聖書・Bible(新共同
訳・聖書から)を読もう。

引用:聖書 新共同訳:(c)日本聖書協会 Japan Bible Society ,
Tokyo 1987,1988から
- 以下の聖書は礼拝メッセージで取り上げれた個所です。
- 教会には、新旧約聖書が備えてあります。一般の書店でも買い求めることができます。
- 聖書とは?(聖書協会のホームページへ
リンク)
【新訳聖書】
マタイによる福音書
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ガラテヤの信徒への手紙
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ヘブライ人への手紙
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マルコによる福音書
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エフェソの信徒への手紙
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ヤコブの手紙
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ルカによる福音書
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フィリピの信徒への手紙
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ペトロの手紙一
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ヨハネによる福音書
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コロサイの信徒への手紙
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ペトロの手紙二
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使徒言行録
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テサロニケの信徒への手紙一
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ヨハネの手紙一
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ローマの信徒への手紙
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テサロニケの信徒への手紙二
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ヨハネの手紙二
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コリントの信徒への手紙一
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テモテへの手紙一
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ヨハネの手紙三
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コリントの信徒への手紙二
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テモテへの手紙二
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ユダの手紙
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テトスへの手紙
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ヨハネの黙示録
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フィレモンへの手紙
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マタイによる福音書 1章18〜25節
- 18:イエス・キリストの誕生の次第はこうであった。母マリヤはヨセフと婚約していたが、まだ一緒にならない前に、聖霊によって身重になっ
た。
- 19:夫ヨセフは正しい人であったので、彼女のことが公けになることを好まず、ひそかに離縁しようと決心した。
- 20:彼がこのことを思いめぐらしていたとき、主の使が夢に現れて言った、「ダビデの子ヨセフよ、心配しないでマリヤを妻として迎えるがよ
い。その胎内に宿っているものは聖霊によるのである。
- 21:彼女は男の子を産むであろう。その名をイエスと名づけなさい。彼は、おのれの民をそのもろもろの罪から救う者となるからである」。
- 22:すべてこれらのことが起ったのは、主が預言者によって言われたことの成就するためである。すなわち、
- 23:「見よ、おとめがみごもって男の子を産むであろう。その名はインマヌエルと呼ばれるであろう」。これは、「神われらと共にいます」とい
う意味である。
- 24:ヨセフは眠りからさめた後に、主の使が命じたとおりに、マリヤを妻に迎えた。
- 25:しかし、子が生れるまでは、彼女を知ることはなかった。そして、その子をイエスと名づけた。
-
- マタイによる福音書 2章1〜12節
1:イエスがヘロデ王の代に、ユダヤのベツレヘムでお生れになったとき、見よ、東からきた博士たちがエルサレムに着いて言った、2:「ユダ
ヤ人の王としてお生れになったかたは、どこにおられますか。わたしたちは東の方でその星を見たので、そのかたを拝みにきました」。
- 3:ヘロデ王はこのことを聞いて不安を感じた。エルサレムの人々もみな、同様であった。
- 4:そこで王は祭司長たちと民の律法学者たちとを全部集めて、キリストはどこに生れるのかと、彼らに問いただした。
- 5:彼らは王に言った、「それはユダヤのベツレヘムです。預言者がこうしるしています、
- 6:『ユダの地、ベツレヘムよ、おまえはユダの君たちの中で、決して最も小さいものではない。おまえの中からひとりの君が出て、わが民イスラ
エルの牧者となるであろう』」。
- 7:そこで、ヘロデはひそかに博士たちを呼んで、星の現れた時について詳しく聞き、
- 8:彼らをベツレヘムにつかわして言った、「行って、その幼な子のことを詳しく調べ、見つかったらわたしに知らせてくれ。わたしも拝みに行く
から」。
- 9:彼らは王の言うことを聞いて出かけると、見よ、彼らが東方で見た星が、彼らより先に進んで、幼な子のいる所まで行き、その上にとどまっ
た。
- 10:彼らはその星を見て、非常な喜びにあふれた。
- 11:そして、家にはいって、母マリヤのそばにいる幼な子に会い、ひれ伏して拝み、また、宝の箱をあけて、黄金・乳香・没薬などの贈り物をさ
さげた。
- 12:そして、夢でヘロデのところに帰るなとのみ告げを受けたので、他の道をとおって自分の国へ帰って行った。
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マタイによる福音書5章
◆山上の説教を始める
1:イエスはこの群衆を見て、山に登られた。腰を下ろされると、弟子たちが近くに寄って来た。
2:そこで、イエスは口を開き、教えられた。
◆幸い
3:「心の貧しい人々は、幸いである、/天の国はその人たちのものである。
4:悲しむ人々は、幸いである、/その人たちは慰められる。
5:柔和な人々は、幸いである、/その人たちは地を受け継ぐ。
6:義に飢え渇く人々は、幸いである、/その人たちは満たされる。
7:憐れみ深い人々は、幸いである、/その人たちは憐れみを受ける。
8:心の清い人々は、幸いである、/その人たちは神を見る。
9:平和を実現する人々は、幸いである、/その人たちは神の子と呼ばれる。
10:義のために迫害される人々は、幸いである、/天の国はその人たちのものである。
11:わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪口を浴びせられるとき、あなたがたは幸いである。
12:喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。あなたがたより前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。」
◆地の塩、世の光
13:「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、
人々に踏みつけられるだけである。
14:あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。
15:また、ともし火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである。
16:そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためであ
る。」
◆律法について
17:「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。
18:はっきり言っておく。すべてのことが実現し、天地が消えうせるまで、律法の文字から一点一画も消え去ることはない。
19:だから、これらの最も小さな掟を一つでも破り、そうするようにと人に教える者は、天の国で最も小さい者と呼ばれる。しかし、それを守り、そうするよ
うに教える者は、天の国で大いなる者と呼ばれる。
20:言っておくが、あなたがたの義が律法学者やファリサイ派の人々の義にまさっていなければ、あなたがたは決して天の国に入ることができない。」
◆腹を立ててはならない
21:「あなたがたも聞いているとおり、昔の人は『殺すな。人を殺した者は裁きを受ける』と命じられている。
22:しかし、わたしは言っておく。兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。兄弟に『ばか』と言う者は、最高法院に引き渡され、『愚か者』と言う者
は、火の地獄に投げ込まれる。
23:だから、あなたが祭壇に供え物を献げようとし、兄弟が自分に反感を持っているのをそこで思い出したなら、
24:その供え物を祭壇の前に置き、まず行って兄弟と仲直りをし、それから帰って来て、供え物を献げなさい。
25:あなたを訴える人と一緒に道を行く場合、途中で早く和解しなさい。さもないと、その人はあなたを裁判官に引き渡し、裁判官は下役に引き渡し、あなた
は牢に投げ込まれるにちがいない。
26:はっきり言っておく。最後の一クァドランスを返すまで、決してそこから出ることはできない。」
◆姦淫してはならない
27:「あなたがたも聞いているとおり、『姦淫するな』と命じられている。
28:しかし、わたしは言っておく。みだらな思いで他人の妻を見る者はだれでも、既に心の中でその女を犯したのである。
29:もし、右の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出して捨ててしまいなさい。体の一部がなくなっても、全身が地獄に投げ込まれない方がましである。
30:もし、右の手があなたをつまずかせるなら、切り取って捨ててしまいなさい。体の一部がなくなっても、全身が地獄に落ちない方がましである。」
◆離縁してはならない
31:「『妻を離縁する者は、離縁状を渡せ』と命じられている。
32:しかし、わたしは言っておく。不法な結婚でもないのに妻を離縁する者はだれでも、その女に姦通の罪を犯させることになる。離縁された女を妻にする者
も、姦通の罪を犯すことになる。」
◆誓ってはならない
33:「また、あなたがたも聞いているとおり、昔の人は、『偽りの誓いを立てるな。主に対して誓ったことは、必ず果たせ』と命じられている。
34:しかし、わたしは言っておく。一切誓いを立ててはならない。天にかけて誓ってはならない。そこは神の玉座である。
35:地にかけて誓ってはならない。そこは神の足台である。エルサレムにかけて誓ってはならない。そこは大王の都である。
36:また、あなたの頭にかけて誓ってはならない。髪の毛一本すら、あなたは白くも黒くもできないからである。
37:あなたがたは、『然り、然り』『否、否』と言いなさい。それ以上のことは、悪い者から出るのである。」
◆復讐してはならない
38:「あなたがたも聞いているとおり、『目には目を、歯には歯を』と命じられている。
39:しかし、わたしは言っておく。悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。
40:あなたを訴えて下着を取ろうとする者には、上着をも取らせなさい。
41:だれかが、一ミリオン行くように強いるなら、一緒に二ミリオン行きなさい。
42:求める者には与えなさい。あなたから借りようとする者に、背を向けてはならない。」
◆敵を愛しなさい
43:「あなたがたも聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。
44:しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。
45:あなたがたの天の父の子となるためである。父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。
46:自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな報いがあろうか。徴税人でも、同じことをしているではないか。
47:自分の兄弟にだけ挨拶したところで、どんな優れたことをしたことになろうか。異邦人でさえ、同じことをしているではないか。
48:だから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい。」
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マタイによる福音書 7章
◆人を裁くな
(1)「人を裁くな。あなたがたも裁かれないようにするためである。(2)あなたがたは、自分の裁く裁きで裁かれ、自分の量る秤で量り与えられる。
(3)あなたは、兄弟の目にあるおが屑は見えるのに、なぜ自分の目の中の丸太に気づかないのか。(4)兄弟に向かって、『あなたの目からおが屑を取らせて
ください』と、どうして言えようか。自分の目に丸太があるではないか。(5)偽善者よ、まず自分の目から丸太を取り除け。そうすれば、はっきり見えるよう
になって、兄弟の目からおが屑を取り除くことができる。(6)神聖なものを犬に与えてはならず、また、真珠を
豚に投げてはならない。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたにかみついてくるだろう。」
◆求めなさい
(7)「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。(8)だれでも、求め
る者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。(9)あなたがたのだれが、パンを欲しがる自分の子供に、石を与えるだろうか。(10)魚を欲し
がるのに、蛇を与えるだろうか。(11)このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして、あなた
がたの天の父は、求める者に良い物をくださるにちがいない。(12)だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。これこそ
律法と預言者である。」
◆狭い門
(13)「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、そこから入る者が多い。(14)しかし、命に通じる門はなんと狭く、
その道も細いことか。それを見いだす者は少ない。」
◆実によって木を知る
(15)「偽預言者を警戒しなさい。彼らは羊の皮を身にまとってあなたがたのところに来るが、その内側は貪欲な狼である。(16)あなたがたは、そ
の実で彼らを見分ける。茨からぶどうが、あざみからいちじくが採れるだろうか。(17)すべて良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ。(18)良い
木が悪い実を結ぶことはなく、また、悪い木が良い実を結ぶこともできない。(19)良い実を結ばない木はみな、切り倒されて火に投げ込まれる。(20)こ
のように、あなたがたはその実で彼らを見分ける。」
◆あなたたちのことは知らない
(21)「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るわけではない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである。(22)
かの日には、大勢の者がわたしに、『主よ、主よ、わたしたちは御名によって預言し、御名によって悪霊を追い出し、御名によって奇跡をいろいろ行ったではあ
りませんか』と言うであろう。(23)そのとき、わたしはきっぱりとこう言おう。『あなたたちのことは全然知らない。不法を働く者ども、わたしから離れ去
れ。』」
◆家と土台
(24)「そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。(25)雨が降り、川があふれ、風が吹い
てその家を襲っても、倒れなかった。岩を土台としていたからである。(26)わたしのこれらの言葉を聞くだけで行わない者は皆、砂の上に家を建てた愚かな
人に似ている。(27)雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家に襲いかかると、倒れて、その倒れ方がひどかった。」
(28)イエスがこれらの言葉を語り終えられると、群衆はその教えに非常に驚いた。(29)彼らの律法学者のようにではなく、権威ある者としてお教
えになったからである。
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マタイによる福音書 第8章
◆らい病を患っている人をいやす
(1)イエスが山を下りられると、大勢の群衆が従った。(2)すると、一人のらい病を患っている人がイエスに近寄り、ひれ伏して、「主よ、御心なら
ば、わたしを清くすることがおできになります」と言った。(3)イエスが手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清くなれ」と言われると、たちまち、ら
い病は清くなった。(4)イエスはその人に言われた。「だれにも話さないように気をつけなさい。ただ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げ
て、人々に証明しなさい。」
◆百人隊長の僕をいやす
(5)さて、イエスがカファルナウムに入られると、一人の百人隊長が近づいて来て懇願し、(6)「主よ、わたしの僕が中風で家に寝込んで、ひどく苦
しんでいます」と言った。(7)そこでイエスは、「わたしが行って、いやしてあげよう」と言われた。(8)すると、百人隊長は答えた。「主よ、わたしはあ
なたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではありません。ただ、ひと言おっしゃってください。そうすれば、わたしの僕はいやされます。(9)わたしも
権威の下にある者ですが、わたしの下には兵隊がおり、一人に『行け』と言えば行きますし、他の一人に『来い』と言えば来ます。また、部下に『これをしろ』
と言えば、そのとおりにします。」(10)イエスはこれを聞いて感心し、従っていた人々に言われた。「はっきり言っておく。イスラエルの中でさえ、わたし
はこれほどの信仰を見たことがない。(11)言っておくが、いつか、東や西から大勢の人が来て、天の国でアブラハム、イサク、ヤコブと共に宴会の席に着
く。(12)だが、御国の子らは、外の暗闇に追い出される。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。」(13)そして、百人隊長に言われた。「帰りなさ
い。あなたが信じたとおりになるように。」ちょうどそのとき、僕の病気はいやされた。
◆多くの病人をいやす
(14)イエスはペトロの家に行き、そのしゅうとめが熱を出して寝込んでいるのを御覧になった。(15)イエスがその手に触れられると、熱は去り、
しゅうとめは起き上がってイエスをもてなした。(16)夕方になると、人々は悪霊に取りつかれた者を大勢連れて来た。イエスは言葉で悪霊を追い出し、病人
を皆いやされた。(17)それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。
「彼はわたしたちの患いを負い、わたしたちの病を担った。」
◆弟子の覚悟
(18)イエスは、自分を取り囲んでいる群衆を見て、弟子たちに向こう岸に行くように命じられた。(19)そのとき、ある律法学者が近づいて、「先
生、あなたがおいでになる所なら、どこへでも従って参ります」と言った。(20)イエスは言われた。「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。だが、人の子
には枕する所もない。」(21)ほかに、弟子の一人がイエスに、「主よ、まず、父を葬りに行かせてください」と言った。(22)イエスは言われた。「わた
しに従いなさい。死んでいる者たちに、自分たちの死者を葬らせなさい。」
◆嵐を静める
(23)イエスが舟に乗り込まれると、弟子たちも従った。(24)そのとき、湖に激しい嵐が起こり、舟は波にのまれそうになった。イエスは眠ってお
られた。(25)弟子たちは近寄って起こし、「主よ、助けてください。おぼれそうです」と言った。(26)イエスは言われた。「なぜ怖がるのか。信仰の薄
い者たちよ。」そして、起き上がって風と湖とをお叱りになると、すっかり凪になった。(27)人々は驚いて、「いったい、この方はどういう方なのだろう。
風や湖さえも従うではないか」と言った。
◆悪霊に取りつかれたガダラの人をいやす
(28)イエスが向こう岸のガダラ人の地方に着かれると、悪霊に取りつかれた者が二人、墓場から出てイエスのところにやって来た。二人は非常に狂暴
で、だれもその辺りの道を通れないほどであった。(29)突然、彼らは叫んだ。「神の子、かまわないでくれ。まだ、その時ではないのにここに来て、我々を
苦しめるのか。」(30)はるかかなたで多くの豚の群れがえさをあさっていた。(31)そこで、悪霊どもはイエスに、「我々を追い出すのなら、あの豚の中
にやってくれ」と願った。(32)イエスが、「行け」と言われると、悪霊どもは二人から出て、豚の中に入った。すると、豚の群れはみな崖を下って湖になだ
れ込み、水の中で死んだ。(33)豚飼いたちは逃げ出し、町に行って、悪霊に取りつかれた者のことなど一切を知らせた。(34)すると、町中の者がイエス
に会おうとしてやって来た。そして、イエスを見ると、その地方から出て行ってもらいたいと言った。
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マタイによる福音書 第9章
(1)イエスは舟に乗って湖を渡り、自分の町に帰って来られた。(2)すると、人々が中風の人を床に寝かせたまま、イエスのところへ連れて来た。イ
エスはその人たちの信仰を見て、中風の人に、「子よ、元気を出しなさい。あなたの罪は赦される」と言われた。(3)ところが、律法学者の中に、「この男は
神を冒涜している」と思う者がいた。(4)イエスは、彼らの考えを見抜いて言われた。「なぜ、心の中で悪いことを考えているのか。(5)『あなたの罪は赦
される』と言うのと、『起きて歩け』と言うのと、どちらが易しいか。(6)人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。」そして、中風の人
に、「起き上がって床を担ぎ、家に帰りなさい」と言われた。(7)その人は起き上がり、家に帰って行った。(8)群衆はこれを見て恐ろしくなり、人間にこ
れほどの権威をゆだねられた神を賛美した。
◆マタイを弟子にする
(9)イエスはそこをたち、通りがかりに、マタイという人が収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がって
イエスに従った。(10)イエスがその家で食事をしておられたときのことである。徴税人や罪人も大勢やって来て、イエスや弟子たちと同席していた。
(11)ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、「なぜ、あなたたちの先生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言った。(12)イエスはこれ
を聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。(13)『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』とはどういう
意味か、行って学びなさい。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
◆断食についての問答
(14)そのころ、ヨハネの弟子たちがイエスのところに来て、「わたしたちとファリサイ派の人々はよく断食しているのに、なぜ、あなたの弟子たちは
断食しないのですか」と言った。(15)イエスは言われた。「花婿が一緒にいる間、婚礼の客は悲しむことができるだろうか。しかし、花婿が奪い取られる時
が来る。そのとき、彼らは断食することになる。(16)だれも、織りたての布から布切れを取って、古い服に継ぎを当てたりはしない。新しい布切れが服を引
き裂き、破れはいっそうひどくなるからだ。(17)新しいぶどう酒を古い革袋に入れる者はいない。そんなことをすれば、革袋は破れ、ぶどう酒は流れ出て、
革袋もだめになる。新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れるものだ。そうすれば、両方とも長もちする。」
◆指導者の娘とイエスの服に触れる女
(18)イエスがこのようなことを話しておられると、ある指導者がそばに来て、ひれ伏して言った。「わたしの娘がたったいま死にました。でも、おい
でになって手を置いてやってください。そうすれば、生き返るでしょう。」(19)そこで、イエスは立ち上がり、彼について行かれた。弟子たちも一緒だっ
た。(20)すると、そこへ十二年間も患って出血が続いている女が近寄って来て、後ろからイエスの服の房に触れた。(21)「この方の服に触れさえすれば
治してもらえる」と思ったからである。(22)イエスは振り向いて、彼女を見ながら言われた。「娘よ、元気になりなさい。あなたの信仰があなたを救っ
た。」そのとき、彼女は治った。(23)イエスは指導者の家に行き、笛を吹く者たちや騒いでいる群衆を御覧になって、(24)言われた。「あちらへ行きな
さい。少女は死んだのではない。眠っているのだ。」人々はイエスをあざ笑った。(25)群衆を外に出すと、イエスは家の中に入り、少女の手をお取りになっ
た。すると、少女は起き上がった。(26)このうわさはその地方一帯に広まった。
◆二人の盲人をいやす
(27)イエスがそこからお出かけになると、二人の盲人が叫んで、「ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と言いながらついて来た。
(28)イエスが家に入ると、盲人たちがそばに寄って来たので、「わたしにできると信じるのか」と言われた。二人は、「はい、主よ」と言った。(29)そ
こで、イエスが二人の目に触り、「あなたがたの信じているとおりになるように」と言われると、(30)二人は目が見えるようになった。イエスは、「このこ
とは、だれにも知らせてはいけない」と彼らに厳しくお命じになった。(31)しかし、二人は外へ出ると、その地方一帯にイエスのことを言い広めた。
◆口の利けない人をいやす
(32)二人が出て行くと、悪霊に取りつかれて口の利けない人が、イエスのところに連れられて来た。(33)悪霊が追い出されると、口の利けない人
がものを言い始めたので、群衆は驚嘆し、「こんなことは、今までイスラエルで起こったためしがない」と言った。(34)しかし、ファリサイ派の人々は、
「あの男は悪霊の頭の力で悪霊を追い出している」と言った。
◆群衆に同情する
(35)イエスは町や村を残らず回って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ありとあらゆる病気や患いをいやされた。(36)また、群衆が飼い主の
いない羊のように弱り果て、打ちひしがれているのを見て、深く憐れまれた。(37)そこで、弟子たちに言われた。「収穫は多いが、働き手が少ない。
(38)だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。」
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マタイによる福音書 10章
- 1イエスは十二人の弟子を呼び寄せ、汚れた霊に対する権能をお授けになった。汚れた霊を追い出し、あらゆる病気や患いをいやすためであった。
- 2十二使徒の名は次のとおりである。まずペトロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレ、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、
- 3フィリポとバルトロマイ、トマスと徴税人のマタイ、アルファイの子ヤコブとタダイ、
- 4熱心党のシモン、それにイエスを裏切ったイスカリオテのユダである。
-
- ◆十二人を派遣する
- 5イエスはこの十二人を派遣するにあたり、次のように命じられた。「異邦人の道に行ってはならない。また、サマリア人の町に入ってはならな
い。
- 6むしろ、イスラエルの家の失われた羊のところへ行きなさい。
- 7行って、『天の国は近づいた』と宣べ伝えなさい。
- 8病人をいやし、死者を生き返らせ、らい病を患っている人を清くし、悪霊を追い払いなさい。ただで受けたのだから、ただで与えなさい。
- 9帯の中に金貨も銀貨も銅貨も入れて行ってはならない。
- 10旅には袋も二枚の下着も、履物も杖も持って行ってはならない。働く者が食べ物を受けるのは当然である。
- 11町や村に入ったら、そこで、ふさわしい人はだれかをよく調べ、旅立つときまで、その人のもとにとどまりなさい。
- 12その家に入ったら、『平和があるように』と挨拶しなさい。
- 13家の人々がそれを受けるにふさわしければ、あなたがたの願う平和は彼らに与えられる。もし、ふさわしくなければ、その平和はあなたがたに
返ってくる。
- 14あなたがたを迎え入れもせず、あなたがたの言葉に耳を傾けようともしない者がいたら、その家や町を出て行くとき、足の埃を払い落としなさ
い。
- 15はっきり言っておく。裁きの日には、この町よりもソドムやゴモラの地の方が軽い罰で済む。」
-
- ◆迫害を予告する
- 16「わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに羊を送り込むようなものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。
- 17人々を警戒しなさい。あなたがたは地方法院に引き渡され、会堂で鞭打たれるからである。
- 18また、わたしのために総督や王の前に引き出されて、彼らや異邦人に証しをすることになる。
- 19引き渡されたときは、何をどう言おうかと心配してはならない。そのときには、言うべきことは教えられる。
- 20実は、話すのはあなたがたではなく、あなたがたの中で語ってくださる、父の霊である。
- 21兄弟は兄弟を、父は子を死に追いやり、子は親に反抗して殺すだろう。
- 22また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。
- 23一つの町で迫害されたときは、他の町へ逃げて行きなさい。はっきり言っておく。あなたがたがイスラエルの町を回り終わらないうちに、人の
子は来る。
- 24弟子は師にまさるものではなく、僕は主人にまさるものではない。
- 25弟子は師のように、僕は主人のようになれば、それで十分である。家の主人がベルゼブルと言われるのなら、その家族の者はもっとひどく言わ
れることだろう。」
-
- ◆恐るべき者
- 26人々を恐れてはならない。覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはないからである。
- 27わたしが暗闇であなたがたに言うことを、明るみで言いなさい。耳打ちされたことを、屋根の上で言い広めなさい。
- 28体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい。
- 29二羽の雀が一アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さえ、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない。
- 30あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。
- 31だから、恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。」
-
- ◆イエスの仲間であると言い表す
- 32「だから、だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表す者は、わたしも天の父の前で、その人をわたしの仲間であると言い表す。
- 33しかし、人々の前でわたしを知らないと言う者は、わたしも天の父の前で、その人を知らないと言う。」
-
- ◆平和ではなく剣を
- 34「わたしが来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはならない。平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ。
- 35わたしは敵対させるために来たからである。人をその父に、/娘を母に、/嫁をしゅうとめに。
- 36こうして、自分の家族の者が敵となる。
- 37わたしよりも父や母を愛する者は、わたしにふさわしくない。わたしよりも息子や娘を愛する者も、わたしにふさわしくない。
- 38また、自分の十字架を担ってわたしに従わない者は、わたしにふさわしくない。
- 39自分の命を得ようとする者は、それを失い、わたしのために命を失う者は、かえってそれを得るのである。」
-
- ◆受け入れる人の報い
- 40「あなたがたを受け入れる人は、わたしを受け入れ、わたしを受け入れる人は、わたしを遣わされた方を受け入れるのである。
- 41預言者を預言者として受け入れる人は、預言者と同じ報いを受け、正しい者を正しい者として受け入れる人は、正しい者と同じ報いを受ける。
- 42はっきり言っておく。わたしの弟子だという理由で、この小さな者の一人に、冷たい水一杯でも飲ませてくれる人は、必ずその報いを受け
る。」
▲戻る
-
マタイによる福音書 11章
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- 1:イエスは十二人の弟子に指図を与え終わると、そこを去り、方々の町で教え、宣教された。
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- ◆洗礼者ヨハネとイエス
- 2:ヨハネは牢の中で、キリストのなさったことを聞いた。そこで、自分の弟子たちを送って、
- 3:尋ねさせた。「来るべき方は、あなたでしょうか。それとも、ほかの方を待たなければなりませんか。」
- 4:イエスはお答えになった。「行って、見聞きしていることをヨハネに伝えなさい。
- 5:目の見えない人は見え、足の不自由な人は歩き、重い皮膚病を患っている人は清くなり、耳の聞こえない人は聞こえ、死者は生き返り、貧しい
人は福音を告げ知らされている。
- 6:わたしにつまずかない人は幸いである。」
- 7:ヨハネの弟子たちが帰ると、イエスは群衆にヨハネについて話し始められた。「あなたがたは、何を見に荒れ野へ行ったのか。風にそよぐ葦
か。
- 8:では、何を見に行ったのか。しなやかな服を着た人か。しなやかな服を着た人なら王宮にいる。
- 9:では、何を見に行ったのか。預言者か。そうだ。言っておく。預言者以上の者である。
- 10:『見よ、わたしはあなたより先に使者を遣わし、/あなたの前に道を準備させよう』/と書いてあるのは、この人のことだ。
- 11:はっきり言っておく。およそ女から生まれた者のうち、洗礼者ヨハネより偉大な者は現れなかった。しかし、天の国で最も小さな者でも、彼
よりは偉大である。
- 12:彼が活動し始めたときから今に至るまで、天の国は力ずくで襲われており、激しく襲う者がそれを奪い取ろうとしている。
- 13:すべての預言者と律法が預言したのは、ヨハネの時までである。
