていると言うのです。

私たちの教会には多くのミニストリーがあり、そこでの交わりがあります。私たちの交わりが常に主イエスの十字架の愛の上に立ち続けていくとき、その交わりは豊かに祝福され、喜びの交わりになります。

               

 
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