- 14:あなたがたが認めようとすれば分かることだが、実は、彼は現れるはずのエリヤである。
- 15:耳のある者は聞きなさい。
- 16:今の時代を何にたとえたらよいか。広場に座って、ほかの者にこう呼びかけている子供たちに似ている。
- 17:『笛を吹いたのに、/踊ってくれなかった。葬式の歌をうたったのに、/悲しんでくれなかった。』
- 18:ヨハネが来て、食べも飲みもしないでいると、『あれは悪霊に取りつかれている』と言い、
- 19:人の子が来て、飲み食いすると、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や罪人の仲間だ』と言う。しかし、知恵の正しさは、その働きによっ
て証明される。」
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- ◆悔い改めない町を叱る
- 20:それからイエスは、数多くの奇跡の行われた町々が悔い改めなかったので、叱り始められた。
- 21:「コラジン、お前は不幸だ。ベトサイダ、お前は不幸だ。お前たちのところで行われた奇跡が、ティルスやシドンで行われていれば、これら
の町はとうの昔に粗布をまとい、灰をかぶって悔い改めたにちがいない。
- 22:しかし、言っておく。裁きの日にはティルスやシドンの方が、お前たちよりまだ軽い罰で済む。
- 23:また、カファルナウム、お前は、/天にまで上げられるとでも思っているのか。陰府にまで落とされるのだ。お前のところでなされた奇跡
が、ソドムで行われていれば、あの町は今日まで無事だったにちがいない。
- 24:しかし、言っておく。裁きの日にはソドムの地の方が、お前よりまだ軽い罰で済むのである。」
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- ◆わたしのもとに来なさい
- 25:そのとき、イエスはこう言われた。「天地の主である父よ、あなたをほめたたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子
のような者にお示しになりました。
- 26:そうです、父よ、これは御心に適うことでした。
- 27:すべてのことは、父からわたしに任せられています。父のほかに子を知る者はなく、子と、子が示そうと思う者のほかには、父を知る者はい
ません。
- 28:疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
- 29:わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。
- 30:わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。
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マタイによる福音書12章
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- ◆安息日に麦の穂を摘む
- 1:そのころ、ある安息日にイエスは麦畑を通られた。弟子たちは空腹になったので、麦の穂を摘んで食べ始めた。
- 2:ファリサイ派の人々がこれを見て、イエスに、「御覧なさい。あなたの弟子たちは、安息日にしてはならないことをしている」と言った。
- 3:そこで、イエスは言われた。「ダビデが自分も供の者たちも空腹だったときに何をしたか、読んだことがないのか。
- 4:神の家に入り、ただ祭司のほかには、自分も供の者たちも食べてはならない供えのパンを食べたではないか。
- 5:安息日に神殿にいる祭司は、安息日の掟を破っても罪にならない、と律法にあるのを読んだことがないのか。
- 6:言っておくが、神殿よりも偉大なものがここにある。
- 7:もし、『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』という言葉の意味を知っていれば、あなたたちは罪もない人たちをとがめな
かったであろう。
- 8:人の子は安息日の主なのである。」
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- ◆手の萎えた人をいやす
- 9:イエスはそこを去って、会堂にお入りになった。
- 10:すると、片手の萎えた人がいた。人々はイエスを訴えようと思って、「安息日に病気を治すのは、律法で許されていますか」と尋ねた。
- 11:そこで、イエスは言われた。「あなたたちのうち、だれか羊を一匹持っていて、それが安息日に穴に落ちた場合、手で引き上げてやらない者
がいるだろうか。
- 12:人間は羊よりもはるかに大切なものだ。だから、安息日に善いことをするのは許されている。」
- 13:そしてその人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、もう一方の手のように元どおり良くなった。
- 14:ファリサイ派の人々は出て行き、どのようにしてイエスを殺そうかと相談した。
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- ◆神が選んだ僕
- 15:イエスはそれを知って、そこを立ち去られた。大勢の群衆が従った。イエスは皆の病気をいやして、
- 16:御自分のことを言いふらさないようにと戒められた。
- 17:それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。
- 18:「見よ、わたしの選んだ僕。わたしの心に適った愛する者。この僕にわたしの霊を授ける。彼は異邦人に正義を知らせる。
- 19:彼は争わず、叫ばず、/その声を聞く者は大通りにはいない。
- 20:正義を勝利に導くまで、/彼は傷ついた葦を折らず、/くすぶる灯心を消さない。
- 21:異邦人は彼の名に望みをかける。」
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- ◆ベルゼブル論争
- 22:そのとき、悪霊に取りつかれて目が見えず口の利けない人が、イエスのところに連れられて来て、イエスがいやされると、ものが言え、目が
見えるようになった。
- 23:群衆は皆驚いて、「この人はダビデの子ではないだろうか」と言った。
- 24:しかし、ファリサイ派の人々はこれを聞き、「悪霊の頭ベルゼブルの力によらなければ、この者は悪霊を追い出せはしない」と言った。
- 25:イエスは、彼らの考えを見抜いて言われた。「どんな国でも内輪で争えば、荒れ果ててしまい、どんな町でも家でも、内輪で争えば成り立っ
て行かない。
- 26:サタンがサタンを追い出せば、それは内輪もめだ。そんなふうでは、どうしてその国が成り立って行くだろうか。
- 27:わたしがベルゼブルの力で悪霊を追い出すのなら、あなたたちの仲間は何の力で追い出すのか。だから、彼ら自身があなたたちを裁く者とな
る。
- 28:しかし、わたしが神の霊で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあなたたちのところに来ているのだ。
- 29:また、まず強い人を縛り上げなければ、どうしてその家に押し入って、家財道具を奪い取ることができるだろうか。まず縛ってから、その家
を略奪するものだ。
- 30:わたしに味方しない者はわたしに敵対し、わたしと一緒に集めない者は散らしている。
- 31:だから、言っておく。人が犯す罪や冒涜は、どんなものでも赦されるが、“霊”に対する冒涜は赦されない。
- 32:人の子に言い逆らう者は赦される。しかし、聖霊に言い逆らう者は、この世でも後の世でも赦されることがない。」
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- ◆木とその実
- 33:「木が良ければその実も良いとし、木が悪ければその実も悪いとしなさい。木の良し悪しは、その結ぶ実で分かる。
- 34:蝮の子らよ、あなたたちは悪い人間であるのに、どうして良いことが言えようか。人の口からは、心にあふれていることが出て来るのであ
る。
- 35:善い人は、良いものを入れた倉から良いものを取り出し、悪い人は、悪いものを入れた倉から悪いものを取り出してくる。
- 36:言っておくが、人は自分の話したつまらない言葉についてもすべて、裁きの日には責任を問われる。
- 37:あなたは、自分の言葉によって義とされ、また、自分の言葉によって罪ある者とされる。」
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- ◆人々はしるしを欲しがる
- 38:すると、何人かの律法学者とファリサイ派の人々がイエスに、「先生、しるしを見せてください」と言った。
- 39:イエスはお答えになった。「よこしまで神に背いた時代の者たちはしるしを欲しがるが、預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられ
ない。
- 40:つまり、ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の子も三日三晩、大地の中にいることになる。
- 41:ニネベの人たちは裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、彼らを罪に定めるであろう。ニネベの人々は、ヨナの説教を聞いて悔い
改めたからである。ここに、ヨナにまさるものがある。
- 42:また、南の国の女王は裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、彼らを罪に定めるであろう。この女王はソロモンの知恵を聞くため
に、地の果てから来たからである。ここに、ソロモンにまさるものがある。」
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- ◆汚れた霊が戻って来る
- 43:「汚れた霊は、人から出て行くと、砂漠をうろつき、休む場所を探すが、見つからない。
- 44:それで、『出て来たわが家に戻ろう』と言う。戻ってみると、空き家になっており、掃除をして、整えられていた。
- 45:そこで、出かけて行き、自分よりも悪いほかの七つの霊を一緒に連れて来て、中に入り込んで、住み着く。そうなると、その人の後の状態は
前よりも悪くなる。この悪い時代の者たちもそのようになろう。」
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- ◆イエスの母、兄弟
- 46:イエスがなお群衆に話しておられるとき、その母と兄弟たちが、話したいことがあって外に立っていた。
- 47:そこで、ある人がイエスに、「御覧なさい。母上と御兄弟たちが、お話ししたいと外に立っておられます」と言った。
- 48:しかし、イエスはその人にお答えになった。「わたしの母とはだれか。わたしの兄弟とはだれか。」
- 49:そして、弟子たちの方を指して言われた。「見なさい。ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。
- 50:だれでも、わたしの天の父の御心を行う人が、わたしの兄弟、姉妹、また母である。」
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マタイによる福音書 13章
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- ◆「種を蒔く人」のたとえ
- 1:その日、イエスは家を出て、湖のほとりに座っておられた。
- 2:すると、大勢の群衆がそばに集まって来たので、イエスは舟に乗って腰を下ろされた。群衆は皆岸辺に立っていた。
- 3:イエスはたとえを用いて彼らに多くのことを語られた。「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。
- 4:蒔いている間に、ある種は道端に落ち、鳥が来て食べてしまった。
- 5:ほかの種は、石だらけで土の少ない所に落ち、そこは土が浅いのですぐ芽を出した。
- 6:しかし、日が昇ると焼けて、根がないために枯れてしまった。
- 7:ほかの種は茨の間に落ち、茨が伸びてそれをふさいでしまった。
- 8:ところが、ほかの種は、良い土地に落ち、実を結んで、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍にもなった。
- 9:耳のある者は聞きなさい。」
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- ◆たとえを用いて話す理由
- 10:弟子たちはイエスに近寄って、「なぜ、あの人たちにはたとえを用いてお話しになるのですか」と言った。
- 11:イエスはお答えになった。「あなたがたには天の国の秘密を悟ることが許されているが、あの人たちには許されていないからである。
- 12:持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも取り上げられる。
- 13:だから、彼らにはたとえを用いて話すのだ。見ても見ず、聞いても聞かず、理解できないからである。
- 14:イザヤの預言は、彼らによって実現した。『あなたたちは聞くには聞くが、決して理解せず、/見るには見るが、決して認めない。
- 15:この民の心は鈍り、/耳は遠くなり、/目は閉じてしまった。こうして、彼らは目で見ることなく、/耳で聞くことなく、/心で理解せず、
悔い改めない。わたしは彼らをいやさない。』
- 16:しかし、あなたがたの目は見ているから幸いだ。あなたがたの耳は聞いているから幸いだ。
- 17:はっきり言っておく。多くの預言者や正しい人たちは、あなたがたが見ているものを見たかったが、見ることができず、あなたがたが聞いて
いるものを聞きたかったが、聞けなかったのである。」
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- ◆「種を蒔く人」のたとえの説明
- 18:「だから、種を蒔く人のたとえを聞きなさい。
- 19:だれでも御国の言葉を聞いて悟らなければ、悪い者が来て、心の中に蒔かれたものを奪い取る。道端に蒔かれたものとは、こういう人であ
る。
- 20:石だらけの所に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて、すぐ喜んで受け入れるが、
- 21:自分には根がないので、しばらくは続いても、御言葉のために艱難や迫害が起こると、すぐにつまずいてしまう人である。
- 22:茨の中に蒔かれたものとは、御言葉を聞くが、世の思い煩いや富の誘惑が御言葉を覆いふさいで、実らない人である。
- 23:良い土地に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて悟る人であり、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍の実を結ぶのであ
る。」
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- ◆「毒麦」のたとえ
- 24:イエスは、別のたとえを持ち出して言われた。「天の国は次のようにたとえられる。ある人が良い種を畑に蒔いた。
- 25:人々が眠っている間に、敵が来て、麦の中に毒麦を蒔いて行った。
- 26:芽が出て、実ってみると、毒麦も現れた。
- 27:僕たちが主人のところに来て言った。『だんなさま、畑には良い種をお蒔きになったではありませんか。どこから毒麦が入ったのでしょ
う。』
- 28:主人は、『敵の仕業だ』と言った。そこで、僕たちが、『では、行って抜き集めておきましょうか』と言うと、
- 29:主人は言った。『いや、毒麦を集めるとき、麦まで一緒に抜くかもしれない。
- 30:刈り入れまで、両方とも育つままにしておきなさい。刈り入れの時、「まず毒麦を集め、焼くために束にし、麦の方は集めて倉に入れなさ
い」と、刈り取る者に言いつけよう。』」
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- ◆「からし種」と「パン種」のたとえ
- 31:イエスは、別のたとえを持ち出して、彼らに言われた。「天の国はからし種に似ている。人がこれを取って畑に蒔けば、
- 32:どんな種よりも小さいのに、成長するとどの野菜よりも大きくなり、空の鳥が来て枝に巣を作るほどの木になる。」
- 33:また、別のたとえをお話しになった。「天の国はパン種に似ている。女がこれを取って三サトンの粉に混ぜると、やがて全体が膨れる。」
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- ◆たとえを用いて語る
- 34:イエスはこれらのことをみな、たとえを用いて群衆に語られ、たとえを用いないでは何も語られなかった。
- 35:それは、預言者を通して言われていたことが実現するためであった。「わたしは口を開いてたとえを用い、/天地創造の時から隠されていた
ことを告げる。」
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- ◆「毒麦」のたとえの説明
- 36:それから、イエスは群衆を後に残して家にお入りになった。すると、弟子たちがそばに寄って来て、「畑の毒麦のたとえを説明してくださ
い」と言った。
- 37:イエスはお答えになった。「良い種を蒔く者は人の子、
- 38:畑は世界、良い種は御国の子ら、毒麦は悪い者の子らである。
- 39:毒麦を蒔いた敵は悪魔、刈り入れは世の終わりのことで、刈り入れる者は天使たちである。
- 40:だから、毒麦が集められて火で焼かれるように、世の終わりにもそうなるのだ。
- 41:人の子は天使たちを遣わし、つまずきとなるものすべてと不法を行う者どもを自分の国から集めさせ、
- 42:燃え盛る炉の中に投げ込ませるのである。彼らは、そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。
- 43:そのとき、正しい人々はその父の国で太陽のように輝く。耳のある者は聞きなさい。」
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- ◆「天の国」のたとえ
- 44:「天の国は次のようにたとえられる。畑に宝が隠されている。見つけた人は、そのまま隠しておき、喜びながら帰り、持ち物をすっかり売り
払って、その畑を買う。
- 45:また、天の国は次のようにたとえられる。商人が良い真珠を探している。
- 46:高価な真珠を一つ見つけると、出かけて行って持ち物をすっかり売り払い、それを買う。
- 47:また、天の国は次のようにたとえられる。網が湖に投げ降ろされ、いろいろな魚を集める。
- 48:網がいっぱいになると、人々は岸に引き上げ、座って、良いものは器に入れ、悪いものは投げ捨てる。
- 49:世の終わりにもそうなる。天使たちが来て、正しい人々の中にいる悪い者どもをより分け、
- 50:燃え盛る炉の中に投げ込むのである。悪い者どもは、そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。」
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- ◆天の国のことを学んだ学者
- 51:「あなたがたは、これらのことがみな分かったか。」弟子たちは、「分かりました」と言った。
- 52:そこで、イエスは言われた。「だから、天の国のことを学んだ学者は皆、自分の倉から新しいものと古いものを取り出す一家の主人に似てい
る。」
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- ◆ナザレで受け入れられない
- 53:イエスはこれらのたとえを語り終えると、そこを去り、
- 54:故郷にお帰りになった。会堂で教えておられると、人々は驚いて言った。「この人は、このような知恵と奇跡を行う力をどこから得たのだろ
う。
- 55:この人は大工の息子ではないか。母親はマリアといい、兄弟はヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダではないか。
- 56:姉妹たちは皆、我々と一緒に住んでいるではないか。この人はこんなことをすべて、いったいどこから得たのだろう。」
- 57:このように、人々はイエスにつまずいた。イエスは、「預言者が敬われないのは、その故郷、家族の間だけである」と言い、
- 58:人々が不信仰だったので、そこではあまり奇跡をなさらなかった。
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マタイによる福音書14章
- ◆洗礼者ヨハネ、殺される
- 1:そのころ、領主ヘロデはイエスの評判を聞き、
- 2:家来たちにこう言った。「あれは洗礼者ヨハネだ。死者の中から生き返ったのだ。だから、奇跡を行う力が彼に働いている。」
- 3:実はヘロデは、自分の兄弟フィリポの妻ヘロディアのことでヨハネを捕らえて縛り、牢に入れていた。
- 4:ヨハネが、「あの女と結婚することは律法で許されていない」とヘロデに言ったからである。
- 5:ヘロデはヨハネを殺そうと思っていたが、民衆を恐れた。人々がヨハネを預言者と思っていたからである。
- 6:ところが、ヘロデの誕生日にヘロディアの娘が、皆の前で踊りをおどり、ヘロデを喜ばせた。
- 7:それで彼は娘に、「願うものは何でもやろう」と誓って約束した。
- 8:すると、娘は母親に唆されて、「洗礼者ヨハネの首を盆に載せて、この場でください」と言った。
- 9:王は心を痛めたが、誓ったことではあるし、また客の手前、それを与えるように命じ、
- 10:人を遣わして、牢の中でヨハネの首をはねさせた。
- 11:その首は盆に載せて運ばれ、少女に渡り、少女はそれを母親に持って行った。
- 12:それから、ヨハネの弟子たちが来て、遺体を引き取って葬り、イエスのところに行って報告した。
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◆五千人に食べ物を与える
- 13:イエスはこれを聞くと、舟に乗ってそこを去り、ひとり人里離れた所に退かれた。しかし、群衆はそのことを聞き、方々の町から歩いて後を
追った。
- 14:イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て深く憐れみ、その中の病人をいやされた。
- 15:夕暮れになったので、弟子たちがイエスのそばに来て言った。「ここは人里離れた所で、もう時間もたちました。群衆を解散させてくださ
い。そうすれば、自分で村へ食べ物を買いに行くでしょう。」
- 16:イエスは言われた。「行かせることはない。あなたがたが彼らに食べる物を与えなさい。」
- 17:弟子たちは言った。「ここにはパン五つと魚二匹しかありません。」
- 18:イエスは、「それをここに持って来なさい」と言い、
- 19:群衆には草の上に座るようにお命じになった。そして、五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂いて弟子たち
にお渡しになった。弟子たちはそのパンを群衆に与えた。
- 20:すべての人が食べて満腹した。そして、残ったパンの屑を集めると、十二の籠いっぱいになった。
- 21:食べた人は、女と子供を別にして、男が五千人ほどであった。
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◆湖の上を歩く
- 22:それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸へ先に行かせ、その間に群衆を解散させられた。
- 23:群衆を解散させてから、祈るためにひとり山にお登りになった。夕方になっても、ただひとりそこにおられた。
- 24:ところが、舟は既に陸から何スタディオンか離れており、逆風のために波に悩まされていた。
- 25:夜が明けるころ、イエスは湖の上を歩いて弟子たちのところに行かれた。
- 26:弟子たちは、イエスが湖上を歩いておられるのを見て、「幽霊だ」と言っておびえ、恐怖のあまり叫び声をあげた。
- 27:イエスはすぐ彼らに話しかけられた。「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」
- 28:すると、ペトロが答えた。「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください。」
- 29:イエスが「来なさい」と言われたので、ペトロは舟から降りて水の上を歩き、イエスの方へ進んだ。
- 30:しかし、強い風に気がついて怖くなり、沈みかけたので、「主よ、助けてください」と叫んだ。
- 31:イエスはすぐに手を伸ばして捕まえ、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」と言われた。
- 32:そして、二人が舟に乗り込むと、風は静まった。
- 33:舟の中にいた人たちは、「本当に、あなたは神の子です」と言ってイエスを拝んだ。
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◆ゲネサレトで病人をいやす
- 34:こうして、一行は湖を渡り、ゲネサレトという土地に着いた。
- 35:土地の人々は、イエスだと知って、付近にくまなく触れ回った。それで、人々は病人を皆イエスのところに連れて来て、
- 36:その服のすそにでも触れさせてほしいと願った。触れた者は皆いやされた。
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マタイによる福音書15章
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- ◆昔の人の言い伝え
- 1:そのころ、ファリサイ派の人々と律法学者たちが、エルサレムからイエスのもとへ来て言った。
- 2:「なぜ、あなたの弟子たちは、昔の人の言い伝えを破るのですか。彼らは食事の前に手を洗いません。」
- 3:そこで、イエスはお答えになった。「なぜ、あなたたちも自分の言い伝えのために、神の掟を破っているのか。
- 4:神は、『父と母を敬え』と言い、『父または母をののしる者は死刑に処せられるべきである』とも言っておられる。
- 5:それなのに、あなたたちは言っている。『父または母に向かって、「あなたに差し上げるべきものは、神への供え物にする」と言う者は、
- 6:父を敬わなくてもよい』と。こうして、あなたたちは、自分の言い伝えのために神の言葉を無にしている。
- 7:偽善者たちよ、イザヤは、あなたたちのことを見事に預言したものだ。
- 8:『この民は口先ではわたしを敬うが、/その心はわたしから遠く離れている。
- 9:人間の戒めを教えとして教え、/むなしくわたしをあがめている。』」
- 10:それから、イエスは群衆を呼び寄せて言われた。「聞いて悟りなさい。
- 11:口に入るものは人を汚さず、口から出て来るものが人を汚すのである。」
- 12:そのとき、弟子たちが近寄って来て、「ファリサイ派の人々がお言葉を聞いて、つまずいたのをご存じですか」と言った。
- 13:イエスはお答えになった。「わたしの天の父がお植えにならなかった木は、すべて抜き取られてしまう。
- 14:そのままにしておきなさい。彼らは盲人の道案内をする盲人だ。盲人が盲人の道案内をすれば、二人とも穴に落ちてしまう。」
- 15:するとペトロが、「そのたとえを説明してください」と言った。
- 16:イエスは言われた。「あなたがたも、まだ悟らないのか。
- 17:すべて口に入るものは、腹を通って外に出されることが分からないのか。
- 18:しかし、口から出て来るものは、心から出て来るので、これこそ人を汚す。
- 19:悪意、殺意、姦淫、みだらな行い、盗み、偽証、悪口などは、心から出て来るからである。
- 20:これが人を汚す。しかし、手を洗わずに食事をしても、そのことは人を汚すものではない。」
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- ◆カナンの女の信仰
- 21:イエスはそこをたち、ティルスとシドンの地方に行かれた。
- 22:すると、この地に生まれたカナンの女が出て来て、「主よ、ダビデの子よ、わたしを憐れんでください。娘が悪霊にひどく苦しめられていま
す」と叫んだ。
- 23:しかし、イエスは何もお答えにならなかった。そこで、弟子たちが近寄って来て願った。「この女を追い払ってください。叫びながらついて
来ますので。」
- 24:イエスは、「わたしは、イスラエルの家の失われた羊のところにしか遣わされていない」とお答えになった。
- 25:しかし、女は来て、イエスの前にひれ伏し、「主よ、どうかお助けください」と言った。
- 26:イエスが、「子供たちのパンを取って小犬にやってはいけない」とお答えになると、
- 27:女は言った。「主よ、ごもっともです。しかし、小犬も主人の食卓から落ちるパン屑はいただくのです。」
- 28:そこで、イエスはお答えになった。「婦人よ、あなたの信仰は立派だ。あなたの願いどおりになるように。」そのとき、娘の病気はいやされ
た。
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- ◆大勢の病人をいやす
- 29:イエスはそこを去って、ガリラヤ湖のほとりに行かれた。そして、山に登って座っておられた。
- 30:大勢の群衆が、足の不自由な人、目の見えない人、体の不自由な人、口の利けない人、その他多くの病人を連れて来て、イエスの足もとに横
たえたので、イエスはこれらの人々をいやされた。
- 31:群衆は、口の利けない人が話すようになり、体の不自由な人が治り、足の不自由な人が歩き、目の見えない人が見えるようになったのを見て
驚き、イスラエルの神を賛美した。
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- ◆四千人に食べ物を与える
- 32:イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。「群衆がかわいそうだ。もう三日もわたしと一緒にいるのに、食べ物がない。空腹のままで解散さ
せたくはない。途中で疲れきってしまうかもしれない。」
- 33:弟子たちは言った。「この人里離れた所で、これほど大勢の人に十分食べさせるほどのパンが、どこから手に入るでしょうか。」
- 34:イエスが「パンは幾つあるか」と言われると、弟子たちは、「七つあります。それに、小さい魚が少しばかり」と答えた。
- 35:そこで、イエスは地面に座るように群衆に命じ、
- 36:七つのパンと魚を取り、感謝の祈りを唱えてこれを裂き、弟子たちにお渡しになった。弟子たちは群衆に配った。
- 37:人々は皆、食べて満腹した。残ったパンの屑を集めると、七つの籠いっぱいになった。
- 38:食べた人は、女と子供を別にして、男が四千人であった。
- 39:イエスは群衆を解散させ、舟に乗ってマガダン地方に行かれた。
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マタイによる福音書16章
◆人々はしるしを欲しがる
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- 1:ファリサイ派とサドカイ派の人々が来て、イエスを試そうとして、天からのしるしを見せてほしいと願った。
- 2:イエスはお答えになった。「あなたたちは、夕方には『夕焼けだから、晴れだ』と言い、
- 3:朝には『朝焼けで雲が低いから、今日は嵐だ』と言う。このように空模様を見分けることは知っているのに、時代のしるしは見ることができな
いのか。
- 4:よこしまで神に背いた時代の者たちはしるしを欲しがるが、ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。」そして、イエスは彼らを後に
残して立ち去られた。
-
- ◆ファリサイ派とサドカイ派の人々のパン種
- 5:弟子たちは向こう岸に行ったが、パンを持って来るのを忘れていた。
- 6:イエスは彼らに、「ファリサイ派とサドカイ派の人々のパン種によく注意しなさい」と言われた。
- 7:弟子たちは、「これは、パンを持って来なかったからだ」と論じ合っていた。
- 8:イエスはそれに気づいて言われた。「信仰の薄い者たちよ、なぜ、パンを持っていないことで論じ合っているのか。
- 9:まだ、分からないのか。覚えていないのか。パン五つを五千人に分けたとき、残りを幾籠に集めたか。
- 10:また、パン七つを四千人に分けたときは、残りを幾籠に集めたか。
- 11:パンについて言ったのではないことが、どうして分からないのか。ファリサイ派とサドカイ派の人々のパン種に注意しなさい。」
- 12:そのときようやく、弟子たちは、イエスが注意を促されたのは、パン種のことではなく、ファリサイ派とサドカイ派の人々の教えのことだと
悟った。
-
- ◆ペトロ、信仰を言い表す
- 13:イエスは、フィリポ・カイサリア地方に行ったとき、弟子たちに、「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。
- 14:弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言う人も、『エリヤだ』と言う人もいます。ほかに、『エレミヤだ』とか、『預言者の一人だ』
と言う人もいます。」
- 15:イエスが言われた。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」
- 16:シモン・ペトロが、「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えた。
- 17:すると、イエスはお答えになった。「シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父
なのだ。
- 18:わたしも言っておく。あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。陰府の力もこれに対抗できない。
- 19:わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれ
る。」
- 20:それから、イエスは、御自分がメシアであることをだれにも話さないように、と弟子たちに命じられた。
-
- ◆イエス、死と復活を予告する
- 21:このときから、イエスは、御自分が必ずエルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、三日目に復活
することになっている、と弟子たちに打ち明け始められた。
- 22:すると、ペトロはイエスをわきへお連れして、いさめ始めた。「主よ、とんでもないことです。そんなことがあってはなりません。」
- 23:イエスは振り向いてペトロに言われた。「サタン、引き下がれ。あなたはわたしの邪魔をする者。神のことを思わず、人間のことを思ってい
る。」
- 24:それから、弟子たちに言われた。「わたしについて来たい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。
- 25:自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのために命を失う者は、それを得る。
- 26:人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。
- 27:人の子は、父の栄光に輝いて天使たちと共に来るが、そのとき、それぞれの行いに応じて報いるのである。
- 28:はっきり言っておく。ここに一緒にいる人々の中には、人の子がその国と共に来るのを見るまでは、決して死なない者がいる。」
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マタイによる福音書
17章
◆イエスの姿が変わる
- 1:六日の後、イエスは、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。
- 2:イエスの姿が彼らの目の前で変わり、顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。
- 3:見ると、モーセとエリヤが現れ、イエスと語り合っていた。
- 4:ペトロが口をはさんでイエスに言った。「主よ、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。お望みでしたら、わたしがここに仮小屋
を三つ建てましょう。一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのためです。」
- 5:ペトロがこう話しているうちに、光り輝く雲が彼らを覆った。すると、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。これに聞け」という
声が雲の中から聞こえた。
- 6:弟子たちはこれを聞いてひれ伏し、非常に恐れた。
- 7:イエスは近づき、彼らに手を触れて言われた。「起きなさい。恐れることはない。」
- 8:彼らが顔を上げて見ると、イエスのほかにはだれもいなかった。
- 9:一同が山を下りるとき、イエスは、「人の子が死者の中から復活するまで、今見たことをだれにも話してはならない」と弟子たちに命じられ
た。
- 10:彼らはイエスに、「なぜ、律法学者は、まずエリヤが来るはずだと言っているのでしょうか」と尋ねた。
- 11:イエスはお答えになった。「確かにエリヤが来て、すべてを元どおりにする。
- 12:言っておくが、エリヤは既に来たのだ。人々は彼を認めず、好きなようにあしらったのである。人の子も、そのように人々から苦しめられる
ことになる。」
- 13:そのとき、弟子たちは、イエスが洗礼者ヨハネのことを言われたのだと悟った。
◆悪霊に取りつかれた子をいやす
- 14:一同が群衆のところへ行くと、ある人がイエスに近寄り、ひざまずいて、
- 15:言った。「主よ、息子を憐れんでください。てんかんでひどく苦しんでいます。度々火の中や水の中に倒れるのです。
- 16:お弟子たちのところに連れて来ましたが、治すことができませんでした。」
- 17:イエスはお答えになった。「なんと信仰のない、よこしまな時代なのか。いつまでわたしはあなたがたと共にいられようか。いつまで、あな
たがたに我慢しなければならないのか。その子をここに、わたしのところに連れて来なさい。」
- 18:そして、イエスがお叱りになると、悪霊は出て行き、そのとき子供はいやされた。
- 19:弟子たちはひそかにイエスのところに来て、「なぜ、わたしたちは悪霊を追い出せなかったのでしょうか」と言った。
- 20:イエスは言われた。「信仰が薄いからだ。はっきり言っておく。もし、からし種一粒ほどの信仰があれば、この山に向かって、『ここから、
あそこに移れ』と命じても、そのとおりになる。あなたがたにできないことは何もない。」
- 21>:しかし、この種のものは、祈りと断食によらなければ出て行かない。
- (底本に節が欠けている個所の異本による訳文)
◆再び自分の死と復活を予告する
- 22:一行がガリラヤに集まったとき、イエスは言われた。「人の子は人々の手に引き渡されようとしている。
- 23:そして殺されるが、三日目に復活する。」弟子たちは非常に悲しんだ。
◆神殿税を納める
- 24:一行がカファルナウムに来たとき、神殿税を集める者たちがペトロのところに来て、「あなたたちの先生は神殿税を納めないのか」と言っ
た。
- 25:ペトロは、「納めます」と言った。そして家に入ると、イエスの方から言いだされた。「シモン、あなたはどう思うか。地上の王は、税や貢
ぎ物をだれから取り立てるのか。自分の子供たちからか、それともほかの人々からか。」
- 26:ペトロが「ほかの人々からです」と答えると、イエスは言われた。「では、子供たちは納めなくてよいわけだ。
- 27:しかし、彼らをつまずかせないようにしよう。湖に行って釣りをしなさい。最初に釣れた魚を取って口を開けると、銀貨が一枚見つかるはず
だ。それを取って、わたしとあなたの分として納めなさい。」
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-
マタイによる福音書
18章
◆天の国でいちばん偉い者
- 1:そのとき、弟子たちがイエスのところに来て、「いったいだれが、天の国でいちばん偉いのでしょうか」と言った。
- 2:そこで、イエスは一人の子供を呼び寄せ、彼らの中に立たせて、
- 3:言われた。「はっきり言っておく。心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない。
- 4:自分を低くして、この子供のようになる人が、天の国でいちばん偉いのだ。
- 5:わたしの名のためにこのような一人の子供を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである。」
-
- ◆罪への誘惑
- 6:「しかし、わたしを信じるこれらの小さな者の一人をつまずかせる者は、大きな石臼を首に懸けられて、深い海に沈められる方がましである。
- 7:世は人をつまずかせるから不幸だ。つまずきは避けられない。だが、つまずきをもたらす者は不幸である。
- 8:もし片方の手か足があなたをつまずかせるなら、それを切って捨ててしまいなさい。両手両足がそろったまま永遠の火に投げ込まれるよりは、
片手片足になっても命にあずかる方がよい。
- 9:もし片方の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出して捨ててしまいなさい。両方の目がそろったまま火の地獄に投げ込まれるよりは、一つ
の目になっても命にあずかる方がよい。」
-
- ◆「迷い出た羊」のたとえ
- 10:「これらの小さな者を一人でも軽んじないように気をつけなさい。言っておくが、彼らの天使たちは天でいつもわたしの天の父の御顔を仰い
でいるのである。
- 11>:人の子は、失われたものを救うために来た。
- (底本に節が欠けている個所の異本による訳文)
- 12:あなたがたはどう思うか。ある人が羊を百匹持っていて、その一匹が迷い出たとすれば、九十九匹を山に残しておいて、迷い出た一匹を捜し
に行かないだろうか。
- 13:はっきり言っておくが、もし、それを見つけたら、迷わずにいた九十九匹より、その一匹のことを喜ぶだろう。
- 14:そのように、これらの小さな者が一人でも滅びることは、あなたがたの天の父の御心ではない。」
-
- ◆兄弟の忠告
- 15:「兄弟があなたに対して罪を犯したなら、行って二人だけのところで忠告しなさい。言うことを聞き入れたら、兄弟を得たことになる。
- 16:聞き入れなければ、ほかに一人か二人、一緒に連れて行きなさい。すべてのことが、二人または三人の証人の口によって確定されるようにな
るためである。
- 17:それでも聞き入れなければ、教会に申し出なさい。教会の言うことも聞き入れないなら、その人を異邦人か徴税人と同様に見なしなさい。
- 18:はっきり言っておく。あなたがたが地上でつなぐことは、天上でもつながれ、あなたがたが地上で解くことは、天上でも解かれる。
- 19:また、はっきり言っておくが、どんな願い事であれ、あなたがたのうち二人が地上で心を一つにして求めるなら、わたしの天の父はそれをか
なえてくださる。
- 20:二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。」
-
- ◆「仲間を赦さない家来」のたとえ
- 21:そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までです
か。」
- 22:イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。
- 23:そこで、天の国は次のようにたとえられる。ある王が、家来たちに貸した金の決済をしようとした。
- 24:決済し始めたところ、一万タラントン借金している家来が、王の前に連れて来られた。
- 25:しかし、返済できなかったので、主君はこの家来に、自分も妻も子も、また持ち物も全部売って返済するように命じた。
- 26:家来はひれ伏し、『どうか待ってください。きっと全部お返しします』としきりに願った。
- 27:その家来の主君は憐れに思って、彼を赦し、その借金を帳消しにしてやった。
- 28:ところが、この家来は外に出て、自分に百デナリオンの借金をしている仲間に出会うと、捕まえて首を絞め、『借金を返せ』と言った。
- 29:仲間はひれ伏して、『どうか待ってくれ。返すから』としきりに頼んだ。
- 30:しかし、承知せず、その仲間を引っぱって行き、借金を返すまでと牢に入れた。
- 31:仲間たちは、事の次第を見て非常に心を痛め、主君の前に出て事件を残らず告げた。
- 32:そこで、主君はその家来を呼びつけて言った。『不届きな家来だ。お前が頼んだから、借金を全部帳消しにしてやったのだ。
- 33:わたしがお前を憐れんでやったように、お前も自分の仲間を憐れんでやるべきではなかったか。』
- 34:そして、主君は怒って、借金をすっかり返済するまでと、家来を牢役人に引き渡した。
- 35:あなたがたの一人一人が、心から兄弟を赦さないなら、わたしの天の父もあなたがたに同じようになさるであろう。」
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マタイによる福音書
19章
- ◆離縁について教える
- 1:イエスはこれらの言葉を語り終えると、ガリラヤを去り、ヨルダン川の向こう側のユダヤ地方に行かれた。
- 2:大勢の群衆が従った。イエスはそこで人々の病気をいやされた。
- 3:ファリサイ派の人々が近寄り、イエスを試そうとして、「何か理由があれば、夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」と言っ
た。
- 4:イエスはお答えになった。「あなたたちは読んだことがないのか。創造主は初めから人を男と女とにお造りになった。」
- 5:そして、こうも言われた。「それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。
- 6:だから、二人はもはや別々ではなく、一体である。従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」
- 7:すると、彼らはイエスに言った。「では、なぜモーセは、離縁状を渡して離縁するように命じたのですか。」
- 8:イエスは言われた。「あなたたちの心が頑固なので、モーセは妻を離縁することを許したのであって、初めからそうだったわけではない。
- 9:言っておくが、不法な結婚でもないのに妻を離縁して、他の女を妻にする者は、姦通の罪を犯すことになる。」
- 10:弟子たちは、「夫婦の間柄がそんなものなら、妻を迎えない方がましです」と言った。
- 11:イエスは言われた。「だれもがこの言葉を受け入れるのではなく、恵まれた者だけである。
- 12:結婚できないように生まれついた者、人から結婚できないようにされた者もいるが、天の国のために結婚しない者もいる。これを受け入れる
ことのできる人は受け入れなさい。」
-
- ◆子供を祝福する
- 13:そのとき、イエスに手を置いて祈っていただくために、人々が子供たちを連れて来た。弟子たちはこの人々を叱った。
- 14:しかし、イエスは言われた。「子供たちを来させなさい。わたしのところに来るのを妨げてはならない。天の国はこのような者たちのもので
ある。」
- 15:そして、子供たちに手を置いてから、そこを立ち去られた。
-
- ◆金持ちの青年
- 16:さて、一人の男がイエスに近寄って来て言った。「先生、永遠の命を得るには、どんな善いことをすればよいのでしょうか。」
- 17:イエスは言われた。「なぜ、善いことについて、わたしに尋ねるのか。善い方はおひとりである。もし命を得たいのなら、掟を守りなさ
い。」
- 18:男が「どの掟ですか」と尋ねると、イエスは言われた。「『殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証するな、
- 19:父母を敬え、また、隣人を自分のように愛しなさい。』」
- 20:そこで、この青年は言った。「そういうことはみな守ってきました。まだ何か欠けているでしょうか。」
- 21:イエスは言われた。「もし完全になりたいのなら、行って持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことにな
る。それから、わたしに従いなさい。」
- 22:青年はこの言葉を聞き、悲しみながら立ち去った。たくさんの財産を持っていたからである。
- 23:イエスは弟子たちに言われた。「はっきり言っておく。金持ちが天の国に入るのは難しい。
- 24:重ねて言うが、金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。」
- 25:弟子たちはこれを聞いて非常に驚き、「それでは、だれが救われるのだろうか」と言った。
- 26:イエスは彼らを見つめて、「それは人間にできることではないが、神は何でもできる」と言われた。
- 27:すると、ペトロがイエスに言った。「このとおり、わたしたちは何もかも捨ててあなたに従って参りました。では、わたしたちは何をいただ
けるのでしょうか。」
- 28:イエスは一同に言われた。「はっきり言っておく。新しい世界になり、人の子が栄光の座に座るとき、あなたがたも、わたしに従って来たの
だから、十二の座に座ってイスラエルの十二部族を治めることになる。
- 29:わたしの名のために、家、兄弟、姉妹、父、母、子供、畑を捨てた者は皆、その百倍もの報いを受け、永遠の命を受け継ぐ。
- 30:しかし、先にいる多くの者が後になり、後にいる多くの者が先になる。」
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-
マタイによる福音書
20章
-
◆「ぶどう園の労働者」のたとえ
- 1:「天の国は次のようにたとえられる。ある家の主人が、ぶどう園で働く労働者を雇うために、夜明けに出かけて行った。
- 2:主人は、一日につき一デナリオンの約束で、労働者をぶどう園に送った。
- 3:また、九時ごろ行ってみると、何もしないで広場に立っている人々がいたので、
- 4:『あなたたちもぶどう園に行きなさい。ふさわしい賃金を払ってやろう』と言った。
- 5:それで、その人たちは出かけて行った。主人は、十二時ごろと三時ごろにまた出て行き、同じようにした。
- 6:五時ごろにも行ってみると、ほかの人々が立っていたので、『なぜ、何もしないで一日中ここに立っているのか』と尋ねると、
- 7:彼らは、『だれも雇ってくれないのです』と言った。主人は彼らに、『あなたたちもぶどう園に行きなさい』と言った。
- 8:夕方になって、ぶどう園の主人は監督に、『労働者たちを呼んで、最後に来た者から始めて、最初に来た者まで順に賃金を払ってやりなさい』
と言った。
- 9:そこで、五時ごろに雇われた人たちが来て、一デナリオンずつ受け取った。
- 10:最初に雇われた人たちが来て、もっと多くもらえるだろうと思っていた。しかし、彼らも一デナリオンずつであった。
- 11:それで、受け取ると、主人に不平を言った。
- 12:『最後に来たこの連中は、一時間しか働きませんでした。まる一日、暑い中を辛抱して働いたわたしたちと、この連中とを同じ扱いにすると
は。』
- 13:主人はその一人に答えた。『友よ、あなたに不当なことはしていない。あなたはわたしと一デナリオンの約束をしたではないか。
- 14:自分の分を受け取って帰りなさい。わたしはこの最後の者にも、あなたと同じように支払ってやりたいのだ。
- 15:自分のものを自分のしたいようにしては、いけないか。それとも、わたしの気前のよさをねたむのか。』
- 16:このように、後にいる者が先になり、先にいる者が後になる。」
-
- ◆イエス、三度死と復活を予告する
- 17:イエスはエルサレムへ上って行く途中、十二人の弟子だけを呼び寄せて言われた。
- 18:「今、わたしたちはエルサレムへ上って行く。人の子は、祭司長たちや律法学者たちに引き渡される。彼らは死刑を宣告して、
- 19:異邦人に引き渡す。人の子を侮辱し、鞭打ち、十字架につけるためである。そして、人の子は三日目に復活する。」
-
- ◆ヤコブとヨハネの母の願い
- 20:そのとき、ゼベダイの息子たちの母が、その二人の息子と一緒にイエスのところに来て、ひれ伏し、何かを願おうとした。
- 21:イエスが、「何が望みか」と言われると、彼女は言った。「王座にお着きになるとき、この二人の息子が、一人はあなたの右に、もう一人は
左に座れるとおっしゃってください。」
- 22:イエスはお答えになった。「あなたがたは、自分が何を願っているか、分かっていない。このわたしが飲もうとしている杯を飲むことができ
るか。」二人が、「できます」と言うと、
- 23:イエスは言われた。「確かに、あなたがたはわたしの杯を飲むことになる。しかし、わたしの右と左にだれが座るかは、わたしの決めること
ではない。それは、わたしの父によって定められた人々に許されるのだ。」
- 24:ほかの十人の者はこれを聞いて、この二人の兄弟のことで腹を立てた。
- 25:そこで、イエスは一同を呼び寄せて言われた。「あなたがたも知っているように、異邦人の間では支配者たちが民を支配し、偉い人たちが権
力を振るっている。
- 26:しかし、あなたがたの間では、そうであってはならない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、
- 27:いちばん上になりたい者は、皆の僕になりなさい。
- 28:人の子が、仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのと同じように。」
-
- ◆二人の盲人をいやす
- 29:一行がエリコの町を出ると、大勢の群衆がイエスに従った。
- 30:そのとき、二人の盲人が道端に座っていたが、イエスがお通りと聞いて、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と叫ん
だ。
- 31:群衆は叱りつけて黙らせようとしたが、二人はますます、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と叫んだ。
- 32:イエスは立ち止まり、二人を呼んで、「何をしてほしいのか」と言われた。
- 33:二人は、「主よ、目を開けていただきたいのです」と言った。
- 34:イエスが深く憐れんで、その目に触れられると、盲人たちはすぐ見えるようになり、イエスに従った。
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マタイによる福音書
21章
- ◆エルサレムに迎えられる
- 1:一行がエルサレムに近づいて、オリーブ山沿いのベトファゲに来た とき、イエスは二人の弟子を使いに出そうとして、
- 2:言われた。「向こうの村へ行きなさい。するとすぐ、ろばがつない であり、一緒に子ろばのいるのが見つかる。それをほどいて、わた
しのところに引いて来なさい。
- 3:もし、だれかが何か言ったら、『主がお入り用なのです』と言いな さい。すぐ渡してくれる。」
- 4:それは、預言者を通して言われていたことが実現するためであった。
- 5:「シオンの娘に告げよ。『見よ、お前の王がお前のところにおいで になる、/柔和な方で、ろばに乗り、/荷を負うろばの子、子ろば
に乗って。』」
- 6:弟子たちは行って、イエスが命じられたとおりにし、
- 7:ろばと子ろばを引いて来て、その上に服をかけると、イエスはそれ にお乗りになった。
- 8:大勢の群衆が自分の服を道に敷き、また、ほかの人々は木の枝を切 って道に敷いた。
- 9:そして群衆は、イエスの前を行く者も後に従う者も叫んだ。「ダビ デの子にホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように。
いと高きところにホサナ。」
- 10:イエスがエルサレムに入られると、都中の者が、「いったい、これ はどういう人だ」と言って騒いだ。
- 11:そこで群衆は、「この方は、ガリラヤのナザレから出た預言者イエ スだ」と言った。
-
- ◆神殿から商人を追い出す
- 12:それから、イエスは神殿の境内に入り、そこで売り買いをしていた 人々を皆追い出し、両替人の台や鳩を売る者の腰掛けを倒された。
- 13:そして言われた。「こう書いてある。『わたしの家は、祈りの家と 呼ばれるべきである。』/ところが、あなたたちは/それを強盗の
巣にしている。」
- 14:境内では目の見えない人や足の不自由な人たちがそばに寄って来た ので、イエスはこれらの人々をいやされた。
- 15:他方、祭司長たちや、律法学者たちは、イエスがなさった不思議な 業を見、境内で子供たちまで叫んで、「ダビデの子にホサナ」と言
うのを聞いて腹を立て、
- 16:イエスに言った。「子供たちが何と言っているか、聞こえるか。」 イエスは言われた。「聞こえる。あなたたちこそ、『幼子や乳飲み
子の口に、あなたは賛美を歌わせた』という言葉をまだ読んだこと がないのか。」
- 17:それから、イエスは彼らと別れ、都を出てベタニアに行き、そこに お泊まりになった。
-
- ◆いちじくの木を呪う
- 18:朝早く、都に帰る途中、イエスは空腹を覚えられた。
- 19:道端にいちじくの木があるのを見て、近寄られたが、葉のほかは何 もなかった。そこで、「今から後いつまでも、お前には実がならな
いように」と言われると、いちじくの木はたちまち枯れてしまった。
- 20:弟子たちはこれを見て驚き、「なぜ、たちまち枯れてしまったので すか」と言った。
- 21:イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。あなたがたも信 仰を持ち、疑わないならば、いちじくの木に起こったようなことが
できるばかりでなく、この山に向かい、『立ち上がって、海に飛び 込め』と言っても、そのとおりになる。
- 22:信じて祈るならば、求めるものは何でも得られる。」
-
- ◆権威についての問答
- 23:イエスが神殿の境内に入って教えておられると、祭司長や民の長老 たちが近寄って来て言った。「何の権威でこのようなことをしてい
るのか。だれがその権威を与えたのか。」
- 24:イエスはお答えになった。「では、わたしも一つ尋ねる。それに答 えるなら、わたしも、何の権威でこのようなことをするのか、あな
たたちに言おう。
- 25:ヨハネの洗礼はどこからのものだったか。天からのものか、それと も、人からのものか。」彼らは論じ合った。「『天からのものだ』
と言えば、『では、なぜヨハネを信じなかったのか』と我々に言う だろう。
- 26:『人からのものだ』と言えば、群衆が怖い。皆がヨハネを預言者と 思っているから。」
- 27:そこで、彼らはイエスに、「分からない」と答えた。すると、イエ スも言われた。「それなら、何の権威でこのようなことをするのか、
わたしも言うまい。」
-
- ◆「二人の息子」のたとえ
- 28:「ところで、あなたたちはどう思うか。ある人に息子が二人いたが、 彼は兄のところへ行き、『子よ、今日、ぶどう園へ行って働きなさ
い』と言った。
- 29:兄は『いやです』と答えたが、後で考え直して出かけた。
- 30:弟のところへも行って、同じことを言うと、弟は『お父さん、承知 しました』と答えたが、出かけなかった。
- 31:この二人のうち、どちらが父親の望みどおりにしたか。」彼らが 「兄の方です」と言うと、イエスは言われた。「はっきり言ってお
く。徴税人や娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入るだ ろう。
- 32:なぜなら、ヨハネが来て義の道を示したのに、あなたたちは彼を信 ぜず、徴税人や娼婦たちは信じたからだ。あなたたちはそれを見て
も、後で考え直して彼を信じようとしなかった。」
-
- ◆「ぶどう園と農夫」のたとえ
- 33:「もう一つのたとえを聞きなさい。ある家の主人がぶどう園を作り、 垣を巡らし、その中に搾り場を掘り、見張りのやぐらを立て、これ
を農夫たちに貸して旅に出た。
- 34:さて、収穫の時が近づいたとき、収穫を受け取るために、僕たちを 農夫たちのところへ送った。
- 35:だが、農夫たちはこの僕たちを捕まえ、一人を袋だたきにし、一人 を殺し、一人を石で打ち殺した。
- 36:また、他の僕たちを前よりも多く送ったが、農夫たちは同じ目に遭 わせた。
- 37:そこで最後に、『わたしの息子なら敬ってくれるだろう』と言って、 主人は自分の息子を送った。
- 38:農夫たちは、その息子を見て話し合った。『これは跡取りだ。さあ、 殺して、彼の相続財産を我々のものにしよう。』
- 39:そして、息子を捕まえ、ぶどう園の外にほうり出して殺してしまっ た。
- 40:さて、ぶどう園の主人が帰って来たら、この農夫たちをどうするだ ろうか。」
- 41:彼らは言った。「その悪人どもをひどい目に遭わせて殺し、ぶどう 園は、季節ごとに収穫を納めるほかの農夫たちに貸すにちがいない。」
- 42:イエスは言われた。「聖書にこう書いてあるのを、まだ読んだこと がないのか。『家を建てる者の捨てた石、/これが隅の親石となっ
た。これは、主がなさったことで、/わたしたちの目には不思議に 見える。』
- 43:だから、言っておくが、神の国はあなたたちから取り上げられ、そ れにふさわしい実を結ぶ民族に与えられる。
- 44:この石の上に落ちる者は打ち砕かれ、この石がだれかの上に落ちれ ば、その人は押しつぶされてしまう。」
- 45:祭司長たちやファリサイ派の人々はこのたとえを聞いて、イエスが 自分たちのことを言っておられると気づき、
- 46:イエスを捕らえようとしたが、群衆を恐れた。群衆はイエスを預言 者だと思っていたからである。
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-
マタイによる福音書 22章
-
◆「婚宴」のたとえ
- 1:イエスは、また、たとえを用いて語られた。
- 2:「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。
- 3:王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来ようとしなかった。
- 4:そこでまた、次のように言って、別の家来たちを使いに出した。『招いておいた人々にこう言いなさい。「食事の用意が整いました。牛や肥え
た家畜を屠って、すっかり用意ができています。さあ、婚宴においでください。」』
- 5:しかし、人々はそれを無視し、一人は畑に、一人は商売に出かけ、
- 6:また、他の人々は王の家来たちを捕まえて乱暴し、殺してしまった。
- 7:そこで、王は怒り、軍隊を送って、この人殺しどもを滅ぼし、その町を焼き払った。
- 8:そして、家来たちに言った。『婚宴の用意はできているが、招いておいた人々は、ふさわしくなかった。
- 9:だから、町の大通りに出て、見かけた者はだれでも婚宴に連れて来なさい。』
- 10:そこで、家来たちは通りに出て行き、見かけた人は善人も悪人も皆集めて来たので、婚宴は客でいっぱいになった。
- 11:王が客を見ようと入って来ると、婚礼の礼服を着ていない者が一人いた。
- 12:王は、『友よ、どうして礼服を着ないでここに入って来たのか』と言った。この者が黙っていると、
- 13:王は側近の者たちに言った。『この男の手足を縛って、外の暗闇にほうり出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。』
- 14:招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない。」
-
- ◆皇帝への税金
- 15:それから、ファリサイ派の人々は出て行って、どのようにしてイエスの言葉じりをとらえて、罠にかけようかと相談した。
- 16:そして、その弟子たちをヘロデ派の人々と一緒にイエスのところに遣わして尋ねさせた。「先生、わたしたちは、あなたが真実な方で、真理
に基づいて神の道を教え、だれをもはばからない方であることを知っています。人々を分け隔てなさらないからです。
- 17:ところで、どうお思いでしょうか、お教えください。皇帝に税金を納めるのは、律法に適っているでしょうか、適っていないでしょうか。」
- 18:イエスは彼らの悪意に気づいて言われた。「偽善者たち、なぜ、わたしを試そうとするのか。
- 19:税金に納めるお金を見せなさい。」彼らがデナリオン銀貨を持って来ると、
- 20:イエスは、「これは、だれの肖像と銘か」と言われた。
- 21:彼らは、「皇帝のものです」と言った。すると、イエスは言われた。「では、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」
- 22:彼らはこれを聞いて驚き、イエスをその場に残して立ち去った。
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- ◆復活についての問答
- 23:その同じ日、復活はないと言っているサドカイ派の人々が、イエスに近寄って来て尋ねた。
- 24:「先生、モーセは言っています。『ある人が子がなくて死んだ場合、その弟は兄嫁と結婚して、兄の跡継ぎをもうけねばならない』と。
- 25:さて、わたしたちのところに、七人の兄弟がいました。長男は妻を迎えましたが死に、跡継ぎがなかったので、その妻を弟に残しました。
- 26:次男も三男も、ついに七人とも同じようになりました。
- 27:最後にその女も死にました。
- 28:すると復活の時、その女は七人のうちのだれの妻になるのでしょうか。皆その女を妻にしたのです。」
- 29:イエスはお答えになった。「あなたたちは聖書も神の力も知らないから、思い違いをしている。
- 30:復活の時には、めとることも嫁ぐこともなく、天使のようになるのだ。
- 31:死者の復活については、神があなたたちに言われた言葉を読んだことがないのか。
- 32:『わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である』とあるではないか。神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ。」
- 33:群衆はこれを聞いて、イエスの教えに驚いた。
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- ◆最も重要な掟
- 34:ファリサイ派の人々は、イエスがサドカイ派の人々を言い込められたと聞いて、一緒に集まった。
- 35:そのうちの一人、律法の専門家が、イエスを試そうとして尋ねた。
- 36:「先生、律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか。」
- 37:イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』
- 38:これが最も重要な第一の掟である。
- 39:第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』
- 40:律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」
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- ◆ダビデの子についての問答
- 41:ファリサイ派の人々が集まっていたとき、イエスはお尋ねになった。
- 42:「あなたたちはメシアのことをどう思うか。だれの子だろうか。」彼らが、「ダビデの子です」と言うと、
- 43:イエスは言われた。「では、どうしてダビデは、霊を受けて、メシアを主と呼んでいるのだろうか。
- 44:『主は、わたしの主にお告げになった。「わたしの右の座に着きなさい、/わたしがあなたの敵を/あなたの足もとに屈服させるときまで」
と。』
- 45:このようにダビデがメシアを主と呼んでいるのであれば、どうしてメシアがダビデの子なのか。」
- 46:これにはだれ一人、ひと言も言い返すことができず、その日からは、もはやあえて質問する者はなかった。
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マタイによる福音書 23章
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◆律法学者とファリサイ派の人々を非難する
- 1:それから、イエスは群衆と弟子たちにお話しになった。
- 2:「律法学者たちやファリサイ派の人々は、モーセの座に着いている。
- 3:だから、彼らが言うことは、すべて行い、また守りなさい。しかし、彼らの行いは、見倣ってはならない。言うだけで、実行しないからであ
る。
- 4:彼らは背負いきれない重荷をまとめ、人の肩に載せるが、自分ではそれを動かすために、指一本貸そうともしない。
- 5:そのすることは、すべて人に見せるためである。聖句の入った小箱を大きくしたり、衣服の房を長くしたりする。
- 6:宴会では上座、会堂では上席に座ることを好み、
- 7:また、広場で挨拶されたり、『先生』と呼ばれたりすることを好む。
- 8:だが、あなたがたは『先生』と呼ばれてはならない。あなたがたの師は一人だけで、あとは皆兄弟なのだ。
- 9:また、地上の者を『父』と呼んではならない。あなたがたの父は天の父おひとりだけだ。
- 10:『教師』と呼ばれてもいけない。あなたがたの教師はキリスト一人だけである。
- 11:あなたがたのうちでいちばん偉い人は、仕える者になりなさい。
- 12:だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。
-
- 13:律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。人々の前で天の国を閉ざすからだ。自分が入らないばかりか、入ろうとす
る人をも入らせない。
- 14:律法学者とファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。やもめの家を食い物にし、見せかけの長い祈りをする。だからあなたたちは、
人一倍厳しい裁きを受けることになる。
- 15:律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。改宗者を一人つくろうとして、海と陸を巡り歩くが、改宗者ができると、
自分より倍も悪い地獄の子にしてしまうからだ。
- 16:ものの見えない案内人、あなたたちは不幸だ。あなたたちは、『神殿にかけて誓えば、その誓いは無効である。だが、神殿の黄金にかけて誓
えば、それは果たさねばならない』と言う。
- 17:愚かで、ものの見えない者たち、黄金と、黄金を清める神殿と、どちらが尊いか。
- 18:また、『祭壇にかけて誓えば、その誓いは無効である。その上の供え物にかけて誓えば、それは果たさねばならない』と言う。
- 19:ものの見えない者たち、供え物と、供え物を清くする祭壇と、どちらが尊いか。
- 20:祭壇にかけて誓う者は、祭壇とその上のすべてのものにかけて誓うのだ。
- 21:神殿にかけて誓う者は、神殿とその中に住んでおられる方にかけて誓うのだ。
- 22:天にかけて誓う者は、神の玉座とそれに座っておられる方にかけて誓うのだ。
- 23:律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。薄荷、いのんど、茴香の十分の一は献げるが、律法の中で最も重要な正
義、慈悲、誠実はないがしろにしているからだ。これこそ行うべきことである。もとより、十分の一の献げ物もないがしろにしてはならないが。
- 24:ものの見えない案内人、あなたたちはぶよ一匹さえも漉して除くが、らくだは飲み込んでいる。
- 25:律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。杯や皿の外側はきれいにするが、内側は強欲と放縦で満ちているからだ。
- 26:ものの見えないファリサイ派の人々、まず、杯の内側をきれいにせよ。そうすれば、外側もきれいになる。
- 27:律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。白く塗った墓に似ているからだ。外側は美しく見えるが、内側は死者の骨
やあらゆる汚れで満ちている。
- 28:このようにあなたたちも、外側は人に正しいように見えながら、内側は偽善と不法で満ちている。
- 29:律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。預言者の墓を建てたり、正しい人の記念碑を飾ったりしているからだ。
- 30:そして、『もし先祖の時代に生きていても、預言者の血を流す側にはつかなかったであろう』などと言う。
- 31:こうして、自分が預言者を殺した者たちの子孫であることを、自ら証明している。
- 32:先祖が始めた悪事の仕上げをしたらどうだ。
- 33:蛇よ、蝮の子らよ、どうしてあなたたちは地獄の罰を免れることができようか。
- 34:だから、わたしは預言者、知者、学者をあなたたちに遣わすが、あなたたちはその中のある者を殺し、十字架につけ、ある者を会堂で鞭打
ち、町から町へと追い回して迫害する。
- 35:こうして、正しい人アベルの血から、あなたたちが聖所と祭壇の間で殺したバラキアの子ゼカルヤの血に至るまで、地上に流された正しい人
の血はすべて、あなたたちにふりかかってくる。
- 36:はっきり言っておく。これらのことの結果はすべて、今の時代の者たちにふりかかってくる。」
-
- ◆エルサレムのために嘆く
-
- 37:「エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、自分に遣わされた人々を石で打ち殺す者よ、めん鳥が雛を羽の下に集めるように、わたしは
お前の子らを何度集めようとしたことか。だが、お前たちは応じようとしなかった。
- 38:見よ、お前たちの家は見捨てられて荒れ果てる。
- 39:言っておくが、お前たちは、『主の名によって来られる方に、祝福があるように』と言うときまで、今から後、決してわたしを見ることがな
い。」
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マタイによる福音書 24章
-
◆神殿の崩壊を予告する
- 1:イエスが神殿の境内を出て行かれると、弟子たちが近寄って来て、
- イエスに神殿の建物を指さした。
- 2:そこで、イエスは言われた。「これらすべての物を見ないのか。はっきり言っておく。一つの石もここで崩されずに他の石の上に残ることはな
い。」
-
◆終末の徴
- 3:イエスがオリーブ山で座っておられると、弟子たちがやって来て、ひそかに言った。「おっしゃってください。そのことはいつ起こるのです
か。また、あなたが来られて世の終わるときには、どんな徴があるのですか。」
- 4:イエスはお答えになった。「人に惑わされないように気をつけなさい。
- 5:わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがメシアだ』と言って、多くの人を惑わすだろう。
- 6:戦争の騒ぎや戦争のうわさを聞くだろうが、慌てないように気をつけなさい。そういうことは起こるに決まっているが、まだ世の終わりではな
い。
- 7:民は民に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に飢饉や地震が起こる。
- 8:しかし、これらはすべて産みの苦しみの始まりである。
- 9:そのとき、あなたがたは苦しみを受け、殺される。また、わたしの名のために、あなたがたはあらゆる民に憎まれる。
- 10:そのとき、多くの人がつまずき、互いに裏切り、憎み合うようになる。
- 11:偽預言者も大勢現れ、多くの人を惑わす。
- 12:不法がはびこるので、多くの人の愛が冷える。
- 13:しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。
- 14:そして、御国のこの福音はあらゆる民への証しとして、全世界に宣べ伝えられる。それから、終わりが来る。」
-
◆大きな苦難を予告する
- 15:「預言者ダニエルの言った憎むべき破壊者が、聖なる場所に立つのを見たら――読者は悟れ――、
- 16:そのとき、ユダヤにいる人々は山に逃げなさい。
- 17:屋上にいる者は、家にある物を取り出そうとして下に降りてはならない。
- 18:畑にいる者は、上着を取りに帰ってはならない。
- 19:それらの日には、身重の女と乳飲み子を持つ女は不幸だ。
- 20:逃げるのが冬や安息日にならないように、祈りなさい。
- 21:そのときには、世界の初めから今までなく、今後も決してないほどの大きな苦難が来るからである。
- 22:神がその期間を縮めてくださらなければ、だれ一人救われない。しかし、神は選ばれた人たちのために、その期間を縮めてくださるであろ
う。
- 23:そのとき、『見よ、ここにメシアがいる』『いや、ここだ』と言う者がいても、信じてはならない。
- 24:偽メシアや偽預言者が現れて、大きなしるしや不思議な業を行い、できれば、選ばれた人たちをも惑わそうとするからである。
- 25:あなたがたには前もって言っておく。
- 26:だから、人が『見よ、メシアは荒れ野にいる』と言っても、行ってはならない。また、『見よ、奥の部屋にいる』と言っても、信じてはなら
ない。
- 27:稲妻が東から西へひらめき渡るように、人の子も来るからである。
- 28:死体のある所には、はげ鷹が集まるものだ。」
-
◆人の子が来る
- 29:「その苦難の日々の後、たちまち/太陽は暗くなり、/月は光を放たず、/星は空から落ち、/天体は揺り動かされる。
- 30:そのとき、人の子の徴が天に現れる。そして、そのとき、地上のすべての民族は悲しみ、人の子が大いなる力と栄光を帯びて天の雲に乗って
来るのを見る。
- 31:人の子は、大きなラッパの音を合図にその天使たちを遣わす。天使たちは、天の果てから果てまで、彼によって選ばれた人たちを四方から呼
び集める。」
-
◆いちじくの木の教え
- 32:「いちじくの木から教えを学びなさい。枝が柔らかくなり、葉が伸びると、夏の近づいたことが分かる。
- 33:それと同じように、あなたがたは、これらすべてのことを見たなら、人の子が戸口に近づいていると悟りなさい。
- 34:はっきり言っておく。これらのことがみな起こるまでは、この時代は決して滅びない。
- 35:天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。」
-
◆目を覚ましていなさい
- 36:「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。ただ、父だけがご存じである。
- 37:人の子が来るのは、ノアの時と同じだからである。
- 38:洪水になる前は、ノアが箱舟に入るその日まで、人々は食べたり飲んだり、めとったり嫁いだりしていた。
- 39:そして、洪水が襲って来て一人残らずさらうまで、何も気がつかなかった。人の子が来る場合も、このようである。
- 40:そのとき、畑に二人の男がいれば、一人は連れて行かれ、もう一人は残される。
- 41:二人の女が臼をひいていれば、一人は連れて行かれ、もう一人は残される。
- 42:だから、目を覚ましていなさい。いつの日、自分の主が帰って来られるのか、あなたがたには分からないからである。
- 43:このことをわきまえていなさい。家の主人は、泥棒が夜のいつごろやって来るかを知っていたら、目を覚ましていて、みすみす自分の家に押
し入らせはしないだろう。
- 44:だから、あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るからである。」
-
◆忠実な僕と悪い僕
- 45:「主人がその家の使用人たちの上に立てて、時間どおり彼らに食事を与えさせることにした忠実で賢い僕は、いったいだれであろうか。
- 46:主人が帰って来たとき、言われたとおりにしているのを見られる僕は幸いである。
- 47:はっきり言っておくが、主人は彼に全財産を管理させるにちがいない。
- 48:しかし、それが悪い僕で、主人は遅いと思い、
- 49:仲間を殴り始め、酒飲みどもと一緒に食べたり飲んだりしているとする。
- 50:もしそうなら、その僕の主人は予想しない日、思いがけない時に帰って来て、
- 51:彼を厳しく罰し、偽善者たちと同じ目に遭わせる。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。」
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マタイによる福音書
25章
- ◆「十人のおとめ」のたとえ
- 1:「そこで、天の国は次のようにたとえられる。十人のおとめがそれぞれともし火を持って、花婿を迎えに出て行く。
- 2:そのうちの五人は愚かで、五人は賢かった。
- 3:愚かなおとめたちは、ともし火は持っていたが、油の用意をしていなかった。
- 4:賢いおとめたちは、それぞれのともし火と一緒に、壺に油を入れて持っていた。
- 5:ところが、花婿の来るのが遅れたので、皆眠気がさして眠り込んでしまった。
- 6:真夜中に『花婿だ。迎えに出なさい』と叫ぶ声がした。
- 7:そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれのともし火を整えた。
- 8:愚かなおとめたちは、賢いおとめたちに言った。『油を分けてください。わたしたちのともし火は消えそうです。』
- 9:賢いおとめたちは答えた。『分けてあげるほどはありません。それより、店に行って、自分の分を買って来なさい。』
- 10:愚かなおとめたちが買いに行っている間に、花婿が到着して、用意のできている五人は、花婿と一緒に婚宴の席に入り、戸が閉められた。
- 11:その後で、ほかのおとめたちも来て、『御主人様、御主人様、開けてください』と言った。
- 12:しかし主人は、『はっきり言っておく。わたしはお前たちを知らない』と答えた。
- 13:だから、目を覚ましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らないのだから。」
-
- ◆「タラントン」のたとえ
- 14:「天の国はまた次のようにたとえられる。ある人が旅行に出かけるとき、僕たちを呼んで、自分の財産を預けた。
- 15:それぞれの力に応じて、一人には五タラントン、一人には二タラントン、もう一人には一タラントンを預けて旅に出かけた。早速、
- 16:五タラントン預かった者は出て行き、それで商売をして、ほかに五タラントンをもうけた。
- 17:同じように、二タラントン預かった者も、ほかに二タラントンをもうけた。
- 18:しかし、一タラントン預かった者は、出て行って穴を掘り、主人の金を隠しておいた。
- 19:さて、かなり日がたってから、僕たちの主人が帰って来て、彼らと清算を始めた。
- 20:まず、五タラントン預かった者が進み出て、ほかの五タラントンを差し出して言った。『御主人様、五タラントンお預けになりましたが、御
覧ください。ほかに五タラントンもうけました。』
- 21:主人は言った。『忠実な良い僕だ。よくやった。お前は少しのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでく
れ。』
- 22:次に、二タラントン預かった者も進み出て言った。『御主人様、二タラントンお預けになりましたが、御覧ください。ほかに二タラントンも
うけました。』
- 23:主人は言った。『忠実な良い僕だ。よくやった。お前は少しのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでく
れ。』
- 24:ところで、一タラントン預かった者も進み出て言った。『御主人様、あなたは蒔かない所から刈り取り、散らさない所からかき集められる厳
しい方だと知っていましたので、
- 25:恐ろしくなり、出かけて行って、あなたのタラントンを地の中に隠して/おきました。御覧ください。これがあなたのお金です。』
- 26:主人は答えた。『怠け者の悪い僕だ。わたしが蒔かない所から刈り取り、散らさない所からかき集めることを知っていたのか。
- 27:それなら、わたしの金を銀行に入れておくべきであった。そうしておけば、帰って来たとき、利息付きで返してもらえたのに。
- 28:さあ、そのタラントンをこの男から取り上げて、十タラントン持っている者に与えよ。
- 29:だれでも持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも取り上げられる。
- 30:この役に立たない僕を外の暗闇に追い出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。』」
-
- ◆すべての民族を裁く
- 31:「人の子は、栄光に輝いて天使たちを皆従えて来るとき、その栄光の座に着く。
- 32:そして、すべての国の民がその前に集められると、羊飼いが羊と山羊を分けるように、彼らをより分け、
- 33:羊を右に、山羊を左に置く。
- 34:そこで、王は右側にいる人たちに言う。『さあ、わたしの父に祝福された人たち、天地創造の時からお前たちのために用意されている国を受
け継ぎなさい。
- 35:お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせ、のどが渇いていたときに飲ませ、旅をしていたときに宿を貸し、
- 36:裸のときに着せ、病気のときに見舞い、牢にいたときに訪ねてくれたからだ。』
- 37:すると、正しい人たちが王に答える。『主よ、いつわたしたちは、飢えておられるのを見て食べ物を差し上げ、のどが渇いておられるのを見
て飲み物を差し上げたでしょうか。
- 38:いつ、旅をしておられるのを見てお宿を貸し、裸でおられるのを見てお着せしたでしょうか。
- 39:いつ、病気をなさったり、牢におられたりするのを見て、お訪ねしたでしょうか。』
- 40:そこで、王は答える。『はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのであ
る。』
- 41:それから、王は左側にいる人たちにも言う。『呪われた者ども、わたしから離れ去り、悪魔とその手下のために用意してある永遠の火に入
れ。
- 42:お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせず、のどが渇いたときに飲ませず、
- 43:旅をしていたときに宿を貸さず、裸のときに着せず、病気のとき、牢にいたときに、訪ねてくれなかったからだ。』
- 44:すると、彼らも答える。『主よ、いつわたしたちは、あなたが飢えたり、渇いたり、旅をしたり、裸であったり、病気であったり、牢におら
れたりするのを見て、お世話をしなかったでしょうか。』
- 45:そこで、王は答える。『はっきり言っておく。この最も小さい者の一人にしなかったのは、わたしにしてくれなかったことなのである。』
- 46:こうして、この者どもは永遠の罰を受け、正しい人たちは永遠の命にあずかるのである。」
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マタイによる福音書 26章
◆イエスを殺す計略
- 1:イエスはこれらの言葉をすべて語り終えると、弟子たちに言われた。
- 2:「あなたがたも知っているとおり、二日後は過越祭である。人の子は、十字架につけられるために引き渡される。」
- 3:そのころ、祭司長たちや民の長老たちは、カイアファという大祭司の屋敷に集まり、
- 4:計略を用いてイエスを捕らえ、殺そうと相談した。
- 5:しかし彼らは、「民衆の中に騒ぎが起こるといけないから、祭りの間はやめておこう」と言っていた。
-
- ◆ベタニアで香油を注がれる
- 6:さて、イエスがベタニアで重い皮膚病の人シモンの家におられたとき、
- 7:一人の女が、極めて高価な香油の入った石膏の壺を持って近寄り、食事の席に着いておられるイエスの頭に香油を注ぎかけた。
- 8:弟子たちはこれを見て、憤慨して言った。「なぜ、こんな無駄使いをするのか。
- 9:高く売って、貧しい人々に施すことができたのに。」
- 10:イエスはこれを知って言われた。「なぜ、この人を困らせるのか。わたしに良いことをしてくれたのだ。
- 11:貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるが、わたしはいつも一緒にいるわけではない。
- 12:この人はわたしの体に香油を注いで、わたしを葬る準備をしてくれた。
- 13:はっきり言っておく。世界中どこでも、この福音が宣べ伝えられる所では、この人のしたことも記念として語り伝えられるだろう。」
-
- ◆ユダ、裏切りを企てる
- 14:そのとき、十二人の一人で、イスカリオテのユダという者が、祭司長たちのところへ行き、
- 15:「あの男をあなたたちに引き渡せば、幾らくれますか」と言った。そこで、彼らは銀貨三十枚を支払うことにした。
- 16:そのときから、ユダはイエスを引き渡そうと、良い機会をねらっていた。
-
- ◆過越の食事をする
- 17:除酵祭の第一日に、弟子たちがイエスのところに来て、「どこに、過越の食事をなさる用意をいたしましょうか」と言った。
- 18:イエスは言われた。「都のあの人のところに行ってこう言いなさい。『先生が、「わたしの時が近づいた。お宅で弟子たちと一緒に過越の食
事をする」と言っています。』」
- 19:弟子たちは、イエスに命じられたとおりにして、過越の食事を準備した。
- 20:夕方になると、イエスは十二人と一緒に食事の席に着かれた。
- 21:一同が食事をしているとき、イエスは言われた。「はっきり言っておくが、あなたがたのうちの一人がわたしを裏切ろうとしている。」
- 22:弟子たちは非常に心を痛めて、「主よ、まさかわたしのことでは」と代わる代わる言い始めた。
- 23:イエスはお答えになった。「わたしと一緒に手で鉢に食べ物を浸した者が、わたしを裏切る。
- 24:人の子は、聖書に書いてあるとおりに、去って行く。だが、人の子を裏切るその者は不幸だ。生まれなかった方が、その者のためによかっ
た。」
- 25:イエスを裏切ろうとしていたユダが口をはさんで、「先生、まさか
- わたしのことでは」と言うと、イエスは言われた。「それはあなたの言ったことだ。」
-
- ◆主の晩餐
- 26:一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えながら言われた。「取って食べなさ
い。これはわたしの体である。」
- 27:また、杯を取り、感謝の祈りを唱え、彼らに渡して言われた。「皆、この杯から飲みなさい。
- 28:これは、罪が赦されるように、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。
- 29:言っておくが、わたしの父の国であなたがたと共に新たに飲むその日まで、今後ぶどうの実から作ったものを飲むことは決してあるまい。」
- 30:一同は賛美の歌をうたってから、オリーブ山へ出かけた。
-
- ◆ペトロの離反を予告する
- 31:そのとき、イエスは弟子たちに言われた。「今夜、あなたがたは皆わたしにつまずく。『わたしは羊飼いを打つ。すると、羊の群れは散って
しまう』/と書いてあるからだ。
- 32:しかし、わたしは復活した後、あなたがたより先にガリラヤへ行く。」
- 33:するとペトロが、「たとえ、みんながあなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」と言った。
- 34:イエスは言われた。「はっきり言っておく。あなたは今夜、鶏が鳴く前に、三度わたしのことを知らないと言うだろう。」
- 35:ペトロは、「たとえ、御一緒に死なねばならなくなっても、あなたのことを知らないなどとは決して申しません」と言った。弟子たちも皆、
同じように言った。
-
- ◆ゲツセマネで祈る
- 36:それから、イエスは弟子たちと一緒にゲツセマネという所に来て、「わたしが向こうへ行って祈っている間、ここに座っていなさい」と言わ
れた。
- 37:ペトロおよびゼベダイの子二人を伴われたが、そのとき、悲しみもだえ始められた。
- 38:そして、彼らに言われた。「わたしは死ぬばかりに悲しい。ここを離れず、わたしと共に目を覚ましていなさい。」
- 39:少し進んで行って、うつ伏せになり、祈って言われた。「父よ、できることなら、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わた
しの願いどおりではなく、御心のままに。」
- 40:それから、弟子たちのところへ戻って御覧になると、彼らは眠っていたので、ペトロに言われた。「あなたがたはこのように、わずか一時も
わたしと共に目を覚ましていられなかったのか。
- 41:誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい。心は燃えても、肉体は弱い。」
- 42:更に、二度目に向こうへ行って祈られた。「父よ、わたしが飲まないかぎりこの杯が過ぎ去らないのでしたら、あなたの御心が行われますよ
うに。」
- 43:再び戻って御覧になると、弟子たちは眠っていた。ひどく眠かったのである。
- 44:そこで、彼らを離れ、また向こうへ行って、三度目も同じ言葉で祈られた。
- 45:それから、弟子たちのところに戻って来て言われた。「あなたがたはまだ眠っている。休んでいる。時が近づいた。人の子は罪人たちの手に
引き渡される。
- 46:立て、行こう。見よ、わたしを裏切る者が来た。」
-
- ◆裏切られ、逮捕される
- 47:イエスがまだ話しておられると、十二人の一人であるユダがやって来た。祭司長たちや民の長老たちの遣わした大勢の群衆も、剣や棒を持っ
て一緒に来た。
- 48:イエスを裏切ろうとしていたユダは、「わたしが接吻するのが、その人だ。それを捕まえろ」と、前もって合図を決めていた。
- 49:ユダはすぐイエスに近寄り、「先生、こんばんは」と言って接吻した。
- 50:イエスは、「友よ、しようとしていることをするがよい」と言われた。すると人々は進み寄り、イエスに手をかけて捕らえた。
- 51:そのとき、イエスと一緒にいた者の一人が、手を伸ばして剣を抜き、大祭司の手下に打ちかかって、片方の耳を切り落とした。
- 52:そこで、イエスは言われた。「剣をさやに納めなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる。
- 53:わたしが父にお願いできないとでも思うのか。お願いすれば、父は十二軍団以上の天使を今すぐ送ってくださるであろう。
- 54:しかしそれでは、必ずこうなると書かれている聖書の言葉がどうして実現されよう。」
- 55:またそのとき、群衆に言われた。「まるで強盗にでも向かうように、剣や棒を持って捕らえに来たのか。わたしは毎日、神殿の境内に座って
教えていたのに、あなたたちはわたしを捕らえなかった。
- 56:このすべてのことが起こったのは、預言者たちの書いたことが実現するためである。」このとき、弟子たちは皆、イエスを見捨てて逃げてし
まった。
-
- ◆最高法院で裁判を受ける
- 57:人々はイエスを捕らえると、大祭司カイアファのところへ連れて行った。そこには、律法学者たちや長老たちが集まっていた。
- 58:ペトロは遠く離れてイエスに従い、大祭司の屋敷の中庭まで行き、事の成り行きを見ようと、中に入って、下役たちと一緒に座っていた。
- 59:さて、祭司長たちと最高法院の全員は、死刑にしようとしてイエスにとって不利な偽証を求めた。
- 60:偽証人は何人も現れたが、証拠は得られなかった。最後に二人の者が来て、
- 61:「この男は、『神の神殿を打ち倒し、三日あれば建てることができる』と言いました」と告げた。
- 62:そこで、大祭司は立ち上がり、イエスに言った。「何も答えないのか、この者たちがお前に不利な証言をしているが、どうなのか。」
- 63:イエスは黙り続けておられた。大祭司は言った。「生ける神に誓って我々に答えよ。お前は神の子、メシアなのか。」
- 64:イエスは言われた。「それは、あなたが言ったことです。しかし、わたしは言っておく。あなたたちはやがて、/人の子が全能の神の
- 右に座り、/天の雲に乗って来るのを見る。」
- 65:そこで、大祭司は服を引き裂きながら言った。「神を冒涜した。これでもまだ証人が必要だろうか。諸君は今、冒涜の言葉を聞いた。
- 66:どう思うか。」人々は、「死刑にすべきだ」と答えた。
- 67:そして、イエスの顔に唾を吐きかけ、こぶしで殴り、ある者は平手で打ちながら、
- 68:「メシア、お前を殴ったのはだれか。言い当ててみろ」と言った。
-
- ◆ペトロ、イエスを知らないと言う
- 69:ペトロは外にいて中庭に座っていた。そこへ一人の女中が近寄って来て、「あなたもガリラヤのイエスと一緒にいた」と言った。
- 70:ペトロは皆の前でそれを打ち消して、「何のことを言っているのか、わたしには分からない」と言った。
- 71:ペトロが門の方に行くと、ほかの女中が彼に目を留め、居合わせた人々に、「この人はナザレのイエスと一緒にいました」と言った。
- 72:そこで、ペトロは再び、「そんな人は知らない」と誓って打ち消した。
- 73:しばらくして、そこにいた人々が近寄って来てペトロに言った。「確かに、お前もあの連中の仲間だ。言葉遣いでそれが分かる。」
- 74:そのとき、ペトロは呪いの言葉さえ口にしながら、「そんな人は知らない」と誓い始めた。するとすぐ、鶏が鳴いた。
- 75:ペトロは、「鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」と言われたイエスの言葉を思い出した。そして外に出て、激しく
泣いた。
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マタイによる福音書 27章
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- ◆ピラトに引き渡される
- 1:夜が明けると、祭司長たちと民の長老たち一同は、イエスを殺そうと相談した。
- 2:そして、イエスを縛って引いて行き、総督ピラトに渡した。
- ◆ユダ、自殺する
- 3:そのころ、イエスを裏切ったユダは、イエスに有罪の判決が下ったのを知って後悔し、銀貨三十枚を祭司長たちや長老たちに返そうとして、
- 4:「わたしは罪のない人の血を売り渡し、罪を犯しました」と言った。しかし彼らは、「我々の知ったことではない。お前の問題だ」と言った。
- 5:そこで、ユダは銀貨を神殿に投げ込んで立ち去り、首をつって死んだ。
- 6:祭司長たちは銀貨を拾い上げて、「これは血の代金だから、神殿の収入にするわけにはいかない」と言い、
- 7:相談のうえ、その金で「陶器職人の畑」を買い、外国人の墓地にすることにした。
- 8:このため、この畑は今日まで「血の畑」と言われている。
- 9:こうして、預言者エレミヤを通して言われていたことが実現した。「彼らは銀貨三十枚を取った。それは、値踏みされた者、すなわち、イスラ
エルの子らが値踏みした者の価である。
- 10:主がわたしにお命じになったように、彼らはこの金で陶器職人の畑を買い取った。」
-
- ◆ピラトから尋問される
- 11:さて、イエスは総督の前に立たれた。総督がイエスに、「お前がユダヤ人の王なのか」と尋問すると、イエスは、「それは、あなたが言って
いることです」と言われた。
- 12:祭司長たちや長老たちから訴えられている間、これには何もお答えにならなかった。
- 13:するとピラトは、「あのようにお前に不利な証言をしているのに、聞こえないのか」と言った。
- 14:それでも、どんな訴えにもお答えにならなかったので、総督は非常に不思議に思った。
-
- ◆死刑の判決を受ける
- 15:ところで、祭りの度ごとに、総督は民衆の希望する囚人を一人釈放することにしていた。
- 16:そのころ、バラバ・イエスという評判の囚人がいた。
- 17:ピラトは、人々が集まって来たときに言った。「どちらを釈放してほしいのか。バラバ・イエスか。それともメシアといわれるイエスか。」
- 18:人々がイエスを引き渡したのは、ねたみのためだと分かっていたからである。
- 19:一方、ピラトが裁判の席に着いているときに、妻から伝言があった。「あの正しい人に関係しないでください。その人のことで、わたしは昨
夜、夢で随分苦しめられました。」
- 20:しかし、祭司長たちや長老たちは、バラバを釈放して、イエスを死刑に処してもらうようにと群衆を説得した。
- 21:そこで、総督が、「二人のうち、どちらを釈放してほしいのか」と言うと、人々は、「バラバを」と言った。
- 22:ピラトが、「では、メシアといわれているイエスの方は、どうしたらよいか」と言うと、皆は、「十字架につけろ」と言った。
- 23:ピラトは、「いったいどんな悪事を働いたというのか」と言ったが、群衆はますます激しく、「十字架につけろ」と叫び続けた。
- 24:ピラトは、それ以上言っても無駄なばかりか、かえって騒動が起こりそうなのを見て、水を持って来させ、群衆の前で手を洗って言った。
「この人の血について、わたしには責任がない。お前たちの問題だ。」
- 25:民はこぞって答えた。「その血の責任は、我々と子孫にある。」
- 26:そこで、ピラトはバラバを釈放し、イエスを鞭打ってから、十字架につけるために引き渡した。
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- ◆兵士から侮辱される
- 27:それから、総督の兵士たちは、イエスを総督官邸に連れて行き、部隊の全員をイエスの周りに集めた。
- 28:そして、イエスの着ている物をはぎ取り、赤い外套を着せ、
- 29:茨で冠を編んで頭に載せ、また、右手に葦の棒を持たせて、その前にひざまずき、「ユダヤ人の王、万歳」と言って、侮辱した。
- 30:また、唾を吐きかけ、葦の棒を取り上げて頭をたたき続けた。
- 31:このようにイエスを侮辱したあげく、外套を脱がせて元の服を着せ、十字架につけるために引いて行った。
-
- ◆十字架につけられる
- 32:兵士たちは出て行くと、シモンという名前のキレネ人に出会ったので、イエスの十字架を無理に担がせた。
- 33:そして、ゴルゴタという所、すなわち「されこうべの場所」に着くと、
- 34:苦いものを混ぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、イエスはなめただけで、飲もうとされなかった。
- 35:彼らはイエスを十字架につけると、くじを引いてその服を分け合い、
- 36:そこに座って見張りをしていた。
- 37:イエスの頭の上には、「これはユダヤ人の王イエスである」と書いた罪状書きを掲げた。
- 38:折から、イエスと一緒に二人の強盗が、一人は右にもう一人は左に、十字架につけられていた。
- 39:そこを通りかかった人々は、頭を振りながらイエスをののしって、
- 40:言った。「神殿を打ち倒し、三日で建てる者、神の子なら、自分を救ってみろ。そして十字架から降りて来い。」
- 41:同じように、祭司長たちも律法学者たちや長老たちと一緒に、イエスを侮辱して言った。
- 42:「他人は救ったのに、自分は救えない。イスラエルの王だ。今すぐ十字架から降りるがいい。そうすれば、信じてやろう。
- 43:神に頼っているが、神の御心ならば、今すぐ救ってもらえ。『わたしは神の子だ』と言っていたのだから。」
- 44:一緒に十字架につけられた強盗たちも、同じようにイエスをののしった。
-
- ◆イエスの死
- 45:さて、昼の十二時に、全地は暗くなり、それが三時まで続いた。
- 46:三時ごろ、イエスは大声で叫ばれた。「エリ、エリ、レマ、サバクタニ。」これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったので
すか」という意味である。
- 47:そこに居合わせた人々のうちには、これを聞いて、「この人はエリヤを呼んでいる」と言う者もいた。
- 48:そのうちの一人が、すぐに走り寄り、海綿を取って酸いぶどう酒を含ませ、葦の棒に付けて、イエスに飲ませようとした。
- 49:ほかの人々は、「待て、エリヤが彼を救いに来るかどうか、見ていよう」と言った。
- 50:しかし、イエスは再び大声で叫び、息を引き取られた。
- 51:そのとき、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂け、地震が起こり、岩が裂け、
- 52:墓が開いて、眠りについていた多くの聖なる者たちの体が生き返った。
- 53:そして、イエスの復活の後、墓から/出て来て、聖なる都に入り、多くの人々に現れた。
- 54:百人隊長や一緒にイエスの見張りをしていた人たちは、地震やいろいろの出来事を見て、非常に恐れ、「本当に、この人は神の子だった」と
言った。
- 55:またそこでは、大勢の婦人たちが遠くから見守っていた。この婦人たちは、ガリラヤからイエスに従って来て世話をしていた人々である。
- 56:その中には、マグダラのマリア、ヤコブとヨセフの母マリア、ゼベダイの子らの母がいた。
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- ◆墓に葬られる
- 57:夕方になると、アリマタヤ出身の金持ちでヨセフという人が来た。この人もイエスの弟子であった。
- 58:この人がピラトのところに行って、イエスの遺体を渡してくれるようにと願い出た。そこでピラトは、渡すようにと命じた。
- 59:ヨセフはイエスの遺体を受け取ると、きれいな亜麻布に包み、
- 60:岩に掘った自分の新しい墓の中に納め、墓の入り口には大きな石を転がしておいて立ち去った。
- 61:マグダラのマリアともう一人のマリアとはそこに残り、墓の方を向いて座っていた。
-
- ◆番兵、墓を見張る
- 62:明くる日、すなわち、準備の日の翌日、祭司長たちとファリサイ派の人々は、ピラトのところに集まって、
- 63:こう言った。「閣下、人を惑わすあの者がまだ生きていたとき、『自分は三日後に復活する』と言っていたのを、わたしたちは思い出しまし
た。
- 64:ですから、三日目まで墓を見張るように命令してください。そうでないと、弟子たちが来て死体を盗み出し、『イエスは死者の中から復活し
た』などと民衆に言いふらすかもしれません。そうなると、人々は前よりもひどく惑わされることになります。」
- 65:ピラトは言った。「あなたたちには、番兵がいるはずだ。行って、しっかりと見張らせるがよい。」
- 66:そこで、彼らは行って墓の石に封印をし、番兵をおいた。
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マタイによる福音書
28章1-20節
- ◆復活する
- 1:さて、安息日が終わって、週の初めの日の明け方に、マグダラのマリアともう一人のマリアが、墓を見に行った。
- 2:すると、大きな地震が起こった。主の天使が天から降って近寄り、石をわきへ転がし、その上に座ったのである。
- 3:その姿は稲妻のように輝き、衣は雪のように白かった。
- 4:番兵たちは、恐ろしさのあまり震え上がり、死人のようになった。
- 5:天使は婦人たちに言った。「恐れることはない。十字架につけられたイエスを捜しているのだろうが、
- 6:あの方は、ここにはおられない。かねて言われていたとおり、復活なさったのだ。さあ、遺体の置いてあった場所を見なさい。
- 7:それから、急いで行って弟子たちにこう告げなさい。『あの方は死者の中から復活された。そして、あなたがたより先にガリラヤに行かれる。
そこでお目にかかれる。』確かに、あなたがたに伝えました。」
- 8:婦人たちは、恐れながらも大いに喜び、急いで墓を立ち去り、弟子たちに知らせるために走って行った。
- 9:すると、イエスが行く手に立っていて、「おはよう」と言われたので、婦人たちは近寄り、イエスの足を抱き、その前にひれ伏した。
- 10:イエスは言われた。「恐れることはない。行って、わたしの兄弟たちにガリラヤへ行くように言いなさい。そこでわたしに会うことにな
る。」
-
- ◆番兵、報告する
- 11:婦人たちが行き着かないうちに、数人の番兵は都に帰り、この出来事をすべて祭司長たちに報告した。
- 12:そこで、祭司長たちは長老たちと集まって相談し、兵士たちに多額の金を与えて、
- 13:言った。「『弟子たちが夜中にやって来て、我々の寝ている間に死体を盗んで行った』と言いなさい。
- 14:もしこのことが総督の耳に入っても、うまく総督を説得して、あなたがたには心配をかけないようにしよう。」
- 15:兵士たちは金を受け取って、教えられたとおりにした。この話は、今日に至るまでユダヤ人の間に広まっている。
-
- ◆弟子たちを派遣する
- 16:さて、十一人の弟子たちはガリラヤに行き、イエスが指示しておかれた山に登った。
- 17:そして、イエスに会い、ひれ伏した。しかし、疑う者もいた。
- 18:イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。
- 19:だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、
- 20:あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」
-
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マ
ルコによる福音書 1章
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- ◆洗礼者ヨハネ、教えを宣べる
- 1:神の子イエス・キリストの福音の初め。
- 2:預言者イザヤの書にこう書いてある。「見よ、わたしはあなたより先に使者を遣わし、/あなたの道を準備させよう。
- 3:荒れ野で叫ぶ者の声がする。『主の道を整え、/その道筋をまっすぐにせよ。』」そのとおり、
- 4:洗礼者ヨハネが荒れ野に現れて、罪の赦しを得させるために悔い改めの洗礼を宣べ伝えた。
- 5:ユダヤの全地方とエルサレムの住民は皆、ヨハネのもとに来て、罪を告白し、ヨルダン川で彼から洗礼を受けた。
- 6:ヨハネはらくだの毛衣を着、腰に革の帯を締め、いなごと野蜜を食べていた。
- 7:彼はこう宣べ伝えた。「わたしよりも優れた方が、後から来られる。わたしは、かがんでその方の履物のひもを解く値打ちもない。
- 8:わたしは水であなたたちに洗礼を授けたが、その方は聖霊で洗礼をお授けになる。」
-
- ◆イエス、洗礼を受ける
- 9:そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来て、ヨルダン川でヨハネから洗礼を受けられた。
- 10:水の中から上がるとすぐ、天が裂けて“霊”が鳩のように御自分に降って来るのを、御覧になった。
- 11:すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。
-
- ◆誘惑を受ける
- 12:それから、“霊”はイエスを荒れ野に送り出した。
- 13:イエスは四十日間そこにとどまり、サタンから誘惑を受けられた。その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた。
-
- ◆ガリラヤで伝道を始める
- 14:ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、
- 15:「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。
-
- ◆四人の漁師を弟子にする
- 16:イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、シモンとシモンの兄弟アンデレが湖で網を打っているのを御覧になった。彼らは漁師
だった。
- 17:イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。
- 18:二人はすぐに網を捨てて従った。
- 19:また、少し進んで、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、舟の中で網の手れをしているのを御覧になると、
- 20:すぐに彼らをお呼びになった。この二人も父ゼベダイを雇い人たちと一緒に舟残して、イエスの後について行った。
-
- ◆汚れた霊に取りつかれた男をいやす
- 21:一行はカファルナウムに着いた。イエスは、安息日に会堂に入って教え始めらた。
- 22:人々はその教えに非常に驚いた。律法学者のようにではなく、権威ある者としてお教えになったからである。
- 23:そのとき、この会堂に汚れた霊に取りつかれた男がいて叫んだ。
- 24:「ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は分かっている。神の聖者だ。」
- 25:イエスが、「黙れ。この人から出て行け」とお叱りになると、
- 26:汚れた霊はその人にけいれんを起こさせ、大声をあげて出て行った。
- 27:人々は皆驚いて、論じ合った。「これはいったいどういうことなのだ。権威ある新しい教えだ。この人が汚れた霊に命じると、その言うこと
を聴く。」
- 28:イエスの評判は、たちまちガリラヤ地方の隅々にまで広まった。
-
- ◆多くの病人をいやす
- 29:すぐに、一行は会堂を出て、シモンとアンデレの家に行った。ヤコブとヨハネも一緒であった。
- 30:シモンのしゅうとめが熱を出して寝ていたので、人々は早速、彼女のことをイエスに話した。
- 31:イエスがそばに行き、手を取って起こされると、熱は去り、彼女は一同をもてなした。
- 32:夕方になって日が沈むと、人々は、病人や悪霊に取りつかれた者を皆、イエスのもとに連れて来た。
- 33:町中の人が、戸口に集まった。
- 34:イエスは、いろいろな病気にかかっている大勢の人たちをいやし、また、多くの悪霊を追い出して、悪霊にものを言うことをお許しにならな
かった。悪霊はイエスを知っていたからである。
-
- ◆巡回して宣教する
- 35:朝早くまだ暗いうちに、イエスは起きて、人里離れた所へ出て行き、そこで祈っておられた。
- 36:シモンとその仲間はイエスの後を追い、
- 37:見つけると、「みんなが捜しています」と言った。
- 38:イエスは言われた。「近くのほかの町や村へ行こう。そこでも、わたしは宣教する。そのためにわたしは出て来たのである。」
- 39:そして、ガリラヤ中の会堂に行き、宣教し、悪霊を追い出された。
-
- ◆重い皮膚病を患っている人をいやす
- 40:さて、重い皮膚病を患っている人が、イエスのところに来てひざまずいて願い、「御心ならば、わたしを清くすることがおできになります」
と言った。
- 41:イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清くなれ」と言われると、
- 42:たちまち重い皮膚病は去り、その人は清くなった。
- 43:イエスはすぐにその人を立ち去らせようとし、厳しく注意して、
- 44:言われた。「だれにも、何も話さないように気をつけなさい。ただ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めたものを清めのために献げて、人
々に証明しなさい。」
- 45:しかし、彼はそこを立ち去ると、大いにこの出来事を人々に告げ、言い広め始めた。それで、イエスはもはや公然と町に入ることができず、
町の外の人のいない所におられた。それでも、人々は四方からイエスのところに集まって来た。
-
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マルコによる福音書
2章
◆中風の人をいやす
- 1:数日後、イエスが再びカファルナウムに来られると、家におられることが知れ渡り、
- 2:大勢の人が集まったので、戸口の辺りまですきまもないほどになった。イエスが御言葉を語っておられると、
- 3:四人の男が中風の人を運んで来た。
- 4:しかし、群衆に阻まれて、イエスのもとに連れて行くことができなかったので、イエスがおられる辺りの屋根をはがして穴をあけ、病人の寝て
いる床をつり降ろした。
- 5:イエスはその人たちの信仰を見て、中風の人に、「子よ、あなたの罪は赦される」と言われた。
- 6:ところが、そこに律法学者が数人座っていて、心の中であれこれと考えた。
- 7:「この人は、なぜこういうことを口にするのか。神を冒涜している。神おひとりのほかに、いったいだれが、罪を赦すことができるだろう
か。」
- 8:イエスは、彼らが心の中で考えていることを、御自分の霊の力ですぐに知って言われた。「なぜ、そんな考えを心に抱くのか。
- 9:中風の人に『あなたの罪は赦される』と言うのと、『起きて、床を担いで歩け』と言うのと、どちらが易しいか。
- 10:人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。」そして、中風の人に言われた。
- 11:「わたしはあなたに言う。起き上がり、床を担いで家に帰りなさい。」
- 12:その人は起き上がり、すぐに床を担いで、皆の見ている前を出て行った。人々は皆驚き、「このようなことは、今まで見たことがない」と
言って、神を賛美した。
-
- ◆レビを弟子にする
- 13:イエスは、再び湖のほとりに出て行かれた。群衆が皆そばに集まって来たので、イエスは教えられた。
- 14:そして通りがかりに、アルファイの子レビが収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエ
スに従った。
- 15:イエスがレビの家で食事の席に着いておられたときのことである。多くの徴税人や罪人もイエスや弟子たちと同席していた。実に大勢の人が
いて、イエスに従っていたのである。
- 16:ファリサイ派の律法学者は、イエスが罪人や徴税人と一緒に食事をされるのを見て、弟子たちに、「どうして彼は徴税人や罪人と一緒に食事
をするのか」と言った。
- 17:イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではな
く、罪人を招くためである。」
-
- ◆断食についての問答
- 18:ヨハネの弟子たちとファリサイ派の人々は、断食していた。そこで、人々はイエスのところに来て言った。「ヨハネの弟子たちとファリサイ
派の弟子たちは断食しているのに、なぜ、あなたの弟子たちは断食しないのですか。」
- 19:イエスは言われた。「花婿が一緒にいるのに、婚礼の客は断食できるだろうか。花婿が一緒にいるかぎり、断食はできない。
- 20:しかし、花婿が奪い取られる時が来る。その日には、彼らは断食することになる。
- 21:だれも、織りたての布から布切れを取って、古い服に継ぎを当てたりはしない。そんなことをすれば、新しい布切れが古い服を引き裂き、破
れはいっそうひどくなる。
- 22:また、だれも、新しいぶどう酒を古い革袋に入れたりはしない。そんなことをすれば、ぶどう酒は革袋を破り、ぶどう酒も革袋もだめにな
る。新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れるものだ。」
-
- ◆安息日に麦の穂を摘む
- 23:ある安息日に、イエスが麦畑を通って行かれると、弟子たちは歩きながら麦の穂を摘み始めた。
- 24:ファリサイ派の人々がイエスに、「御覧なさい。なぜ、彼らは安息日にしてはならないことをするのか」と言った。
- 25:イエスは言われた。「ダビデが、自分も供の者たちも、食べ物がなくて空腹だったときに何をしたか、一度も読んだことがないのか。
- 26:アビアタルが大祭司であったとき、ダビデは神の家に入り、祭司のほかにはだれも食べてはならない供えのパンを食べ、一緒にいた者たちに
も与えたではないか。」
- 27:そして更に言われた。「安息日は、人のために定められた。人が安息日のためにあるのではない。
- 28:だから、人の子は安息日の主でもある。」
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-
マルコによる福音書 3章
-
- ◆手の萎えた人をいやす
- 1:イエスはまた会堂にお入りになった。そこに片手の萎えた人がいた。
- 2:人々はイエスを訴えようと思って、安息日にこの人の病気をいやされるかどうか、注目していた。
- 3:イエスは手の萎えた人に、「真ん中に立ちなさい」と言われた。
- 4:そして人々にこう言われた。「安息日に律法で許されているのは、善を行うことか、悪を行うことか。命を救うことか、殺すことか。」彼らは
黙っていた。
- 5:そこで、イエスは怒って人々を見回し、彼らのかたくなな心を悲しみながら、その人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、手は元
どおりになった。
- 6:ファリサイ派の人々は出て行き、早速、ヘロデ派の人々と一緒に、どのようにしてイエスを殺そうかと相談し始めた。
-
- ◆湖の岸辺の群衆
- 7:イエスは弟子たちと共に湖の方へ立ち去られた。ガリラヤから来たおびただしい群衆が従った。また、ユダヤ、
- 8:エルサレム、イドマヤ、ヨルダン川の向こう側、ティルスやシドンの辺りからもおびただしい群衆が、イエスのしておられることを残らず聞い
て、そばに集まって来た。
- 9:そこで、イエスは弟子たちに小舟を用意してほしいと言われた。群衆に押しつぶされないためである。
- 10:イエスが多くの病人をいやされたので、病気に悩む人たちが皆、イエスに触れようとして、そばに押し寄せたからであった。
- 11:汚れた霊どもは、イエスを見るとひれ伏して、「あなたは神の子だ」と叫んだ。
- 12:イエスは、自分のことを言いふらさないようにと霊どもを厳しく戒められた。
-
- ◆十二人を選ぶ
- 13:イエスが山に登って、これと思う人々を呼び寄せられると、彼らはそばに集まって来た。
- 14:そこで、十二人を任命し、使徒と名付けられた。彼らを自分のそばに置くため、また、派遣して宣教させ、
- 15:悪霊を追い出す権能を持たせるためであった。
- 16:こうして十二人を任命された。シモンにはペトロという名を付けられた。
- 17:ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ、この二人にはボアネルゲス、すなわち、「雷の子ら」という名を付けられた。
- 18:アンデレ、フィリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルファイの子ヤコブ、タダイ、熱心党のシモン、
- 19:それに、イスカリオテのユダ。このユダがイエスを裏切ったのである。
-
- ◆ベルゼブル論争
- 20:イエスが家に帰られると、群衆がまた集まって来て、一同は食事をする暇もないほどであった。
- 21:身内の人たちはイエスのことを聞いて取り押さえに来た。「あの男は気が変になっている」と言われていたからである。
- 22:エルサレムから下って来た律法学者たちも、「あの男はベルゼブルに取りつかれている」と言い、また、「悪霊の頭の力で悪霊を追い出して
いる」と言っていた。
- 23:そこで、イエスは彼らを呼び寄せて、たとえを用いて語られた。「どうして、サタンがサタンを追い出せよう。
- 24:国が内輪で争えば、その国は成り立たない。
- 25:家が内輪で争えば、その家は成り立たない。
- 26:同じように、サタンが内輪もめして争えば、立ち行かず、滅びてしまう。
- 27:また、まず強い人を縛り上げなければ、だれも、その人の家に押し入って、家財道具を奪い取ることはできない。まず縛ってから、その家を
略奪するものだ。
- 28:はっきり言っておく。人の子らが犯す罪やどんな冒涜の言葉も、すべて赦される。
- 29:しかし、聖霊を冒涜する者は永遠に赦されず、永遠に罪の責めを負う。」
- 30:イエスがこう言われたのは、「彼は汚れた霊に取りつかれている」と人々が言っていたからである。
-
- ◆イエスの母、兄弟
- 31:イエスの母と兄弟たちが来て外に立ち、人をやってイエスを呼ばせた。
- 32:大勢の人が、イエスの周りに座っていた。「御覧なさい。母上と兄弟姉妹がたが外であなたを捜しておられます」と知らされると、
- 33:イエスは、「わたしの母、わたしの兄弟とはだれか」と答え、
- 34:周りに座っている人々を見回して言われた。「見なさい。ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。
- 35:神の御心を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ。」
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マルコによる福音書
10章13-16節
- イエスに触れていただくために、人々が子供たちを連れて来た。弟子たちはこの人々を叱った。し
かし、イエスはこれを見て憤り、弟子たちに言われた。「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものであ
る。はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」
- そして、子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福された。
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マルコによる福音書
10章46-52節
◆盲人バルティマイをいやす
46:一行はエリコの町に着いた。イエスが弟子たちや大勢の群衆と一緒に、エリコを出て行こうとされたとき、ティマイの子で、バルティマイと
いう盲人の物乞いが道端に座っていた。
47:ナザレのイエスだと聞くと、叫んで、「ダビデの子イエスよ、わたしを憐れんでください」と言い始めた。
48:多くの人々が叱りつけて黙らせようとしたが、彼はますます、「ダビデの子よ、わたしを憐れんでください」と叫び続けた。
49:イエスは立ち止まって、「あの男を呼んで来なさい」と言われた。人々は盲人を呼んで言った。「安心しなさい。立ちなさい。お呼びだ。」
50:盲人は上着を脱ぎ捨て、躍り上がってイエスのところに来た。
51:イエスは、「何をしてほしいのか」と言われた。盲人は、「先生、目が見えるようになりたいのです」と言った。
52:そこで、イエスは言われた。「行きなさい。あなたの信仰があなたを救った。」盲人は、すぐ見えるようになり、なお道を進まれるイエスに
従った。
マルコによる福音書
11章11、15-19節
11:こうしてイエスはエルサレムに着き、宮にはいられた。そして、すべてのものを見まわった後、もはや時もおそくなっていたので、十二弟子と共に
ベタニヤに出て行かれた。15:それから、彼らはエルサレムにきた。イエスは宮に入り、宮の庭で売り買いしていた人々を追い出しはじめ、両替人の台や、は
とを売る者の腰掛をくつがえし、16:また器ものを持って宮の庭を通り抜けるのをお許しにならなかった。17:そして、彼らに教えて言われた、「『わたし
の家は、すべての国民の祈の家ととなえらるべきである』と書いてあるではないか。それだのに、あなたがたはそれを強盗の巣にしてしまった」。18:祭司
長、律法学者たちはこれを聞いて、どうかしてイエスを殺そうと計った。彼らは、群衆がみなその教に感動していたので、イエスを恐れていたからである。
19:夕方になると、イエスと弟子たちとは、いつものように都の外に出て行った。
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マル
コによる福音書
14章
◆イエスを殺す計略
1:さて、過越祭と除酵祭の二日前になった。祭司長たちや律法学者たちは、なんとか計略を用いてイエスを捕らえて殺そうと考えていた。
2:彼らは、「民衆が騒ぎだすといけないから、祭りの間はやめておこう」と言っていた。
◆ベタニアで香油を注がれる
3:イエスがベタニアで重い皮膚病の人シモンの家にいて、食事の席に着いておられたとき、一人の女が、純粋で非常に高価なナルドの香油の入っ
た石膏の壺を持って来て、それを壊し、香油をイエスの頭に注ぎかけた。
4:そこにいた人の何人かが、憤慨して互いに言った。「なぜ、こんなに香油を無駄使いしたのか。
5:この香油は三百デナリオン以上に売って、貧しい人々に施すことができたのに。」そして、彼女を厳しくとがめた。
6:イエスは言われた。「するままにさせておきなさい。なぜ、この人を困らせるのか。わたしに良いことをしてくれたのだ。
7:貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるから、したいときに良いことをしてやれる。しかし、わたしはいつも一緒にいるわけではない。
8:この人はできるかぎりのことをした。つまり、前もってわたしの体に香油を注ぎ、埋葬の準備をしてくれた。
9:はっきり言っておく。世界中どこでも、福音が宣べ伝えられる所では、この人のしたことも記念として語り伝えられるだろう。」
◆ユダ、裏切りを企てる
10:十二人の一人イスカリオテのユダは、イエスを引き渡そうとして、祭司長たちのところへ出かけて行った。
11:彼らはそれを聞いて喜び、金を与える約束をした。そこでユダは、どうすれば折よくイエスを引き渡せるかとねらっていた。
◆過越の食事をする
12:除酵祭の第一日、すなわち過越の小羊を屠る日、弟子たちがイエスに、「過越の食事をなさるのに、どこへ行って用意いたしましょうか」と言った。
13:そこで、イエスは次のように言って、二人の弟子を使いに出された。都へ行きなさい。すると、水がめを運んでいる男に出会う。その人について行きなさ
い。
14:その人が入って行く家の主人にはこう言いなさい。『先生が、「弟子たちと一緒に過越の食事をするわたしの部屋はどこか」と言っています。』
15:すると、席が整って用意のできた二階の広間を見せてくれるから、そこにわたしたちのために準備をしておきなさい。」
16:弟子たちは出かけて都に行ってみると、イエスが言われたとおりだったので、過越の食事を準備した。
17:夕方になると、イエスは十二人と一緒にそこへ行かれた。
18:一同が席に着いて食事をしているとき、イエスは言われた。「はっきり言っておくが、あなたがたのうちの一人で、わたしと一緒に食事をしている者が、
わたしを裏切ろうとしている。」
19:弟子たちは心を痛めて、「まさかわたしのことでは」と代わる代わる言い始めた。
20:イエスは言われた。「十二人のうちの一人で、わたしと一緒に鉢に食べ物を浸している者がそれだ。
21:人の子は、聖書に書いてあるとおりに、去って行く。だが、人の子を裏切るその者は不幸だ。生まれなかった方が、その者のためによかっ
た。」
◆主の晩餐
22:一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えて言われた。「取りなさい。これはわたしの体であ
る。」
23:また、杯を取り、感謝の祈りを唱えて、彼らにお渡しになった。彼らは皆その杯から飲んだ。
24:そして、イエスは言われた。「これは、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。
25:はっきり言っておく。神の国で新たに飲むその日まで、ぶどうの実から作ったものを飲むことはもう決してあるまい。」
26:一同は賛美の歌をうたってから、オリーブ山へ出かけた。
◆ペトロの離反を予告する
27:イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたは皆わたしにつまずく。『わたしは羊飼いを打つ。すると、羊は散ってしまう』/と書いてあるからだ。
28:しかし、わたしは復活した後、あなたがたより先にガリラヤへ行く。」
29:するとペトロが、「たとえ、みんながつまずいても、わたしはつまずきません」と言った。
30:イエスは言われた。「はっきり言っておくが、あなたは、今日、今夜、鶏が二度鳴く前に、三度わたしのことを知らないと言うだろう。」
31:ペトロは力を込めて言い張った。「たとえ、御一緒に死なねばならなくなっても、あなたのことを知らないなどとは決して申しません。」皆の者も同じよ
うに言った。
◆ゲツセマネで祈る
32:一同がゲツセマネという所に来ると、イエスは弟子たちに、「わたしが祈っている間、ここに座っていなさい」と言われた。
33:そして、ペトロ、ヤコブ、ヨハネを伴われたが、イエスはひどく恐れてもだえ始め、
34:彼らに言われた。「わたしは死ぬばかりに悲しい。ここを離れず、目を覚ましていなさい。」
35:少し進んで行って地面にひれ伏し、できることなら、この苦しみの時が自分から過ぎ去るようにと祈り、
36:こう言われた。「アッバ、父よ、あなたは何でもおできになります。この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしが願うことではなく、御心
に適うことが行われますように。」
37:それから、戻って御覧になると、弟子たちは眠っていたので、ペトロに言われた。「シモン、眠っているのか。わずか一時も目を覚ましていられなかった
のか。
38:誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい。心は燃えても、肉体は弱い。」
39:更に、向こうへ行って、同じ言葉で祈られた。
40:再び戻って御覧になると、弟子たちは眠っていた。ひどく眠かったのである。彼らは、イエスにどう言えばよいのか、分からなかった。
41:イエスは三度目に戻って来て言われた。「あなたがたはまだ眠っている。休んでいる。もうこれでいい。時が来た。人の子は罪人たちの手に引き渡され
る。
42:立て、行こう。見よ、わたしを裏切る者が来た。」
◆裏切られ、逮捕される
43:さて、イエスがまだ話しておられると、十二人の一人であるユダが進み寄って来た。祭司長、律法学者、長老たちの遣わした群衆も、剣や棒を持って一緒
に来た。
44:イエスを裏切ろうとしていたユダは、「わたしが接吻するのが、その人だ。捕まえて、逃がさないように連れて行け」と、前もって合図を決めていた。
45:ユダはやって来るとすぐに、イエスに近寄り、「先生」と言って接吻した。
46:人々は、イエスに手をかけて捕らえた。
47:居合わせた人々のうちのある者が、剣を抜いて大祭司の手下に打ってかかり、片方の耳を切り落とした。
48:そこで、イエスは彼らに言われた。「まるで強盗にでも向かうように、剣や棒を持って捕らえに来たのか。
49:わたしは毎日、神殿の境内で一緒にいて教えていたのに、あなたたちはわたしを捕らえなかった。しかし、これは聖書の言葉が実現するためである。」
50:弟子たちは皆、イエスを見捨てて逃げてしまった。
◆一人の若者、逃げる
51:一人の若者が、素肌に亜麻布をまとってイエスについて来ていた。人々が捕らえようとすると、
52:亜麻布を捨てて裸で逃げてしまった。
◆最高法院で裁判を受ける
53:人々は、イエスを大祭司のところへ連れて行った。祭司長、長老、律法学者たちが皆、集まって来た。
54:ペトロは遠く離れてイエスに従い、大祭司の屋敷の中庭まで入って、下役たちと一緒に座って、火にあたっていた。
55:祭司長たちと最高法院の全員は、死刑にするためイエスにとって不利な証言を求めたが、得られなかった。
56:多くの者がイエスに不利な偽証をしたが、その証言は食い違っていたからである。
57:すると、数人の者が立ち上がって、イエスに不利な偽証をした。
58:「この男が、『わたしは人間の手で造ったこの神殿を打ち倒し、三日あれば、手で造らない別の神殿を建ててみせる』と言うのを、わたしたちは聞きまし
た。」
59:しかし、この場合も、彼らの証言は食い違った。
60:そこで、大祭司は立ち上がり、真ん中に進み出て、イエスに尋ねた。「何も答えないのか、この者たちがお前に不利な証言をしているが、どうなのか。」
61:しかし、イエスは黙り続け何もお答えにならなかった。そこで、重ねて大祭司は尋ね、「お前はほむべき方の子、メシアなのか」と言った。
62:イエスは言われた。「そうです。あなたたちは、人の子が全能の神の右に座り、/天の雲に囲まれて来るのを見る。」
63:大祭司は、衣を引き裂きながら言った。「これでもまだ証人が必要だろうか。
64:諸君は冒涜の言葉を聞いた。どう考えるか。」一同は、死刑にすべきだと決議した。
65:それから、ある者はイエスに唾を吐きかけ、目隠しをしてこぶしで殴りつけ、「言い当ててみろ」と言い始めた。また、下役たちは、イエスを平手で打っ
た。
◆ペトロ、イエスを知らないと言う
66:ペトロが下の中庭にいたとき、大祭司に仕える女中の一人が来て、
67:ペトロが火にあたっているのを目にすると、じっと見つめて言った。「あなたも、あのナザレのイエスと一緒にいた。」
68:しかし、ペトロは打ち消して、「あなたが何のことを言っているのか、わたしには分からないし、見当もつかない」と言った。そして、出口の方へ出て行
くと、鶏が鳴いた。
69:女中はペトロを見て、周りの人々に、「この人は、あの人たちの仲間です」とまた言いだした。
70:ペトロは、再び打ち消した。しばらくして、今度は、居合わせた人々がペトロに言った。「確かに、お前はあの連中の仲間だ。ガリラヤの者だから。」
71:すると、ペトロは呪いの言葉さえ口にしながら、「あなたがたの言っているそんな人は知らない」と誓い始めた。
72:するとすぐ、鶏が再び鳴いた。ペトロは、「鶏が二度鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」とイエスが言われた言葉を思い出して、い
きなり泣きだした。
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ルカによる福音書1章1〜56節
- ◆献呈の言葉
- 1‐2:わたしたちの間で実現した事柄について、最初から目撃して御言葉のために働いた人々がわたしたちに伝えたとおりに、物語を書き連ねよ
うと、多くの人々が既に手を着けています。
- 3:そこで、敬愛するテオフィロさま、わたしもすべての事を初めから詳しく調べていますので、順序正しく書いてあなたに献呈するのがよいと思
いました。
- 4:お受けになった教えが確実なものであることを、よく分かっていただきたいのであります。
-
- ◆洗礼者ヨハネの誕生、予告される
- 5:ユダヤの王ヘロデの時代、アビヤ組の祭司にザカリアという人がいた。その妻はアロン家の娘の一人で、名をエリサベトといった。
- 6:二人とも神の前に正しい人で、主の掟と定めをすべて守り、非のうちどころがなかった。
- 7:しかし、エリサベトは不妊の女だったので、彼らには、子供がなく、二人とも既に年をとっていた。
- 8:さて、ザカリアは自分の組が当番で、神の御前で祭司の務めをしていたとき、
- 9:祭司職のしきたりによってくじを引いたところ、主の聖所に入って香をたくことになった。
- 10:香をたいている間、大勢の民衆が皆外で祈っていた。
- 11:すると、主の天使が現れ、香壇の右に立った。
- 12:ザカリアはそれを見て不安になり、恐怖の念に襲われた。
- 13:天使は言った。「恐れることはない。ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネと
名付けなさい。
- 14:その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。多くの人もその誕生を喜ぶ。
- 15:彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎にいるときから聖霊に満たされていて、
- 16:イスラエルの多くの子らをその神である主のもとに立ち帰らせる。
- 17:彼はエリヤの霊と力で主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に正しい人の分別を持たせて、準備のできた民を主のために用意
する。」
- 18:そこで、ザカリアは天使に言った。「何によって、わたしはそれを知ることができるのでしょうか。わたしは老人ですし、妻も年をとってい
ます。」
- 19:天使は答えた。「わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あなたに
- 話しかけて、この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのであ
- る。
- 20:あなたは口が利けなくなり、この事の起こる日まで話すことができ
- なくなる。時が来れば実現するわたしの言葉を信じなかったからで
- ある。」
- 21:民衆はザカリアを待っていた。そして、彼が聖所で手間取るのを、
- 不思議に思っていた。
- 22:ザカリアはやっと出て来たけれども、話すことができなかった。そこで、人々は彼が聖所で幻を見たのだと悟った。ザカリアは身振りで示す
だけで、口が利けないままだった。
- 23:やがて、務めの期間が終わって自分の家に帰った。
- 24:その後、妻エリサベトは身ごもって、五か月の間身を隠していた。そして、こう言った。
- 25:「主は今こそ、こうして、わたしに目を留め、人々の間からわたしの恥を取り去ってくださいました。」
-
- ◆イエスの誕生が予告される
- 26:六か月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神か
- ら遣わされた。
- 27:ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。
- 28:天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」
- 29:マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。
- 30:すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。
- 31:あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。
- 32:その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。
- 33:彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」
- 34:マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」
- 35:天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。
- 36:あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。
- 37:神にできないことは何一つない。」
- 38:マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、こ
- の身に成りますように。」そこで、天使は去って行った。
-
- ◆マリア、エリサベトを訪ねる
- 39:そのころ、マリアは出かけて、急いで山里に向かい、ユダの町に行った。
- 40:そして、ザカリアの家に入ってエリサベトに挨拶した。
- 41:マリアの挨拶をエリサベトが聞いたとき、その胎内の子がおどった。エリサベトは聖霊に満たされて、
- 42:声高らかに言った。「あなたは女の中で祝福された方です。胎内のお子さまも祝福されています。
- 43:わたしの主のお母さまがわたしのところに来てくださるとは、どういうわけでしょう。
- 44:あなたの挨拶のお声をわたしが耳にしたとき、胎内の子は喜んでおどりました。
- 45:主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう。」
-
- ◆マリアの賛歌
- 46:そこで、マリアは言った。
- 47:「わたしの魂は主をあがめ、/わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。
- 48:身分の低い、この主のはしためにも/目を留めてくださったからです。今から後、いつの世の人も/わたしを幸いな者と言うでしょう、
- 49:力ある方が、/わたしに偉大なことをなさいましたから。その御名は尊く、
- 50:その憐れみは代々に限りなく、/主を畏れる者に及びます。
- 51:主はその腕で力を振るい、/思い上がる者を打ち散らし、
- 52:権力ある者をその座から引き降ろし、/身分の低い者を高く上げ、
- 53:飢えた人を良い物で満たし、/富める者を空腹のまま追い返されます。
- 54:その僕イスラエルを受け入れて、/憐れみをお忘れになりません、
- 55:わたしたちの先祖におっしゃったとおり、/アブラハムとその子孫に対してとこしえに。」
- 56:マリアは、三か月ほどエリサベトのところに滞在してから、自分の家に帰った。
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ルカによる福音書2章1-21節
- 1:そのころ、全世界の人口調査をせよとの勅令が、皇帝アウグストから出た。
- 2:これは、クレニオがシリヤの総督であった時に行われた最初の人口調査であった。
- 3:人々はみな登録をするために、それぞれ自分の町へ帰って行った。
- 4:ヨセフもダビデの家系であり、またその血統であったので、ガリラヤの町ナザレを出て、ユダ
ヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。
- 5:それは、すでに身重になっていたいいなづけの妻マリヤと共に、登録をするためであった。
- 6:ところが、彼らがベツレヘムに滞在している間に、マリヤは月が満ちて、
- 7:初子を産み、布にくるんで、飼葉おけの中に寝かせた。客間には彼らのいる余地がなかったか
らである。
- 8:さて、この地方で羊飼たちが夜、野宿しながら羊の群れの番をしていた。
- 9:すると主の御使が現れ、主の栄光が彼らをめぐり照したので、彼らは非常に恐れた。
- 10:御使は言った、「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝
える。
- 11:きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリ
ストである。
- 12:あなたがたは、幼な子が布にくるまって飼葉おけの中に寝かしてあるのを見るであろう。そ
れが、あなたがたに与えられるしるしである」。
- 13:するとたちまち、おびただしい天の軍勢が現れ、御使と一緒になって神をさんびして言っ
た、
- 14:「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、み心にかなう人々に平和があ
るように」。
- 15:御使たちが彼らを離れて天に帰ったとき、羊飼たちは「さあ、ベツレヘムへ行って、主がお
知らせ下さったその出来事を見てこようではないか」と、互に語り合った。
- 16:そして急いで行って、マリヤとヨセフ、また飼葉おけに寝かしてある幼な子を捜しあてた。
- 17:彼らに会った上で、この子について自分たちに告げ知らされた事を、人々に伝えた。
- 18:人々はみな、羊飼たちが話してくれたことを聞いて、不思議に思った。
- 19:しかし、マリヤはこれらの事をことごとく心に留めて、思いめぐらしていた。
- 20:羊飼たちは、見聞きしたことが何もかも自分たちに語られたとおりであったので、神をあが
め、またさんびしながら帰って行った。
- 21:八日が過ぎ、割礼をほどこす時となったので、受胎のまえに御使が告げたとおり、幼な子を
イエスと名づけた。
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-
ルカによる福音書 2章41-52節
-
- ◆神殿での少年イエス
- 41:さて、両親は過越祭には毎年エルサレムへ旅をした。
- 42:イエスが十二歳になったときも、両親は祭りの慣習に従って都に上った。
- 43:祭りの期間が終わって帰路についたとき、少年イエスはエルサレムに残っておられたが、両親はそれに気づかなかった。
- 44:イエスが道連れの中にいるものと思い、一日分の道のりを行ってしまい、それから、親類や知人の間を捜し回ったが、
- 45:見つからなかったので、捜しながらエルサレムに引き返した。
- 46:三日の後、イエスが神殿の境内で学者たちの真ん中に座り、話を聞いたり質問したりしておられるのを見つけた。
- 47:聞いている人は皆、イエスの賢い受け答えに驚いていた。
- 48:両親はイエスを見て驚き、母が言った。「なぜこんなことをしてくれたのです。御覧なさい。お父さんもわたしも心配して捜していたので
す。」
- 49:すると、イエスは言われた。「どうしてわたしを捜したのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかった
のですか。」
- 50:しかし、両親にはイエスの言葉の意味が分からなかった。
- 51:それから、イエスは一緒に下って行き、ナザレに帰り、両親に仕えてお暮らしになった。母はこれらのことをすべて心に納めていた。
- 52:イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された。
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ルカによる福音書
4章16-21節
◆ナザレで受け入れられない
16:イエスはお育ちになったナザレに来て、いつものとおり安息日に会
堂に入り、聖書を朗読しようとしてお立ちになった。
17:預言者イザヤの巻物が渡され、お開きになると、次のように書いて
ある個所が目に留まった。
18:「主の霊がわたしの上におられる。貧しい人に福音を告げ知らせる
ために、/主がわたしに油を注がれたからである。主がわたしを遣
わされたのは、/捕らわれている人に解放を、/目の見えない人に
視力の回復を告げ、/圧迫されている人を自由にし、
19:主の恵みの年を告げるためである。」
20:イエスは巻物を巻き、係の者に返して席に座られた。会堂にいるす
べての人の目がイエスに注がれていた。
21:そこでイエスは、「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にし
たとき、実現した」と話し始められた。
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ルカによる福音書
5章1-11節
1:さて、群衆が神の言を聞こうとして押し寄せてきたとき、イエスはゲネサレ湖畔に立っておられたが、
2:そこに二そうの小舟が寄せてあるのをごらんになった。漁師たちは、舟からおりて網を洗っていた。
3:その一そうはシモンの舟であったが、イエスはそれに乗り込み、シモンに頼んで岸から少しこぎ出させ、そしてすわって、舟の中から群衆にお教えになっ
た。
4:話がすむと、シモンに「沖へこぎ出し、網をおろして漁をしてみなさい」と言われた。
5:シモンは答えて言った、「先生、わたしたちは夜通し働きましたが、何も取れませんでした。しかし、お言葉ですから、網をおろしてみましょう」。
6:そしてそのとおりにしたところ、おびただしい魚の群れがはいって、網が破れそうになった。
7:そこで、もう一そうの舟にいた仲間に、加勢に来るよう合図をしたので、彼らがきて魚を両方の舟いっぱいに入れた。そのために、舟が沈みそうになった。
8:これを見てシモン・ペテロは、イエスのひざもとにひれ伏して言った、「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者です」。
9:彼も一緒にいた者たちもみな、取れた魚がおびただしいのに驚いたからである。10:シモンの仲間であったゼベダイの子ヤコブとヨハネも、同様であっ
た。すると、イエスがシモンに言われた、「恐れることはない。今からあなたは人間をとる漁師になるのだ」。11:そこで彼らは舟を陸に引き上げ、いっさい
を捨ててイエスに従った。
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ルカによる福音書 7章36-50節
- ◆罪深い女を赦す
36:さて、あるファリサイ派の人が、一緒に食事をしてほしいと願ったので、イエスはその家に入って食事の席に着かれた。
37:この町に一人の罪深い女がいた。イエスがファリサイ派の人の家に入って食事の席に着いておられるのを知り、香油の入った石膏の壺を持っ
て来て、
38:後ろからイエスの足もとに近寄り、泣きながらその足を涙でぬらし始め、自分の髪の毛でぬぐい、イエスの足に接吻して香油を塗った。
39:イエスを招待したファリサイ派の人はこれを見て、「この人がもし預言者なら、自分に触れている女がだれで、どんな人か分かるはずだ。罪
深い女なのに」と思った。
40:そこで、イエスがその人に向かって、「シモン、あなたに言いたいことがある」と言われると、シモンは、「先生、おっしゃってください」
と言った。
41:イエスはお話しになった。「ある金貸しから、二人の人が金を借りていた。一人は五百デナリオン、もう一人は五十デナリオンである。
42:二人には返す金がなかったので、金貸しは両方の借金を帳消しにしてやった。二人のうち、どちらが多くその金貸しを愛するだろうか。」
43:シモンは、「帳消しにしてもらった額の多い方だと思います」と答えた。イエスは、「そのとおりだ」と言われた。
44:そして、女の方を振り向いて、シモンに言われた。「この人を見ないか。わたしがあなたの家に入ったとき、あなたは足を洗う水もくれな
かったが、この人は涙でわたしの足をぬらし、髪の毛でぬぐってくれた。
45:あなたはわたしに接吻の挨拶もしなかったが、この人はわたしが入って来てから、わたしの足に接吻してやまなかった。
46:あなたは頭にオリーブ油を塗ってくれなかったが、この人は足に香油を塗ってくれた。
47:だから、言っておく。この人が多くの罪を赦されたことは、わたしに示した愛の大きさで分かる。赦されることの少ない者は、愛することも
少ない。」
48:そして、イエスは女に、「あなたの罪は赦された」と言われた。
49:同席の人たちは、「罪まで赦すこの人は、いったい何者だろう」と考え始めた。
50:イエスは女に、「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」と言われた
▲
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-
ルカによる福音書 8章22-25節
- ◆突風を静める
22:ある日のこと、イエスが弟子たちと一緒に舟に乗り、「湖の向こう岸に渡ろう」と言われたので、船出した。
23:渡って行くうちに、イエスは眠ってしまわれた。突風が湖に吹き降ろして来て、彼らは水をかぶり、危なくなった。
24:弟子たちは近寄ってイエスを起こし、「先生、先生、おぼれそうです」と言った。イエスが起き上がって、風と荒波とをお叱りになると、静
まって凪になった。
25:イエスは、「あなたがたの信仰はどこにあるのか」と言われた。弟子たちは恐れ驚いて、「いったい、この方はどなたなのだろう。命じれば
風も波も従うではないか」と互いに言った。
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ルカによる福音書 9章28-36節
28:この話をしてから八日ほどたったとき、イエスは、ペトロ、ヨハネ、およびヤコブを連れて、祈るために山に登られた。
29:祈っておられるうちに、イエスの顔の様子が変わり、服は真っ白に輝いた。
30:見ると、二人の人がイエスと語り合っていた。モーセとエリヤである。
31:二人は栄光に包まれて現れ、イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について話していた。
32:ペトロと仲間は、ひどく眠かったが、じっとこらえていると、栄光に輝くイエスと、そばに立っている二人の人が見えた。
33:その二人がイエスから離れようとしたとき、ペトロがイエスに言った。「先生、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。仮小屋
を三つ建てましょう。一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのためです。」ペトロは、自分でも何を言っているのか、分からなかったの
である。
34:ペトロがこう言っていると、雲が現れて彼らを覆った。彼らが雲の中に包まれていくので、弟子たちは恐れた。
35:すると、「これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け」と言う声が雲の中から聞こえた。
36:その声がしたとき、そこにはイエスだけがおられた。弟子たちは沈黙を守り、見たことを当時だれにも話さなかった。
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ルカによる福音書11章5-8節
(5)また、弟子たちに言われた。「あなたがたのうちのだれかに友達がいて、真夜中にその人のところに行き、次のように言ったとしよう。『友よ、パ
ンを三つ貸してください。
(6)旅行中の友達がわたしのところに立ち寄ったが、何も出すものがないのです。』
(7)すると、その人は家の中から答えるにち
がいない。『面倒をかけないでください。もう戸は閉めたし、子供たちはわたしのそばで寝ています。起きてあなたに何かをあげるわけにはいきません。』
(8)しかし、言っておく。その人は、友達だからということでは起きて何か与えるようなことはなくても、しつように頼めば、起きて来て必要なものは何でも
与えるであろう。
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ルカによる福音書13章1-5節
ルカによる福音書
15章11節
また、イエスは言われた。「ある人に息子が二人いた。弟の方が父親に、『お父さん、わたしが頂くことになっている財産の分け前をください』と言っ
た。それで、父親は財産を二人に分けてやった。何日もたたないうちに、下の息子は全部を金に換えて、遠い国に旅立ち、そこで放蕩の限りを尽くして、財産を
無駄使いしてしまった。
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ルカによる福音書
16章10節
ごく小さなことに忠実な者は、大きな事にも忠実である。ごく小さなことに不忠実な者は、大きな事にも
不忠実である。
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ルカによる福音書
17章
◆赦し、信仰、奉仕
1:イエスは弟子たちに言われた。「つまずきは避けられない。だが、それをもたらす者は不幸である。
2:そのような者は、これらの小さい者の一人をつまずかせるよりも、首にひき臼を懸けられて、海に投げ込まれてしまう方がましである。
3:あなたがたも気をつけなさい。もし兄弟が罪を犯したら、戒めなさい。そして、悔い改めれば、赦してやりなさい。
4:一日に七回あなたに対して罪を犯しても、七回、『悔い改めます』と言ってあなたのところに来るなら、赦してやりなさい。」
5:使徒たちが、「わたしどもの信仰を増してください」と言ったとき、
6:主は言われた。「もしあなたがたにからし種一粒ほどの信仰があれば、この桑の木に、『抜け出して海に根を下ろせ』と言っても、言うことを聞くであろ
う。
7:あなたがたのうちだれかに、畑を耕すか羊を飼うかする僕がいる場合、その僕が畑から帰って来たとき、『すぐ来て食事の席に着きなさい』と言う者がいる
だろうか。
8:むしろ、『夕食の用意をしてくれ。腰に帯を締め、わたしが食事を済ますまで給仕してくれ。お前はその後で食事をしなさい』と言うのではなかろうか。
9:命じられたことを果たしたからといって、主人は僕に感謝するだろうか。
10:あなたがたも同じことだ。自分に命じられたことをみな果たしたら、『わたしどもは取るに足りない僕です。しなければならないことをした
だけです』と言いなさい。」
◆重い皮膚病を患っている十人の人をいやす
11:イエスはエルサレムへ上る途中、サマリアとガリラヤの間を通られた。
12:ある村に入ると、重い皮膚病を患っている十人の人が出迎え、遠くの方に立ち止まったまま、
13:声を張り上げて、「イエスさま、先生、どうか、わたしたちを憐れんでください」と言った。
14:イエスは重い皮膚病を患っている人たちを見て、「祭司たちのところに行って、体を見せなさい」と言われた。彼らは、そこへ行く途中で清
くされた。
15:その中の一人は、自分がいやされたのを知って、大声で神を賛美しながら戻って来た。
16:そして、イエスの足もとにひれ伏して感謝した。この人はサマリア人だった。
17:そこで、イエスは言われた。「清くされたのは十人ではなかったか。ほかの九人はどこにいるのか。
18:この外国人のほかに、神を賛美するために戻って来た者はいないのか。」
19:それから、イエスはその人に言われた。「立ち上がって、行きなさい。あなたの信仰があなたを救った。」
◆神の国が来る
20:ファリサイ派の人々が、神の国はいつ来るのかと尋ねたので、イエスは答えて言われた。「神の国は、見える形では来ない。
21:『ここにある』『あそこにある』と言えるものでもない。実に、神の国はあなたがたの間にあるのだ。」
22:それから、イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたが、人の子の日を一日だけでも見たいと望む時が来る。しかし、見ることはできない
だろう。
23:『見よ、あそこだ』『見よ、ここだ』と人々は言うだろうが、出て行ってはならない。また、その人々の後を追いかけてもいけない。
24:稲妻がひらめいて、大空の端から端へと輝くように、人の子もその日に現れるからである。
25:しかし、人の子はまず必ず、多くの苦しみを受け、今の時代の者たちから排斥されることになっている。
26:ノアの時代にあったようなことが、人の子が現れるときにも起こるだろう。
27:ノアが箱舟に入るその日まで、人々は食べたり飲んだり、めとったり嫁いだりしていたが、洪水が襲って来て、一人残らず滅ぼしてしまっ
た。
28:ロトの時代にも同じようなことが起こった。人々は食べたり飲んだり、買ったり売ったり、植えたり建てたりしていたが、
29:ロトがソドムから出て行ったその日に、火と硫黄が天から降ってきて、一人残らず滅ぼしてしまった。
30:人の子が現れる日にも、同じことが起こる。
31:その日には、屋上にいる者は、家の中に家財道具があっても、それを取り出そうとして下に降りてはならない。同じように、畑にいる者も
帰ってはならない。
32:ロトの妻のことを思い出しなさい。
33:自分の命を生かそうと努める者は、それを失い、それを失う者は、かえって保つのである。
34:言っておくが、その夜一つの寝室に二人の男が寝ていれば、一人は連れて行かれ、他の一人は残される。
35:二人の女が一緒に臼をひいていれば、一人は連れて行かれ、他の一人は残される。」
36>:畑に二人の男がいれば、一人は連れて行かれ、他の一人は残される。(底本に節が欠けている個所の異本による訳文)
37:そこで弟子たちが、「主よ、それはどこで起こるのですか」と言った。イエスは言われた。「死体のある所には、はげ鷹も集まるものだ。」
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ルカによる福音書
18章
◆「ファリサイ派の人と徴税人」のたとえ
9:自分は正しい人間だとうぬぼれて、他人を見下している人々に対しても、イエスは次のたとえを話された。
10:「二人の人が祈るために神殿に上った。一人はファリサイ派の人で、もう一人は徴税人だった。
11:ファリサイ派の人は立って、心の中でこのように祈った。『神様、わたしはほかの人たちのように、奪い取る者、不正な者、姦通を犯す者でなく、また、
この徴税人のような者でもないことを感謝します。
12:わたしは週に二度断食し、全収入の十分の一を献げています。』
13:ところが、徴税人は遠くに立って、目を天に上げようともせず、胸を打ちながら言った。『神様、罪人のわたしを憐れんでください。』
14:言っておくが、義とされて家に帰ったのは、この人であって、あのファリサイ派の人ではない。だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められ
る。」
◆子供を祝福する
15:イエスに触れていただくために、人々は乳飲み子までも連れて来た。弟子たちは、これを見て叱った。
16:しかし、イエスは乳飲み子たちを呼び寄せて言われた。「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのも
のである。
17:はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」
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ルカによる福音書
19章1-10節
◆徴税人ザアカイ
- 1:イエスはエリコに入り、町を通っておられた。
- 2:そこにザアカイという人がいた。この人は徴税人の頭で、金持ちであった。
- 3:イエスがどんな人か見ようとしたが、背が低かったので、群衆に遮られて見ることができなかった。
- 4:それで、イエスを見るために、走って先回りし、いちじく桑の木に登った。そこを通り過ぎようとしておられたからである。
- 5:イエスはその場所に来ると、上を見上げて言われた。「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」
- 6:ザアカイは急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えた。
- 7:これを見た人たちは皆つぶやいた。「あの人は罪深い男のところに行って宿をとった。」
- 8:しかし、ザアカイは立ち上がって、主に言った。「主よ、わたしは財産の半分を貧しい人々に施します。また、だれかから何かだまし取ってい
たら、それを四倍にして返します。」
- 9:イエスは言われた。「今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハムの子なのだから。
- 10:人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」
▲
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-
ルカによる福音書 22章31-34節
-
- ◆ペトロの離反を予告する
- 31:「シモン、シモン、サタンはあなたがたを、小麦のようにふるいにかけることを神に願って聞き入れられた。
- 32:しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさ
- い。」
- 33:するとシモンは、「主よ、御一緒になら、牢に入っても死んでもよいと覚悟しております」と言った。
- 34:イエスは言われた。「ペトロ、言っておくが、あなたは今日、鶏が鳴くまでに、三度わたしを知らないと言うだろう。」
▲戻
る
ルカによる福音書 23章39-49節
- 39:十字架にかけられていた犯罪人の一人が、イエスをののしった。「お前はメシアではないか。自分自身と我々を救ってみろ。」
- 40:すると、もう一人の方がたしなめた。「お前は神をも恐れないのか、同じ刑罰を受けているのに。
- 41:我々は、自分のやったことの報いを受けているのだから、当然だ。しかし、この方は何も悪いことをしていない。」
- 42:そして、「イエスよ、あなたの御国においでになるときには、わたしを思い出してください」と言った。
- 43:するとイエスは、「はっきり言っておくが、あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」と言われた。
-
- ◆イエスの死
- 44:既に昼の十二時ごろであった。全地は暗くなり、それが三時まで続いた。
- 45:太陽は光を失っていた。神殿の垂れ幕が真ん中から裂けた。
- 46:イエスは大声で叫ばれた。「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます。」こう言って息を引き取られた。
- 47:百人隊長はこの出来事を見て、「本当に、この人は正しい人だった」と言って、神を賛美した。
- 48:見物に集まっていた群衆も皆、これらの出来事を見て、胸を打ちながら帰って行った。
- 49:イエスを知っていたすべての人たちと、ガリラヤから従って来た婦人たちとは遠くに立って、これらのことを見ていた。
▲
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-
ルカによる福音書 24章1-12節
-
- ◆復活する
- :婦人たちは、安息日には掟に従って休んだ。
- 1:そして、週の初めの日の明け方早く、準備しておいた香料を持って墓に行った。
- 2:見ると、石が墓のわきに転がしてあり、
- 3:中に入っても、主イエスの遺体が見当たらなかった。
- 4:そのため途方に暮れていると、輝く衣を着た二人の人がそばに現れた。
- 5:婦人たちが恐れて地に顔を伏せると、二人は言った。「なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか。
- 6:あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ。まだガリラヤにおられたころ、お話しになったことを思い出しなさい。
- 7:人の子は必ず、罪人の手に渡され、十字架につけられ、三日目に復活することになっている、と言われたではないか。」
- 8:そこで、婦人たちはイエスの言葉を思い出した。
- 9:そして、墓から帰って、十一人とほかの人皆に一部始終を知らせた。
- 10:それは、マグダラのマリア、ヨハナ、ヤコブの母マリア、そして一緒にいた他の婦人たちであった。婦人たちはこれらのことを使徒たちに話
したが、
- 11:使徒たちは、この話がたわ言のように思われたので、婦人たちを信じなかった。
- 12:しかし、ペトロは立ち上がって墓へ走り、身をかがめて中をのぞくと、亜麻布しかなかったので、この出来事に驚きながら家に帰った。
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-
ヨハネによる福音書 1章1-18節
◆言が肉となった
- 1:初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。
- 2:この言は、初めに神と共にあった。
- 3:万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。
- 4:言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。
- 5:光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。
- 6:神から遣わされた一人の人がいた。その名はヨハネである。
- 7:彼は証しをするために来た。光について証しをするため、また、すべての人が彼によって信じるようになるためである。
- 8:彼は光ではなく、光について証しをするために来た。
- 9:その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。
- 10:言は世にあった。世は言によって成ったが、世は言を認めなかった。
- 11:言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。
- 12:しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。
- 13:この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲によってでもなく、神によって生まれたのである。
- 14:言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ち
ていた。
- 15:ヨハネは、この方について証しをし、声を張り上げて言った。「『わたしの後から来られる方は、わたしより優れている。わたしよりも先に
おられたからである』とわたしが言ったのは、この方のことである。」
- 16:わたしたちは皆、この方の満ちあふれる豊かさの中から、恵みの上に、更に恵みを受けた。
- 17:律法はモーセを通して与えられたが、恵みと真理はイエス・キリストを通して現れたからである。
- 18:いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである。
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ヨハネに
よる福音書 8章12節, 31 - 36節
イエスは再び言われた。「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」
◆真理はあなたたちを自由にする
31:イエスは、御自分を信じたユダヤ人たちに言われた。「わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。
32:あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。」
33:すると、彼らは言った。「わたしたちはアブラハムの子孫です。今までだれかの奴隷になったことはありません。『あなたたちは自由にな
る』とどうして言われるのですか。」
34:イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。罪を犯す者はだれでも罪の奴隷である。
35:奴隷は家にいつまでもいるわけにはいかないが、子はいつまでもいる。
36:だから、もし子があなたたちを自由にすれば、あなたたちは本当に自由になる。
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ヨハネによる福音書 9章1-12節
◆生まれつきの盲人をいやす
1:さて、イエスは通りすがりに、生まれつき目の見えない人を見かけられた。
2:弟子たちがイエスに尋ねた。「ラビ、この人が生まれつき目が見えないのは、だれが罪を犯したからですか。本人ですか。それとも、両親ですか。」
3:イエスはお答えになった。「本人が罪を犯したからでも、両親が罪を犯したからでもない。神の業がこの人に現れるためである。
4:わたしたちは、わたしをお遣わしになった方の業を、まだ日のあるうちに行わねばならない。だれも働くことのできない夜が来る。
5:わたしは、世にいる間、世の光である。」
6:こう言ってから、イエスは地面に唾をし、唾で土をこねてその人の目にお塗りになった。
7:そして、「シロアム――『遣わされた者』という意味――の池に行って洗いなさい」と言われた。そこで、彼は行って洗い、目が見えるようになって、帰っ
て来た。
8:近所の人々や、彼が物乞いであったのを前に見ていた人々が、「これは、座って物乞いをしていた人ではないか」と言った。
9:「その人だ」と言う者もいれば、「いや違う。似ているだけだ」と言う者もいた。本人は、「わたしがそうなのです」と言った。
10:そこで人々が、「では、お前の目はどのようにして開いたのか」と言うと、
11:彼は答えた。「イエスという方が、土をこねてわたしの目に塗り、『シロアムに行って洗いなさい』と言われました。そこで、行って洗った
ら、見えるようになったのです。」
12:人々が「その人はどこにいるのか」と言うと、彼は「知りません」と言った。
ヨハネによる福音書 11章25-27節
- 25:イエスは彼女に言われた、「わたしはよみがえりであり、命である。わたしを信じる者は、たとい死んでも生きる。
- 26:また、生きていて、わたしを信じる者は、いつまでも死なない。あなたはこれを信じるか」。
- 27:マルタはイエスに言った、「主よ、信じます。あなたがこの世にきたるべきキリスト、神の御子であると信じております」。
- ▲
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ヨハネによる福音書 13章1-20節
◆弟子の足を洗う
1:さて、過越祭の前のことである。イエスは、この世から父のもとへ移る御自分の時が来たことを悟り、世にいる弟子たちを愛して、この上なく愛し抜かれ
た。
2:夕食のときであった。既に悪魔は、イスカリオテのシモンの子ユダに、イエスを裏切る考えを抱かせていた。
3:イエスは、父がすべてを御自分の手にゆだねられたこと、また、御自分が神のもとから来て、神のもとに帰ろうとしていることを悟り、
4:食事の席から立ち上がって上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰にまとわれた。
5:それから、たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い、腰にまとった手ぬぐいでふき始められた。
6:シモン・ペトロのところに来ると、ペトロは、「主よ、あなたがわたしの足を洗ってくださるのですか」と言った。
7:イエスは答えて、「わたしのしていることは、今あなたには分かるまいが、後で、分かるようになる」と言われた。
8:ペトロが、「わたしの足など、決して洗わないでください」と言うと、イエスは、「もしわたしがあなたを洗わないなら、あなたはわたしと何のかかわりも
ないことになる」と答えられた。
9:そこでシモン・ペトロが言った。「主よ、足だけでなく、手も頭も。」
10:イエスは言われた。「既に体を洗った者は、全身清いのだから、足だけ洗えばよい。あなたがたは清いのだが、皆が清いわけではない。」
11:イエスは、御自分を裏切ろうとしている者がだれであるかを知っておられた。それで、「皆が清いわけではない」と言われたのである。
12:さて、イエスは、弟子たちの足を洗ってしまうと、上着を着て、再び席に着いて言われた。「わたしがあなたがたにしたことが分かるか。
13:あなたがたは、わたしを『先生』とか『主』とか呼ぶ。そのように言うのは正しい。わたしはそうである。
14:ところで、主であり、師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。
15:わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがたもするようにと、模範を示したのである。
16:はっきり言っておく。僕は主人にまさらず、遣わされた者は遣わした者にまさりはしない。
17:このことが分かり、そのとおりに実行するなら、幸いである。
18:わたしは、あなたがた皆について、こう言っているのではない。わたしは、どのような人々を選び出したか分かっている。しかし、
『わたしのパンを食べている者が、わたしに逆らった』という聖書の言葉は実現しなければならない。
19:事の起こる前に、今、言っておく。事が起こったとき、『わたしはある』ということを、あなたがたが信じるようになるためである。
20:はっきり言っておく。わたしの遣わす者を受け入れる人は、わたしを受け入れ、わたしを受け入れる人は、わたしをお遣わしになった方を受け入れるので
ある。」
▲
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ヨハネによる福音書 14章15-
19節
◆聖霊を与える約束
15:「あなたがたは、わたしを愛しているならば、わたしの掟を守る。
16:わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。
17:この方は、真理の霊である。世は、この霊を見ようとも知ろうともしないので、受け入れることができない。しかし、あなたがたはこの霊を
知っている。この霊があなたがたと共におり、これからも、あなたがたの内にいるからである。
18:わたしは、あなたがたをみなしごにはしておかない。あなたがたのところに戻って来る。
19:しばらくすると、世はもうわたしを見なくなるが、あなたがたはわたしを見る。わたしが生きているので、あなたがたも生きることになる。
▲
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ヨハネによる福音書 15章1-27節
◆イエスはまことのぶどう
の木
1:「わたしはまことのぶどうの木、わたしの父は農夫である。
2:わたしにつながっていながら、実を結ばない枝はみな、父が取り除かれる。し
かし、実を結ぶものはみな、いよいよ豊かに実を結ぶように手入れをなさる。
3:わたしの話した言葉によって、あなたがたは既に清くなってい
る。
4:わたしにつながっていなさい。わたしもあなたがたにつながっている。ぶどう
の枝が、木につながっていなければ、自分では実を結ぶことができないように、あなたがたも、わたしにつながっていなければ、実を結ぶことができない。
5:わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながってお
り、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたしを離れては、あなたがたは何もできないからである。
6:わたしにつながっていない人がいれば、枝のように外に投げ捨
てられて枯れる。そして、集められ、火に投げ入れられて焼かれてしまう。
7:あなたがたがわたしにつながっており、わたしの言葉があなたがたの内にいつ
もあるならば、望むものを何でも願いなさい。そうすればかなえられる。
8:あなたがたが豊かに実を結び、わたしの弟子となるなら、それによって、わた
しの父は栄光をお受けになる。
9:父がわたしを愛されたように、わたしもあなたがたを愛してきた。わたしの愛
にとどまりなさい。
10:わたしが父の掟を守り、その愛にとどまっているように、あなたがたも、わ
たしの掟を守るなら、わたしの愛にとどまっていることになる。
11:これらのことを話したのは、わたしの喜びがあなたがたの内にあり、あなた
がたの喜びが満たされるためである。
12:わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたし
の掟である。
13:友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。
14:わたしの命じることを行うならば、あなたがたはわたしの友である。
15:もはや、わたしはあなたがたを僕とは呼ばない。僕は主人が何をしているか
知らないからである。わたしはあなたがたを友と呼ぶ。父から聞いたことをすべてあなたがたに知らせたからである。
16:あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。あ
なたがたが出かけて行って実を結び、その実が残るようにと、また、わたしの名によって父に願うものは何でも与えられるようにと、わたしがあなたがたを任命
したのである。
17:互いに愛し合いなさい。これがわたしの命令である。」
◆迫害の予告
18:「世があなたがたを憎むなら、あなたがたを憎む前にわたし
を憎んでいたことを覚えなさい。
19:あなたがたが世に属していたなら、世はあなたがたを身内として愛したはず
である。だが、あなたがたは世に属していない。わたしがあなたがたを世から選び出した。だから、世はあなたがたを憎むのである。
20:『僕は主人にまさりはしない』と、わたしが言った言葉を思い出しなさい。
人々がわたしを迫害したのであれば、あなたがたをも迫害するだろう。わたしの言葉を守ったのであれば、あなたがたの言葉をも守るだろう。
21:しかし人々は、わたしの名のゆえに、これらのことをみな、あなたがたにす
るようになる。わたしをお遣わしになった方を知らないからである。
22:わたしが来て彼らに話さなかったなら、彼らに罪はなかったであろう。だ
が、今は、彼らは自分の罪について弁解の余地がない。
23:わたしを憎む者は、わたしの父をも憎んでいる。
24:だれも行ったことのない業を、わたしが彼らの間で行わなかったなら、彼ら
に罪はなかったであろう。だが今は、その業を見たうえで、わたしとわたしの父を憎んでいる。
25:しかし、それは、『人々は理由もなく、わたしを憎んだ』と、彼らの律法に
書いてある言葉が実現するためである。
26:わたしが父のもとからあなたがたに遣わそうとしている弁護者、すなわち、
父のもとから出る真理の霊が来るとき、その方がわたしについて証しをなさるはずである。
27:あなたがたも、初めからわたしと一緒にいたのだから、証しをするのであ
る。
▲
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ヨハネによる福音書16章29-33節
- 29:弟子たちは言った。「今は、はっきりとお話しになり、少しもたとえを用いられません。
- 30:あなたが何でもご存じで、だれもお尋ねする必要のないことが、今、分かりました。これによって、あなたが神のもとから来られたと、わた
したちは信じます。」
- 31:イエスはお答えになった。「今ようやく、信じるようになったのか。
- 32:だが、あなたがたが散らされて自分の家に帰ってしまい、わたしをひとりきりにする時が来る。いや、既に来ている。しかし、わたしはひと
りではない。父が、共にいてくださるからだ。
- 33:「これらのことを話したのは、あなたがたがわたしによって平和を得るためである。
- あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。
- わたしは既に世に勝っている。」
▲
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ヨハネによる福音書19章16-27、33-34
節
- ◆十字架につけられる
- こうして、彼らはイエスを引き取った。
- 17:イエスは、自ら十字架を背負い、いわゆる「されこうべの場所」、すなわちヘブライ語でゴルゴタという所へ向かわれた。
- 18:そこで、彼らはイエスを十字架につけた。また、イエスと一緒にほかの二人をも、イエスを真ん中にして両側に、十字架につけた。
- 19:ピラトは罪状書きを書いて、十字架の上に掛けた。それには、「ナザレのイエス、ユダヤ人の王」と書いてあった。
- 20:イエスが十字架につけられた場所は都に近かったので、多くのユダヤ人がその罪状書きを読んだ。それは、ヘブライ語、ラテン語、ギリシア
語で書かれていた。
- 21:ユダヤ人の祭司長たちがピラトに、「『ユダヤ人の王』と書かず、『この男は「ユダヤ人の王」と自称した』と書いてください」と言った。
- 22:しかし、ピラトは、「わたしが書いたものは、書いたままにしておけ」と答えた。
- 23:兵士たちは、イエスを十字架につけてから、その服を取り、四つに分け、各自に一つずつ渡るようにした。下着も取ってみたが、それには縫
い目がなく、上から下まで一枚織りであった。
- 24:そこで、「これは裂かないで、だれのものになるか、くじ引きで決めよう」と話し合った。それは、/「彼らはわたしの服を分け合い、/わ
たしの衣服のことでくじを引いた」という聖書の言葉が実現するためであった。兵士たちはこのとおりにしたのである。
- 25:イエスの十字架のそばには、その母と母の姉妹、クロパの妻マリアとマグダラのマリアとが立っていた。
- 26:イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に、「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」と言われた。
- 27:それから弟子に言われた。「見なさい。あなたの母です。」そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った。
33:イエスのところに来てみると。既に死んでおられたので、その足は折らなかった。
34:しかし、兵士の一人が槍でイエスのわき腹を刺した。すると、すぐ血が流れ出た。
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ヨハ
ネによる福音書 20章
◆復活する
1:週の初めの日、朝早く、まだ暗いうちに、マグダラのマリアは墓に行った。そして、墓から石が取りのけてあるのを見た。
2:そこで、シモン・ペトロのところへ、また、イエスが愛しておられたもう一人の弟子のところへ走って行って彼らに告げた。「主が墓から取り去られまし
た。どこに置かれているのか、わたしたちには分かりません。」
3:そこで、ペトロとそのもう一人の弟子は、外に出て墓へ行った。
4:二人は一緒に走ったが、もう一人の弟子の方が、ペトロより速く走って、先に墓に着いた。
5:身をかがめて中をのぞくと、亜麻布が置いてあった。しかし、彼は中には入らなかった。
6:続いて、シモン・ペトロも着いた。彼は墓に入り、亜麻布が置いてあるのを見た。
7:イエスの頭を包んでいた覆いは、亜麻布と同じ所には置いてなく、離れた所に丸めてあった。
8:それから、先に墓に着いたもう一人の弟子も入って来て、見て、信じた。
9:イエスは必ず死者の中から復活されることになっているという聖書の言葉を、二人はまだ理解していなかったのである。
10:それから、この弟子たちは家に帰って行った。
◆イエス、マグダラのマリアに現れる
11:マリアは墓の外に立って泣いていた。泣きながら身をかがめて墓の中を見ると、
12:イエスの遺体の置いてあった所に、白い衣を着た二人の天使が見えた。一人は頭の方に、もう一人は足の方に座っていた。
13:天使たちが、「婦人よ、なぜ泣いているのか」と言うと、マリアは言った。「わたしの主が取り去られました。どこに置かれているのか、わたしには分か
りません。」
14:こう言いながら後ろを振り向くと、イエスの立っておられるのが見えた。しかし、それがイエスだとは分からなかった。
15:イエスは言われた。「婦人よ、なぜ泣いているのか。だれを捜しているのか。」マリアは、園丁だと思って言った。「あなたがあの方を運び去ったのでし
たら、どこに置いたのか教えてください。わたしが、あの方を引き取ります。」
16:イエスが、「マリア」と言われると、彼女は振り向いて、ヘブライ語で、「ラボニ」と言った。「先生」という意味である。
17:イエスは言われた。「わたしにすがりつくのはよしなさい。まだ父のもとへ上っていないのだから。わたしの兄弟たちのところへ行って、こう言いなさ
い。『わたしの父であり、あなたがたの父である方、また、わたしの神であり、あなたがたの神である方のところへわたしは上る』と。」
18:マグダラのマリアは弟子たちのところへ行って、「わたしは主を見ました」と告げ、また、主から言われたことを伝えた。
◆イエス、弟子たちに現れる
19:その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、
「あなたがたに平和があるように」と言われた。
20:そう言って、手とわき腹とをお見せになった。弟子たちは、主を見て喜んだ。
21:イエスは重ねて言われた。「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」
22:そう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。
23:だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。だれの罪でも、あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」
◆イエスとトマス
24:十二人の一人でディディモと呼ばれるトマスは、イエスが来られたとき、彼らと一緒にいなかった。
25:そこで、ほかの弟子たちが、「わたしたちは主を見た」と言うと、トマスは言った。「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、ま
た、この手をそのわき腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない。」
26:さて八日の後、弟子たちはまた家の中におり、トマスも一緒にいた。戸にはみな鍵がかけてあったのに、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和
があるように」と言われた。
27:それから、トマスに言われた。「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じな
い者ではなく、信じる者になりなさい。」
28:トマスは答えて、「わたしの主、わたしの神よ」と言った。
29:イエスはトマスに言われた。「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。」
◆本書の目的
30:このほかにも、イエスは弟子たちの前で、多くのしるしをなさったが、それはこの書物に書かれていない。
31:これらのことが書かれたのは、あなたがたが、イエスは神の子メシアであると信じるためであり、また、信じてイエスの名により命を受けるためである。
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ヨハ
ネによる福音書 21章
◆イエス、七人の弟子に現れる
1:その後、イエスはティベリアス湖畔で、また弟子たちに御自身を現された。その次第はこうである。
2:シモン・ペトロ、ディディモと呼ばれるトマス、ガリラヤのカナ出身のナタナエル、ゼベダイの子たち、それに、ほかの二人の弟子が一緒にいた。
3:シモン・ペトロが、「わたしは漁に行く」と言うと、彼らは、「わたしたちも一緒に行こう」と言った。彼らは出て行って、舟に乗り込んだ。しかし、その
夜は何もとれなかった。
4:既に夜が明けたころ、イエスが岸に立っておられた。だが、弟子たちは、それがイエスだとは分からなかった。
5:イエスが、「子たちよ、何か食べる物があるか」と言われると、彼らは、「ありません」と答えた。
6:イエスは言われた。「舟の右側に網を打ちなさい。そうすればとれるはずだ。」そこで、網を打ってみると、魚があまり多くて、もはや網を引き上げること
ができなかった。
7:イエスの愛しておられたあの弟子がペトロに、「主だ」と言った。シモン・ペトロは「主だ」と聞くと、裸同然だったので、上着をまとって湖に飛び込ん
だ。
8:ほかの弟子たちは魚のかかった網を引いて、舟で戻って来た。陸から二百ペキスばかりしか離れていなかったのである。
9:さて、陸に上がってみると、炭火がおこしてあった。その上に魚がのせてあり、パンもあった。
10:イエスが、「今とった魚を何匹か持って来なさい」と言われた。
11:シモン・ペトロが舟に乗り込んで網を陸に引き上げると、百五十三匹もの大きな魚でいっぱいであった。それほど多くとれたのに、網は破れていなかっ
た。
12:イエスは、「さあ、来て、朝の食事をしなさい」と言われた。弟子たちはだれも、「あなたはどなたですか」と問いただそうとはしなかった。主であるこ
とを知っていたからである。
13:イエスは来て、パンを取って弟子たちに与えられた。魚も同じようにされた。
14:イエスが死者の中から復活した後、弟子たちに現れたのは、これでもう三度目である。
◆イエスとペトロ
15:食事が終わると、イエスはシモン・ペトロに、「ヨハネの子シモン、この人たち以上にわたしを愛しているか」と言われた。ペトロが、「はい、主よ、わ
たしがあなたを愛していることは、あなたがご存じです」と言うと、イエスは、「わたしの小羊を飼いなさい」と言われた。
16:二度目にイエスは言われた。「ヨハネの子シモン、わたしを愛しているか。」ペトロが、「はい、主よ、わたしがあなたを愛していることは、あなたがご
存じです」と言うと、イエスは、「わたしの羊の世話をしなさい」と言われた。
17:三度目にイエスは言われた。「ヨハネの子シモン、わたしを愛しているか。」ペトロは、イエスが三度目も、「わたしを愛しているか」と言われたので、
悲しくなった。そして言った。「主よ、あなたは何もかもご存じです。わたしがあなたを愛していることを、あなたはよく知っておられます。」イエスは言われ
た。「わたしの羊を飼いなさい。
18:はっきり言っておく。あなたは、若いときは、自分で帯を締めて、行きたいところへ行っていた。しかし、年をとると、両手を伸ばして、他の人に帯を締
められ、行きたくないところへ連れて行かれる。」
19:ペトロがどのような死に方で、神の栄光を現すようになるかを示そうとして、イエスはこう言われたのである。このように話してから、ペトロに、「わた
しに従いなさい」と言われた。
◆イエスとその愛する弟子
20:ペトロが振り向くと、イエスの愛しておられた弟子がついて来るのが見えた。この弟子は、あの夕食のとき、イエスの胸もとに寄りかかったまま、「主
よ、裏切るのはだれですか」と言った人である。
21:ペトロは彼を見て、「主よ、この人はどうなるのでしょうか」と言った。
22:イエスは言われた。「わたしの来るときまで彼が生きていることを、わたしが望んだとしても、あなたに何の関係があるか。あなたは、わたしに従いなさ
い。」
23:それで、この弟子は死なないといううわさが兄弟たちの間に広まった。しかし、イエスは、彼は死なないと言われたのではない。ただ、「わたしの来ると
きまで彼が生きていることを、わたしが望んだとしても、あなたに何の関係があるか」と言われたのである。
24:これらのことについて証しをし、それを書いたのは、この弟子である。わたしたちは、彼の証しが真実であることを知っている。
25:イエスのなさったことは、このほかにも、まだたくさんある。わたしは思う。その一つ一つを書くならば、世界もその書かれた書物を収めきれないであろ
う。
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使徒言行録 1章6-11節
- 6 さて、使徒たちは集まって、「主よ、イスラエルのために国を建て直してくださるのは、この時ですか」と尋ねた。
- 7 イエスは言われた。「父が御自分の権威をもってお定めになった時や時期は、あなたがたの知るところではない。
- 8
あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたし
の証人となる。」
- 9 こう話し終わると、イエスは彼らが見ているうちに天に上げられたが、雲に覆われて彼らの目から見えなくなった。
- 10 イエスが離れ去って行かれるとき、彼らは天を見つめていた。すると、白い服を着た二人の人がそばに立って、
- 11
言った。「ガリラヤの人たち、なぜ天を見上げて立っているのか。あなたがたから離れて天に上げられたイエスは、天に行かれるのをあなたがたが見たのと同じ
有様で、またおいでになる。」
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使徒言行録 2章1-4節
◆聖霊が降る
- 1:五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、
- 2:突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。
- 3:そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。
- 4:すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。
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使徒言行録 7章54-60節
- ◆ステファノの殉教
- 54:人々はこれを聞いて激しく怒り、ステファノに向かって歯ぎしりした。
- 55:ステファノは聖霊に満たされ、天を見つめ、神の栄光と神の右に立っておられるイエスとを見て、
- 56:「天が開いて、人の子が神の右に立っておられるのが見える」と言った。
- 57:人々は大声で叫びながら耳を手でふさぎ、ステファノ目がけて一斉に襲いかかり、
- 58:都の外に引きずり出して石を投げ始めた。証人たちは、自分の着ている物をサウロという若者の足もとに置いた。
- 59:人々が石を投げつけている間、ステファノは主に呼びかけて、「主イエスよ、わたしの霊をお受けください」と言った。
- 60:それから、ひざまずいて、「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫んだ。ステファノはこう言って、眠りについた。
ローマの信徒への手紙 1章16-17節
1.
私は福音を恥としない。福音は、ユダヤ人をはじめギリシャ人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです。
2. 福音には、神の義が啓示されていますが、それは、初めから終わりまで信仰
を通して実現されるのです。「正しい者は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。
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ローマの信徒への手紙 6章3-11節
3:それともあなたがたは知らないのですか。キリスト・イエスに結ばれるために洗礼を受けたわたしたちが皆、またその死にあずかるた
めに洗礼を受けたことを。
4:わたしたちは洗礼によってキリストと共に葬られ、その死にあずかるものとなりました。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中から復活させられ
たように、わたしたちも新しい命に生きるためなのです。
5:もし、わたしたちがキリストと一体になってその死の姿にあやかるならば、その復活の姿にもあやかれるでしょう。
6:わたしたちの古い自分がキリストと共に十字架につけられたのは、罪に支配された体が滅ぼされ、もはや罪の奴隷にならないためであると知っています。
7:死んだ者は、罪から解放されています。
8:わたしたちは、キリストと共に死んだのなら、キリストと共に生きることにもなると信じます。
9:そして、死者の中から復活させられたキリストはもはや死ぬことがない、と知っています。死は、もはやキリストを支配しません。
10:キリストが死なれたのは、ただ一度罪に対して死なれたのであり、生きておられるのは、神に対して生きておられるのです。
11:このように、あなたがたも自分は罪に対して死んでいるが、キリスト・イエスに結ばれて、神に対して生きているのだと考えなさい。
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ローマの信徒への手紙 10章15節
- 遣わされないで、どうして宣べつたえることができよう。
- 「良い知らせを伝える者の足は、何と美しいことか」と書いてあるとおりです。
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ローマの信徒への手紙 12章9-21節
◆キリスト教的生活の規範
9:愛には偽りがあってはなりません。悪を憎み、善から離れず、
10:兄弟愛をもって互いに愛し、尊敬をもって互いに相手を優れた者と思いなさい。
11:怠らず励み、霊に燃えて、主に仕えなさい。
12:希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。
13:聖なる者たちの貧しさを自分のものとして彼らを助け、旅人をもてなすよう努めなさい。
14:あなたがたを迫害する者のために祝福を祈りなさい。祝福を祈るのであって、呪ってはなりません。
15:喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。
16:互いに思いを一つにし、高ぶらず、身分の低い人々と交わりなさい。自分を賢い者とうぬぼれてはなりません。
17:だれに対しても悪に悪を返さず、すべての人の前で善を行うように心がけなさい。
18:できれば、せめてあなたがたは、すべての人と平和に暮らしなさい。
19:愛する人たち、自分で復讐せず、神の怒りに任せなさい。「『復讐はわたしのすること、わたしが報復する』と主は言われる」と書いてあり
ます。
20:「あなたの敵が飢えていたら食べさせ、渇いていたら飲ませよ。そうすれば、燃える炭火を彼の頭に積むことになる。」
21:悪に負けることなく、善をもって悪に勝ちなさい。
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ローマの信徒への手紙 14章9節
9:キリストが死に、そして生きたのは、死んだ人にも生きている人にも主となられるためです。
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コリントの信徒への第1の手紙 1章18節
十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち救われるものには神の力です。
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I
コリント3章10−17節
わたしは、神からいただいた恵みによって、熟練した建築家のように土台を据えました。そして、他の人
がその上に家を建てています。ただ、おのおの、どのように建てるかに注意すべきです。イエス・キリストという既に据えられている土台を無視して、だれもほ
かの土台を据えることはできません。この土台の上に、だれかが金、銀、宝石、木、草、わらで家を建てる場合、おのおのの仕事は明るみに出
されます。かの日にそれは明らかにされるのです。なぜなら、かの日が火と共に現れ、その火はおのおのの仕事がどんなものであるかを吟味するからです。だれ
かがその土台の上に建てた仕事が残れば、その人は報いを受けますが、燃え尽きてしまえば、損害を受けます。ただ、その人は、火の中をくぐり抜けて来た者の
ように、救われます。
<>あなたがたは、自分が神の神殿であり、神の霊が自分たちの内に住んでいることを知らないの
ですか。神
の神殿を壊す者がいれば、神はその人を滅ぼされるでしょう。神の神殿は聖なるものだからです。あなたがたはその神殿なのです。
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コリントの信徒への手紙 4章1-8 節
◆使徒の使命
1:こういうわけですから、人はわたしたちをキリストに仕える者、神の秘められた計画をゆだねられた管理者と考えるべきです。
2:この場合、管理者に要求されるのは忠実であることです。
3:わたしにとっては、あなたがたから裁かれようと、人間の法廷で裁かれようと、少しも問題ではありません。わたしは、自分で自分を裁くことすらしませ
ん。
4:自分には何もやましいところはないが、それでわたしが義とされているわけではありません。わたしを裁くのは主なのです。
5:ですから、主が来られるまでは、先走って何も裁いてはいけません。主は闇の中に隠されている秘密を明るみに出し、人の心の企てをも明らかにされます。
そのとき、おのおのは神からおほめにあずかります。
6:兄弟たち、あなたがたのためを思い、わたし自身とアポロとに当てはめて、このように述べてきました。それは、あなたがたがわたしたちの例から、「書か
れているもの以上に出ない」ことを学ぶためであり、だれも、一人を持ち上げてほかの一人をないがしろにし、高ぶることがないようにするためです。
7:あなたをほかの者たちよりも、優れた者としたのは、だれです。いったいあなたの持っているもので、いただかなかったものがあるでしょうか。もしいただ
いたのなら、なぜいただかなかったような顔をして高ぶるのですか。
8:あなたがたは既に満足し、既に大金持ちになっており、わたしたちを抜きにして、勝手に王様になっています。いや実際、王様になっていてくれたらと思い
ます。そうしたら、わたしたちも、あなたがたと一緒に王様になれたはずですから。
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コリントの信徒への手紙第一 13章
12 31:そこで、わたしはあなたがたに最高の道を教えます。
1:たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければ、わたしは騒がしいどら、やかましいシンバル。
2:たとえ、預言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも、たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなけれ
ば、無に等しい。
3:全財産を貧しい人々のために使い尽くそうとも、誇ろうとしてわが身を死に引き渡そうとも、愛がなければ、わたしに何の益もない。
4:愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。
5:礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。
6:不義を喜ばず、真実を喜ぶ。
7:すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。
8:愛は決して滅びない。預言は廃れ、異言はやみ、知識は廃れよう、
9:わたしたちの知識は一部分、預言も一部分だから。
10:完全なものが来たときには、部分的なものは廃れよう。
11:幼子だったとき、わたしは幼子のように話し、幼子のように思い、幼子のように考えていた。成人した今、幼子のことを棄てた。
12:わたしたちは、今は、鏡におぼろに映ったものを見ている。だがそのときには、顔と顔とを合わせて見ることになる。わたしは、今は一部しか知らなくと
も、そのときには、はっきり知られているようにはっきり知ることになる。
13:それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。
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I・コリント15章3-8 および12〜19
節
- 3:最も大切なこととしてわたしがあなたがたに伝えたのは、わたしも受けたものです。すなわち、キリストが、聖書に書いてあるとおりわたした
ちの罪のために死んだこと、
- 4:葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、
- 5:ケファに現れ、その後十二人に現れたことです。
- 6:次いで、五百人以上もの兄弟たちに同時に現れました。そのうちの何人かは既に眠りについたにしろ、大部分は今なお生き残っています。
- 7:次いで、ヤコブに現れ、その後すべての使徒に現れ、
- 8:そして最後に、月足らずで生まれたようなわたしにも現れました。
12:キリストは死者の中から復活した、と宣べ伝えられているのに、あなた方のある者が、死者の復活などない、と言っているのはどういうわけです
か。死者の復活がなければ、キリストも復活しなかったはずです。そして、キリストが復活しなかったのなら、わたしたちの宣教は無駄であるし、あなたがたの
信仰も無駄です。更に、わたしたちは神の偽証人とさえ見なされます。なぜなら、もし、本当に死者が復活しないなら、復活しなかったはずのキリストも復活し
なかったはずです。そして、キリストが復活しなかったのなら、あなたがたの信仰はむなしく、あなたがたは今もなお罪の中にあることになります。そうだとす
ると、キリストを信じて眠りについた人々も滅んでしまったわけです。この世の生活でキリストに望みをかけているだけだとすれば、わたしたちはすべての人の
中で最も惨めな者です。
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II・コリント1章12 - 24節
◆コリント訪問の延期
12:わたしたちは世の中で、とりわけあなたがたに対して、人間の知恵によってではなく、神から受けた純真と誠実によって、神の恵みの下に行動してきまし
た。このことは、良心も証しするところで、わたしたちの誇りです。
13‐14:わたしたちは、あなたがたが読み、また理解できること以外何も書いていません。あなたがたは、わたしたちをある程度理解しているのですから、
わたしたちの主イエスの来られる日に、わたしたちにとってもあなたがたが誇りであるように、あなたがたにとってもわたしたちが誇りであることを、十分に理
解してもらいたい。
15:このような確信に支えられて、わたしは、あなたがたがもう一度恵みを受けるようにと、まずあなたがたのところへ行く計画を立てました。
16:そして、そちらを経由してマケドニア州に赴き、マケドニア州から再びそちらに戻って、ユダヤへ送り出してもらおうと考えたのでした。
17:このような計画を立てたのは、軽はずみだったでしょうか。それとも、わたしが計画するのは、人間的な考えによることで、わたしにとって「然り、然
り」が同時に「否、否」となるのでしょうか。
18:神は真実な方です。だから、あなたがたに向けたわたしたちの言葉は、「然り」であると同時に「否」であるというものではありません。
19:わたしたち、つまり、わたしとシルワノとテモテが、あなたがたの間で宣べ伝えた神の子イエス・キリストは、「然り」と同時に「否」となったような方
ではありません。この方においては「然り」だけが実現したのです。
20:神の約束は、ことごとくこの方において「然り」となったからです。それで、わたしたちは神をたたえるため、この方を通して「アーメン」と唱えます。
21:わたしたちとあなたがたとをキリストに固く結び付け、わたしたちに油を注いでくださったのは、神です。
22:神はまた、わたしたちに証印を押して、保証としてわたしたちの心に“霊”を与えてくださいました。
23:神を証人に立てて、命にかけて誓いますが、わたしがまだコリントに行かずにいるのは、あなたがたへの思いやりからです。
24:わたしたちは、あなたがたの信仰を支配するつもりはなく、むしろ、あなたがたの喜びのために協力する者です。あなたがたは信仰に基づいてしっかり
立っているからです。
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II・コリント2章
◆挨拶
1:神の御心によってキリスト・イエスの使徒とされたパウロと、兄弟テモテから、コリントにある神の教会と、アカイア州の全地方に住むすべての聖なる者た
ちへ。
2:わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように。
◆苦難と感謝
3:わたしたちの主イエス・キリストの父である神、慈愛に満ちた父、慰めを豊かにくださる神がほめたたえられますように。
4:神は、あらゆる苦難に際してわたしたちを慰めてくださるので、わたしたちも神からいただくこの慰めによって、あらゆる苦難の中にある人々
を慰めることができます。
5:キリストの苦しみが満ちあふれてわたしたちにも及んでいるのと同じように、わたしたちの受ける慰めもキリストによって満ちあふれているか
らです。
6:わたしたちが悩み苦しむとき、それはあなたがたの慰めと救いになります。また、わたしたちが慰められるとき、それはあなたがたの慰めにな
り、あなたがたがわたしたちの苦しみと同じ苦しみに耐えることができるのです。
7:あなたがたについてわたしたちが抱いている希望は揺るぎません。なぜなら、あなたがたが苦しみを共にしてくれているように、慰めをも共に
していると、わたしたちは知っているからです。
8:兄弟たち、アジア州でわたしたちが被った苦難について、ぜひ知っていてほしい。わたしたちは耐えられないほどひどく圧迫されて、生きる望
みさえ失ってしまいました。
9:わたしたちとしては死の宣告を受けた思いでした。それで、自分を頼りにすることなく、死者を復活させてくださる神を頼りにするようになりました。
10:神は、これほど大きな死の危険からわたしたちを救ってくださったし、また救ってくださることでしょう。これからも救ってくださるにちが
いないと、わたしたちは神に希望をかけています。
11:あなたがたも祈りで援助してください。そうすれば、多くの人のお陰でわたしたちに与えられた恵みについて、多くの人々がわたしたちのた
めに感謝をささげてくれるようになるのです。
◆コリント訪問の延期
12:わたしたちは世の中で、とりわけあなたがたに対して、人間の知恵によってではなく、神から受けた純真と誠実によって、神の恵みの下に行動してきまし
た。このことは、良心も証しするところで、わたしたちの誇りです。
13‐14:わたしたちは、あなたがたが読み、また理解できること以外何も書いていません。あなたがたは、わたしたちをある程度理解しているのですから、
わたしたちの主イエスの来られる日に、わたしたちにとってもあなたがたが誇りであるように、あなたがたにとってもわたしたちが誇りであることを、十分に理
解してもらいたい。
15:このような確信に支えられて、わたしは、あなたがたがもう一度恵みを受けるようにと、まずあなたがたのところへ行く計画を立てました。
16:そして、そちらを経由してマケドニア州に赴き、マケドニア州から再びそちらに戻って、ユダヤへ送り出してもらおうと考えたのでした。
17:このような計画を立てたのは、軽はずみだったでしょうか。それとも、わたしが計画するのは、人間的な考えによることで、わたしにとって「然り、然
り」が同時に「否、否」となるのでしょうか。
18:神は真実な方です。だから、あなたがたに向けたわたしたちの言葉は、「然り」であると同時に「否」であるというものではありません。
19:わたしたち、つまり、わたしとシルワノとテモテが、あなたがたの間で宣べ伝えた神の子イエス・キリストは、「然り」と同時に「否」となったような方
ではありません。この方においては「然り」だけが実現したのです。
20:神の約束は、ことごとくこの方において「然り」となったからです。それで、わたしたちは神をたたえるため、この方を通して「アーメン」と唱えます。
21:わたしたちとあなたがたとをキリストに固く結び付け、わたしたちに油を注いでくださったのは、神です。
22:神はまた、わたしたちに証印を押して、保証としてわたしたちの心に“霊”を与えてくださいました。
23:神を証人に立てて、命にかけて誓いますが、わたしがまだコリントに行かずにいるのは、あなたがたへの思いやりからです。
24:わたしたちは、あなたがたの信仰を支配するつもりはなく、むしろ、あなたがたの喜びのために協力する者です。あなたがたは信仰に基づいてしっかり
立っているからです。
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II・コリント4章
◆土の器に納めた宝
1:こういうわけで、わたしたちは、憐れみを受けた者としてこの務めをゆだねられているのですから、落胆しません。
2:かえって、卑劣な隠れた行いを捨て、悪賢く歩まず、神の言葉を曲げず、真理を明らかにすることにより、神の御前で自分自身をすべての人の良心にゆだね
ます。
3:わたしたちの福音に覆いが掛かっているとするなら、それは、滅びの道をたどる人々に対して覆われているのです。
4:この世の神が、信じようとはしないこの人々の心の目をくらまし、神の似姿であるキリストの栄光に関する福音の光が見えないようにしたのです。
5:わたしたちは、自分自身を宣べ伝えるのではなく、主であるイエス・キリストを宣べ伝えています。わたしたち自身は、イエスのためにあなたがたに仕える
僕なのです。
6:「闇から光が輝き出よ」と命じられた神は、わたしたちの心の内に輝いて、イエス・キリストの御顔に輝く神の栄光を悟る光を与えてくださいました。
7:ところで、わたしたちは、このような宝を土の器に納めています。この並外れて偉大な力が神のものであって、わたしたちから出たものでないことが明らか
になるために。8:わたしたちは、四方から苦しめられても行き詰まらず、途方に暮れても失望せず、9:虐げられても見捨てられず、打ち倒されても滅ぼされ
ない。
10:わたしたちは、いつもイエスの死を体にまとっています、イエスの命がこの体に現れるために。11:わたしたちは生きている間、絶えずイエスのために
死にさらされています、死ぬはずのこの身にイエスの命が現れるために。12:こうして、わたしたちの内には死が働き、あなたがたの内には命が働いているこ
とになります。
13:「わたしは信じた。それで、わたしは語った」と書いてあるとおり、それと同じ信仰の霊を持っているので、わたしたちも信じ、それだからこそ語っても
います。
14:主イエスを復活させた神が、イエスと共にわたしたちをも復活させ、あなたがたと一緒に御前に立たせてくださると、わたしたちは知っています。15:
すべてこれらのことは、あなたがたのためであり、多くの人々が豊かに恵みを受け、感謝の念に満ちて神に栄光を帰すようになるためです。
◆信仰に生きる
16:だから、わたしたちは落胆しません。たとえわたしたちの「外なる人」は衰えていくとしても、わたしたちの「内なる人」は日々新たにされていきます。
17:わたしたちの一時の軽い艱難は、比べものにならないほど重みのある永遠の栄光をもたらしてくれます。
18:わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。
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II・コリント5章1-10節
1:わたしたちの地上の住みかである幕屋が滅びても、神によって建物が
備えられていることを、わたしたちは知っています。人の手で造られたものではない天にある永遠の住みかです。
2:わたしたちは、天から与えられる住みかを上に着たいと切に願って、この地上
の幕屋にあって苦しみもだえています。
3:それを脱いでも、わたしたちは裸のままではおりません。
4:この幕屋に住むわたしたちは重荷を負ってうめいておりますが、それは、地上
の住みかを脱ぎ捨てたいからではありません。死ぬはずのものが命に飲み込まれてしまうために、天から与えられる住みかを上に着たいからです。
5:わたしたちを、このようになるのにふさわしい者としてくださったのは、神で
す。神は、その保証として“霊”を与えてくださったのです。
6:それで、わたしたちはいつも心強いのですが、体を住みかとしているかぎり、
主から離れていることも知っています。
7:目に見えるものによらず、信仰によって歩んでいるからです。
8:わたしたちは、心強い。そして、体を離れて、主のもとに住むことをむしろ望
んでいます。
9:だから、体を住みかとしていても、体を離れているにしても、ひたすら主に喜
ばれる者でありたい。
10:なぜなら、わたしたちは皆、キリストの裁きの座の前に立ち、善であれ悪で
あれ、めいめい体を住みかとしていたときに行ったことに応じて、報いを受けねばならないからです。
II・コリント5章
16-21
節
16:それで、わたしたちは、今
後だれをも肉に従って知ろうとはしません。肉に従ってキリストを知っていたとしても、今はもうそのように知ろうとはしません。
17:だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。
18:これらはすべて神から出ることであって、神は、キリストを通してわたしたちを御自分と和解させ、また、和解のために奉仕する任務をわた
したちにお授けになりました。
19:つまり、神はキリストによって世を御自分と和解させ、人々の罪の責任を問うことなく、和解の言葉をわたしたちにゆだねられたのです。
20:ですから、神がわたしたちを通して勧めておられるので、わたしたちはキリストの使者の務めを果たしています。キリストに代わってお願い
します。神と和解させていただきなさい。
21:罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。
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II・コリント9章6-8 節
6:つまり、こういうことです。惜しんでわずかしか種を蒔かない者は、刈り入れもわずかで、惜しまず豊かに蒔く人は、刈り入れも豊かなのです。
7:各自、不承不承ではなく、強制されてでもなく、こうしようと心に決めたとおりにしなさい。喜んで与える人を神は愛してくださるからです。
8:神は、あなたがたがいつもすべての点ですべてのものに十分で、あらゆる善い業に満ちあふれるように、あらゆる恵みをあなたがたに満ちあふれさせること
がおできになります。
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ガリラヤの信徒への手紙 6章8-10節
- 8:自分の肉に蒔く者は、肉から滅びを刈り取り、霊に蒔く者は、霊か
- ら永遠の命を刈り取ります。
- 9:たゆまず善を行いましょう。飽きずに励んでいれば、時が来て、実
- を刈り取ることになります。
- 10:ですから、今、時のある間に、すべての人に対して、特に信仰によ
- って家族になった人々に対して、善を行いましょう。
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エフェソの信徒への手紙 2章14-16節
14:実に、キリストはわたしたちの平和であります。二つのものを一つにし、御自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し、
15:規則と戒律ずくめの律法を廃棄されました。こうしてキリストは、双方を御自分において一人の新しい人に造り上げて平和を実現し、
16:十字架を通して、両者を一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼされました。
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フィリピの信徒への手紙 1章5節
- ◆キリストを模範とせよ
- 1:そこで、あなたがたに幾らかでも、キリストによる励まし、愛の慰め、“霊”による交わり、それに慈しみや憐れみの心があるなら、
- 2:同じ思いとなり、同じ愛を抱き、心を合わせ、思いを一つにして、わたしの喜びを満たしてください。
- 3:何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、
- 4:めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。
- 5:互いにこのことを心がけなさい。それはキリスト・イエスにもみられるものです。
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フィリピの信徒への手紙 2章1-11節
◆キリストを模範とせよ
1:そこで、あなたがたに幾らかでも、キリストによる励まし、愛の慰め、“霊”による交わり、それに慈しみや憐れみの心があるなら、
2:同じ思いとなり、同じ愛を抱き、心を合わせ、思いを一つにして、わたしの喜びを満たしてください。
3:何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、
4:めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。
5:互いにこのことを心がけなさい。それはキリスト・イエスにもみられるものです
6:キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、
7:かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、
8:へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。
9:このため、神はキリストを高く上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになりました。
10:こうして、天上のもの、地上のもの、地下のものがすべて、イ
エスの御名にひざまずき、
11:すべての舌が、「イエス・キリストは主である」と公に宣べ
て、父である神をたたえるのです
◆共に喜ぶ
12:だから、わたしの愛する人たち、いつも従順であったように、わたしが共にいるときだけでなく、いない今はなおさら従順でいて、恐れおののきつつ自分
の救いを達成するように努めなさい。
13:あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神であるからです。
14:何事も、不平や理屈を言わずに行いなさい。
15:そうすれば、とがめられるところのない清い者となり、よこしまな曲がった時代の中で、非のうちどころのない神の子として、世にあって星のように輝
き、
16:命の言葉をしっかり保つでしょう。こうしてわたしは、自分が走ったことが無駄でなく、労苦したことも無駄ではなかったと、キリストの日に誇ることが
できるでしょう。
17:更に、信仰に基づいてあなたがたがいけにえを献げ、礼拝を行う際に、たとえわたしの血が注がれるとしても、わたしは喜びます。あなたがた一同と共に
喜びます。
18:同様に、あなたがたも喜びなさい。わたしと一緒に喜びなさい。
◆テモテとエパフロディトを送る
19:さて、わたしはあなたがたの様子を知って力づけられたいので、間もなくテモテをそちらに遣わすことを、主イエスによって希望しています。
20:テモテのようにわたしと同じ思いを抱いて、親身になってあなたがたのことを心にかけている者はほかにいないのです。
21:他の人は皆、イエス・キリストのことではなく、自分のことを追い求めています。
22:テモテが確かな人物であることはあなたがたが認めるところであり、息子が父に仕えるように、彼はわたしと共に福音に仕えました。
23:そこで、わたしは自分のことの見通しがつきしだいすぐ、テモテを送りたいと願っています。
24:わたし自身も間もなくそちらに行けるものと、主によって確信しています。
25:ところでわたしは、エパフロディトをそちらに帰さねばならないと考えています。彼はわたしの兄弟、協力者、戦友であり、また、あなたがたの使者とし
て、わたしの窮乏のとき奉仕者となってくれましたが、
26:しきりにあなたがた一同と会いたがっており、自分の病気があなたがたに知られたことを心苦しく思っているからです。
27:実際、彼はひん死の重病にかかりましたが、神は彼を憐れんでくださいました。彼だけでなく、わたしをも憐れんで、悲しみを重ねずに済むようにしてく
ださいました。
28:そういうわけで、大急ぎで彼を送ります。あなたがたは再会を喜ぶでしょうし、わたしも悲しみが和らぐでしょう。
29:だから、主に結ばれている者として大いに歓迎してください。そして、彼のような人々を敬いなさい。
30:わたしに奉仕することであなたがたのできない分を果たそうと、彼はキリストの業に命をかけ、死ぬほどの目に遭ったのです。。
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フィリピの信徒への手紙 4章4-9節
- 4:主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。
- 5:あなたがたの広い心がすべての人に知られるようになさい。主はすぐ近くにおられます。
- 6:どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。
- 7:そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。
- 8:終わりに、兄弟たち、すべて真実なこと、すべて気高いこと、すべて正しいこと、すべて清いこと、すべて愛すべきこと、すべて名誉なこと
を、また、徳や称賛に値することがあれば、それを心に留めなさい。
- 9:わたしから学んだこと、受けたこと、わたしについて聞いたこと、見たことを実行しなさい。そうすれば、平和の神はあなたがたと共におられ
ます。
コロサイの信徒への手紙 1章19-20節
- 19:神は、御心のままに、満ちあふれるものを余すところなく御子の内に宿らせ、
- 20:その十字架の血によって平和を打ち立て、地にあるものであれ、天にあるものであれ、万物をただ御子によって、御自分と和解させられまし
た。
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-
コロサイの信徒への手紙 3章12-
17節
(12)あなたがたは神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されているのですから、憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい。(13)互いに
忍び合い、責めるべきことがあっても、赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたも同じようにしなさい。(14)これらすべて
に加えて、愛を身に着けなさい。愛は、すべてを完成させるきずなです。(15)また、キリストの平和があなたがたの心を支配するようにしなさい。この平和
にあずからせるために、あなたがたは招かれて一つの体とされたのです。いつも感謝していなさい。(16)キリストの言葉があなたがたの内に豊かに宿るよう
にしなさい。知恵を尽くして互いに教え、諭し合い、詩編と賛歌と霊的な歌により、感謝して心から神をほめたたえなさい。(17)そして、何を話すにせよ、
行うにせよ、すべてを主イエスの名によって行い、イエスによって、父である神に感謝しなさい。
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テモテへの第1の手紙 1章15節
- 15:「キリスト・イエスは、罪人を救うために世に来られた」という言葉は真実であり、そのまま受け入れるに値します。わたしは、その罪人の
中で最たる者です。
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テ
モテへの第1の手紙 5章1-15節
- ◆教会の人々に対して
- 1:老人を叱ってはなりません。むしろ、自分の父親と思って諭しなさい。若い男は兄弟と思い、
- 2:年老いた婦人は母親と思い、若い女性には常に清らかな心で姉妹と思って諭しなさい。
- 3:身寄りのないやもめを大事にしてあげなさい。
- 4:やもめに子や孫がいるならば、これらの者に、まず自分の家族を大切にし、親に恩返しをすることを学ばせるべきです。それは神に喜ばれるこ
とだからです。
- 5:身寄りがなく独り暮らしのやもめは、神に希望を置き、昼も夜も願いと祈りを続けますが、
- 6:放縦な生活をしているやもめは、生きていても死んでいるのと同然です。
- 7:やもめたちが非難されたりしないように、次のことも命じなさい。
- 8:自分の親族、特に家族の世話をしない者がいれば、その者は信仰を捨てたことになり、信者でない人にも劣っています。
- 9:やもめとして登録するのは、六十歳未満の者ではなく、一人の夫の妻であった人、
- 10:善い行いで評判の良い人でなければなりません。子供を育て上げたとか、旅人を親切にもてなしたとか、聖なる者たちの足を洗ったとか、苦
しんでいる人々を助けたとか、あらゆる善い業に励んだ者でなければなりません。
- 11:年若いやもめは登録してはなりません。というのは、彼女たちは、情欲にかられてキリストから離れると、結婚したがるようになり、
- 12:前にした約束を破ったという非難を受けることになるからです。
- 13:その上、彼女たちは家から家へと回り歩くうちに怠け癖がつき、更に、ただ怠けるだけでなく、おしゃべりで詮索好きになり、話して
- はならないことまで話しだします。
- 14:だから、わたしが望むのは、若いやもめは再婚し、子供を産み、家事を取りしきり、反対者に悪口の機会を一切与えないことです。
- 15:既に道を踏み外し、サタンについて行ったやもめもいるからです。
- 16:信者の婦人で身内にやもめがいれば、その世話をすべきであり、教会に負担をかけてはなりません。そうすれば教会は身寄りのないやもめの
世話をすることができます。
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テモテへの第2の手紙 1章3-5
節
- ◆ゆだねられているものを守る
- 3:わたしは、昼も夜も祈りの中で絶えずあなたを思い起こし、先祖に倣い清い良心をもって仕えている神に、感謝しています。
- 4:わたしは、あなたの涙を忘れることができず、ぜひあなたに会って、喜びで満たされたいと願っています。
- 5:そして、あなたが抱いている純真な信仰を思い起こしています。その信仰は、まずあなたの祖母ロイスと母エウニケに宿りましたが、それがあ
なたにも宿っていると、わたしは確信しています。
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テモテへの第2の手紙 2章8-
13節
-
- 2:そして、多くの証人の面前でわたしから聞いたことを、ほかの人々にも教えることのできる忠実な人たちにゆだねなさい。
- 3:キリスト・イエスの立派な兵士として、わたしと共に苦しみを忍びなさい。
- 4:兵役に服している者は生計を立てるための仕事に煩わされず、自分を召集した者の気に入ろうとします。
- 5:また、競技に参加する者は、規則に従って競技をしないならば、栄冠を受けることができません。
- 6:労苦している農夫こそ、最初に収穫の分け前にあずかるべきです。
- 7:わたしの言うことをよく考えてみなさい。主は、あなたがすべてのことを理解できるようにしてくださるからです。
- 8:イエス・キリストのことを思い起こしなさい。わたしの宣べ伝える福音によれば、この方は、ダビデの子孫で、死者の中から復活されたので
す。
-
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テ
モテへの第2の手紙 3章14節
(14)だがあなたは、自分が学んで確信したことから離れてはなりません。あなたは、それをだれから学んだかを知っており、(15)また、自分が幼
い日から聖書に親しんできたことをも知っているからです。この書物は、キリスト・イエスへの信仰を通して救いに導く知恵を、あなたに与えることができま
す。(16)聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。(17)こうして、神に仕える人
は、どのような善い業をも行うことができるように、十分に整えられるのです。
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・テサロニケ 4章15-18節
- 15:主の言葉に基づいて次のことを伝えます。主が来られる日まで生き残るわたしたちが、眠りについた人たちより先になることは、決してあり
ません。
- 16:すなわち、合図の号令がかかり、大天使の声が聞こえて、神のラッパが鳴り響くと、主御自身が天から降って来られます。すると、キリスト
に結ばれて死んだ人たちが、まず最初に復活し、
- 17:それから、わたしたち生き残っている者が、空中で主と出会うために、彼らと一緒に雲に包まれて引き上げられます。このようにして、わた
したちはいつまでも主と共にいることになります。
- 18:ですから、今述べた言葉によって励まし合いなさい。15:主の言葉に基づいて次のことを伝えます。主が来られる日まで生き残るわたした
ちが、眠りについた人たちより先になることは、決してありません。
- 16:すなわち、合図の号令がかかり、大天使の声が聞こえて、神のラッパが鳴り響くと、主御自身が天から降って来られます。すると、キリスト
に結ばれて死んだ人たちが、まず最初に復活し、
- 17:それから、わたしたち生き残っている者が、空中で主と出会うために、彼らと一緒に雲に包まれて引き上げられます。このようにして、わた
したちはいつまでも主と共にいることになります。
- 18:ですから、今述べた言葉によって励まし合いなさい。
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-
・テサロニケ5章16-18節
-
- 16:いつも喜んでいなさい。
- 17:絶えず祈りなさい。
- 18:どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。
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ヘブル3
章7-15節
◆神の民の安息
7:だから、聖霊がこう言われるとおりです。「今日、あなたたちが神の声を聞くなら、
8:荒れ野で試練を受けたころ、/神に反抗したときのように、
心をかたくなにしてはならない。
9‐10:荒れ野であなたたちの先祖は/わたしを試み、験し、
四十年の間わたしの業を見た。だから、わたしは、その時代の者たちに対して憤ってこう言った。『彼らはいつも心が迷っており、わたしの道を認めなかっ
た。』
11:そのため、わたしは怒って誓った。『彼らを決してわたしの安
息にあずからせはしない』と。」
12:兄弟たち、あなたがたのうちに、信仰のない悪い心を抱いて、
生ける神から離れてしまう者がないように注意しなさい。
13:あなたがたのうちだれ一人、罪に惑わされてかたくなにならな
いように、「今日」という日のうちに、日々励まし合いなさい。――
14:わたしたちは、最初の確信を最後までしっかりと持ち続けるな
ら、キリストに連なる者となるのです。――
15:それについては、次のように言われています。「今日、あなた
たちが神の声を聞くなら、神に反抗したときのように、心をかたくなにしてはならない。」
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ヘブル10
章24-25節
24:互いに愛と善行に励むように心がけ、
25:ある人たちの習慣に倣って集会を怠ったりせず、むしろ励まし
合いましょう。かの日が近づいているのをあなたがたは知っているのですから、ますます励まし合おうではありませんか。
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ヘブル12章1節
「こういうわけで、わたしたちもまた、このようにおびただしい証人の群れに囲まれている以上、すべての重荷や絡みつく罪をかなぐり捨てて、自分に定
められている競争を忍耐強く走り抜こうではありませんか。」
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ヤコブの手紙1章16-25節
わたしの愛する兄弟たち、思い違いをしてはいけません。良い贈り物、完全な賜物はみな、上から、光の
源である御父から来るのです。御父には、移り変わりも、天体の動きにつれて生ずる陰もありません。御父は、御心のままに、真理の言葉によってわたしたちを
生んでくださいました。それは、わたしたちを、いわば造られたものの初穂となさるためです。
◆神の言葉を聞いて実践する
- 19:わたしの愛する兄弟たち、よくわきまえていなさい。だれでも、聞
くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい。
- 20:人の怒りは神の義を実現しないからです。
- 21:だから、あらゆる汚れやあふれるほどの悪を素直に捨て去り、心に
植え付けられた御言葉を受け入れなさい。この御言葉は、あなたが たの魂を救うことができます。
- 22:御言葉を行う人になりなさい。自分を欺いて、聞くだけで終わる者
になってはいけません。
- 23:御言葉を聞くだけで行わない者がいれば、その人は生まれつきの顔
を鏡に映して眺める人に似ています。
- 24:鏡に映った自分の姿を眺めても、立ち去ると、それがどのようであ
ったか、すぐに忘れてしまいます。
- 25:しかし、自由をもたらす完全な律法を一心に見つめ、これを守る人
は、聞いて忘れてしまう人ではなく、行う人です。このような人は、 その行いによって幸せになります。
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ヤコブの手紙4章13-17節
◆誇り高ぶるな
13:よく聞きなさい。「今日か明日、これこれの町へ行って一年間滞在し、商売をして金もうけをしよう」と言う人たち、
14:あなたがたには自分の命がどうなるか、明日のことは分からないのです。あなたがたは、わずかの間現れて、やがて消えて行く霧にすぎませ
ん。
15:むしろ、あなたがたは、「主の御心であれば、生き永らえて、あのことやこのことをしよう」と言うべきです。
16:ところが、実際は、誇り高ぶっています。そのような誇りはすべて、悪いことです。
17:人がなすべき善を知りながら、それを行わないのは、その人にとって罪です。
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ペトロの手紙一2章1節−8節
- 1:だから、悪意、偽り、偽善、ねたみ、悪口をみな捨て去って、
- 2:生まれたばかりの乳飲み子のように、混じりけのない霊の乳を慕い求めなさい。これを飲んで成長し、救われるようになるためです。
- 3:あなたがたは、主が恵み深い方だということを味わいました。
- 4:この主のもとに来なさい。主は、人々からは見捨てられたのですが、神にとっては選ばれた、尊い、生きた石なのです。
- 5:あなたがた自身も生きた石として用いられ、霊的な家に造り上げられるようにしなさい。そして聖なる祭司となって神に喜ばれる霊的ないけに
えを、イエス・キリストを通して献げなさい。
- 6:聖書にこう書いてあるからです。「見よ、わたしは、選ばれた尊いかなめ石を、/シオンに置く。これを信じる者は、決して失望することはな
い。」
- 7:従って、この石は、信じているあなたがたには掛けがえのないものですが、信じない者たちにとっては、/「家を建てる者の捨てた石、
- /これが隅の親石となった」のであり、
- 8:また、/「つまずきの石、/妨げの岩」なのです。彼らは御言葉を信じないのでつまずくのですが、実は、そうなるように以前から定められて
いるのです。
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ペトロの手紙一4章
12 - 19節
◆キリスト者として苦しみを受ける
12:愛する人たち、あなたがたを試みるために身にふりかかる火のような試練を、何か思いがけないことが生じたかのように、驚
き怪しんではなりません。
13:むしろ、キリストの苦しみにあずかればあずかるほど喜びなさい。それは、キリストの栄光が現れるときにも、喜びに満ちあふれるためで
す。
14:あなたがたはキリストの名のために非難されるなら、幸いです。栄光の霊、すなわち神の霊が、あなたがたの上にとどまってくださるからで
す。
15:あなたがたのうちだれも、人殺し、泥棒、悪者、あるいは、他人に干渉する者として、苦しみを受けることがないようにしなさい。
16:しかし、キリスト者として苦しみを受けるのなら、決して恥じてはなりません。むしろ、キリスト者の名で呼ばれることで、神をあがめなさ
い。
17:今こそ、神の家から裁きが始まる時です。わたしたちがまず裁きを受けるのだとすれば、神の福音に従わない者たちの行く末は、いったい、
どんなものになるだろうか。
18:「正しい人がやっと救われるのなら、/不信心な人や罪深い人はどうなるのか」と言われているとおりです。
19:だから、神の御心によって苦しみを受ける人は、善い行いをし続けて、真実であられる創造主に自分の魂をゆだねなさい。
▲戻る
-
I・ヨハネの
手紙 4章9-10節
- ◆偽りの霊と真実の霊
1:愛する者たち、どの霊も信じるのではなく、神から出た霊かどうかを確かめなさい。偽預言者が大勢世に出て来ているからです。2:イエス・キリストが肉
となって来られたということを公に言い表す霊は、すべて神から出たものです。このことによって、あなたがたは神の霊が分かります。3:イエスのことを公に
言い表さない霊はすべて、神から出ていません。これは、反キリストの霊です。かねてあなたがたは、その霊がやって来ると聞いていましたが、今や既に世に来
ています。
4:子たちよ、あなたがたは神に属しており、偽預言者たちに打ち勝ちました。なぜなら、あなたがたの内におられる方は、世にいる者よりも強いからです。
5:偽預言者たちは世に属しており、そのため、世のことを話し、世は彼らに耳を傾けます。
6:わたしたちは神に属する者です。神を知る人は、わたしたちに耳を傾けますが、神に属していない者は、わたしたちに耳を傾けません。これによって、真理
の霊と人を惑わす霊とを見分けることができます。
◆神は愛
7:愛する者たち、互いに愛し合いましょう。愛は神から出るもので、愛する者は皆、神から生まれ、神を知っているからです。
8:愛することのない者は神を知りません。神は愛だからです。
9:神は、独り子を世にお遣わしになりました。その方によって、わたしたちが生きるようになるためです。ここに、神の愛がわたしたちの内に示されました。
10:わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛がありま
す。
11:愛する者たち、神がこのようにわたしたちを愛されたのですから、わたしたちも互いに愛し合うべきです。
12:いまだかつて神を見た者はいません。わたしたちが互いに愛し合うならば、神はわたしたちの内にとどまってくださり、神の愛がわたしたちの内で全うさ
れているのです。
13:神はわたしたちに、御自分の霊を分け与えてくださいました。このことから、わたしたちが神の内にとどまり、神もわたしたちの内にとどまってくださる
ことが分かります。
14:わたしたちはまた、御父が御子を世の救い主として遣わされたことを見、またそのことを証ししています。
15:イエスが神の子であることを公に言い表す人はだれでも、神がその人の内にとどまってくださり、その人も神の内にとどまります。
16:わたしたちは、わたしたちに対する神の愛を知り、また信じています。神は愛です。愛にとどまる人は、神の内にとどまり、神もその人の内にとどまって
くださいます。
17:こうして、愛がわたしたちの内に全うされているので、裁きの日に確信を持つことができます。この世でわたしたちも、イエスのようであるからです。
18:愛には恐れがない。完全な愛は恐れを締め出します。なぜなら、恐れは罰を伴い、恐れる者には愛が全うされていないからです。
19:わたしたちが愛するのは、神がまずわたしたちを愛してくださったからです。
20:「神を愛している」と言いながら兄弟を憎む者がいれば、それは偽り者です。目に見える兄弟を愛さない者は、目に見えない神を愛することができませ
ん。
21:神を愛する人は、兄弟をも愛すべきです。これが、神から受けた掟です。
- ▲戻る
-
ヨハネ
黙示録 1章4-8節
- 1:イエス・キリストの黙示。この黙示は、すぐにも起こるはずのことを、神がその僕たちに示すためキリストにお与えになり、そして、キリスト
がその天使を送って僕ヨハネにお伝えになったものである。
- 2:ヨハネは、神の言葉とイエス・キリストの証し、すなわち、自分の見たすべてのことを証しした。
- 3:この預言の言葉を朗読する人と、これを聞いて、中に記されたことを守る人たちとは幸いである。時が迫っているからである。
- 4‐5:ヨハネからアジア州にある七つの教会へ。今おられ、かつておられ、やがて来られる方から、また、玉座の前におられる七つの霊から、更
に、証人、誠実な方、死者の中から最初に復活した方、地上の王たちの支配者、イエス・キリストから恵みと平和があなたがたにあるように。わたしたちを愛
し、御自分の血によって罪から解放してくださった方に、
- 6:わたしたちを王とし、御自身の父である神に仕える祭司としてくださった方に、栄光と力が世々限りなくありますように、アーメン。
- 7:見よ、その方が雲に乗って来られる。すべての人の目が彼を仰ぎ見る、/ことに、彼を突き刺した者どもは。地上の諸民族は皆、彼のために嘆
き悲しむ。然り、アーメン。
- 8:神である主、今おられ、かつておられ、やがて来られる方、全能者がこう言われる。「わたしはアルファであり、オメガである。」
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ヨハネ黙示録 4章9-11節
- 9:玉座に座っておられ、世々限りなく生きておられる方に、これらの生き物が、栄光と誉れをたたえて感謝をささげると、
- 10:二十四人の長老は、玉座に着いておられる方の前にひれ伏して、世々限りなく生きておられる方を礼拝し、自分たちの冠を玉座の前に投げ出
して言った。
- 11:「主よ、わたしたちの神よ、/あなたこそ、/栄光と誉れと力とを受けるにふさわしい方。あなたは万物を造られ、/御心によって万物は存
在し、/また創造されたからです。」
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ヨハネ黙示録 22章1-7節
- 1:天使はまた、神と小羊の玉座から流れ出て、水晶のように輝く命の 水の川をわたしに見せた。
- 2:川は、都の大通りの中央を流れ、その両岸には命の木があって、年に十二回実を結び、毎月実をみのらせる。そして、その木の葉は諸国の民の
病を治す。
- 3:もはや、呪われるものは何一つない。神と小羊の玉座が都にあって、 神の僕たちは神を礼拝し、
- 4:御顔を仰ぎ見る。彼らの額には、神の名が記されている。
- 5:もはや、夜はなく、ともし火の光も太陽の光も要らない。神である主が僕たちを照らし、彼らは世々限りなく統治するからである。
- ◆キリストの再臨
- 6:そして、天使はわたしにこう言った。「これらの言葉は、信頼でき、また真実である。預言者たちの霊感の神、主が、その天使を送って、すぐ
にも起こるはずのことを、御自分の僕たちに示されたのである。
- 7:見よ、わたしはすぐに来る。この書物の預言の言葉を守る者は、幸いである。」
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創世記 1章1-5節
- ◆天地の創造
- 1:初めに、神は天地を創造された。
- 2:地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。
- 3:神は言われた。「光あれ。」こうして、光があった。
- 4:神は光を見て、良しとされた。神は光と闇を分け、
- 5:光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第一の日である。
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創世記 3章20-24節
- 20:アダムは女をエバ(命)と名付けた。彼女がすべて命あるものの母となったからである。
- 21:主なる神は、アダムと女に皮の衣を作って着せられた。
- 22:主なる神は言われた。「人は我々の一人のように、善悪を知る者となった。今は、手を伸ばして命の木からも取って食べ、永遠に生きる者と
なるおそれがある。」
- 23:主なる神は、彼をエデンの園から追い出し、彼に、自分がそこから取られた土を耕させることにされた。
- 24:こうしてアダムを追放し、命の木に至る道を守るために、エデンの園の東にケルビムと、きらめく剣の炎を置かれた。
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創世記 12章1-9節
- アブラムの召命と移住
1:主はアブラムに言われた。「あなたは生まれ故郷/父の家を離れてわたしが示す地に行きなさい。
2:わたしはあなたを大いなる国民にし/あなたを祝福し、あなたの名を高める/祝福の源となるように。
3:あなたを祝福する人をわたしは祝福し/あなたを呪う者をわたしは呪う。地上の氏族はすべて/あなたによって祝福に入る。」
4:アブラムは、主の言葉に従って旅立った。ロトも共に行った。アブラムは、ハランを出発したとき七十五歳であった。
5:アブラムは妻のサライ、甥のロトを連れ、蓄えた財産をすべて携え、ハランで加わった人々と共にカナン地方へ向かって出発し、カナン地方に入った。
6:アブラムはその地を通り、シケムの聖所、モレの樫の木まで来た。当時、その地方にはカナン人が住んでいた。
7:主はアブラムに現れて、言われた。「あなたの子孫にこの土地を与える。」アブラムは、彼に現れた主のために、そこに祭壇を築いた。
8:アブラムは、そこからベテルの東の山へ移り、西にベテル、東にアイを望む所に天幕を張って、そこにも主のために祭壇を築き、主の御名を呼んだ。
9:アブラムは更に旅を続け、ネゲブ地方へ移った。
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- 創世記 22章1-14節
◆アブラハム、イサクをささげる
- 1:これらのことの後で、神はアブラハムを試された。神が、「アブラハムよ」と呼びかけ、彼が、「はい」と答えると、
- 2:神は命じられた。「あなたの息子、あなたの愛する独り子イサクを連れて、モリヤの地に行きなさい。わたしが命じる山の一つに登り、彼を焼
き尽くす献げ物としてささげなさい。」
- 3:次の朝早く、アブラハムはろばに鞍を置き、献げ物に用いる薪を割り、二人の若者と息子イサクを連れ、神の命じられた所に向かって行った。
- 4:三日目になって、アブラハムが目を凝らすと、遠くにその場所が見えたので、
- 5:アブラハムは若者に言った。「お前たちは、ろばと一緒にここで待っていなさい。わたしと息子はあそこへ行って、礼拝をして、また戻ってく
る。」
- 6:アブラハムは、焼き尽くす献げ物に用いる薪を取って、息子イサクに背負わせ、自分は火と刃物を手に持った。二人は一緒に歩いて行
- った。
- 7:イサクは父アブラハムに、「わたしのお父さん」と呼びかけた。彼が、「ここにいる。わたしの子よ」と答えると、イサクは言った。「火と薪
はここにありますが、焼き尽くす献げ物にする小羊はどこにいるのですか。」
- 8:アブラハムは答えた。「わたしの子よ、焼き尽くす献げ物の小羊はきっと神が備えてくださる。」二人は一緒に歩いて行った。
- 9:神が命じられた場所に着くと、アブラハムはそこに祭壇を築き、薪を並べ、息子イサクを縛って祭壇の薪の上に載せた。
- 10:そしてアブラハムは、手を伸ばして刃物を取り、息子を屠ろうとした。
- 11:そのとき、天から主の御使いが、「アブラハム、アブラハム」と呼びかけた。彼が、「はい」と答えると、
- 12:御使いは言った。「その子に手を下すな。何もしてはならない。あなたが神を畏れる者であることが、今、分かったからだ。あなたは、自分
の独り子である息子すら、わたしにささげることを惜しまなかった。」
- 13:アブラハムは目を凝らして見回した。すると、後ろの木の茂みに一匹の雄羊が角をとられていた。アブラハムは行ってその雄羊を捕まえ、息
子の代わりに焼き尽くす献げ物としてささげた。
- 14:アブラハムはその場所をヤーウェ・イルエ(主は備えてくださる)と名付けた。そこで、人々は今日でも「主の山に、備えあり(イエラ
エ)」と言っている。
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民数記14章21節
しかし、わたしは生きており、主の栄光は全地に満ちている。
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申命記 26章:
5-13節
あなたはあなたの神、主の前で次のように告白しなさい。
「わたしの先祖は、滅びゆく一アラム人であり、わずかな人を伴ってエジプトに下り、そこに寄留しました。しかしそこで、強くて数の多い、大いなる国
民になりました。エジプト人はこのわたしたちを虐げ、苦しめ、重労働を課しました。わたしたちが先祖の神、主に助けを求めると、主はわたしたちの声を聞
き、わたしたちの受けた苦しみと労苦と虐げを御覧になり、力ある御手と御腕を伸ばし、大いなる恐るべきこととしるしと奇跡をもってわたしたちをエジプトか
ら導き出し、この所に導き入れて乳と蜜の流れるこの土地を与えられました。わたしは、主が与えられた地の実りの初物を、今、ここに持って参りました。」
あなたはそれから、あなたの神、主の前にそれを供え、あなたの神、主の前にひれ伏し、あなたの神、主があなたとあなたの家族に与えられたすべての賜
物を、レビ人およびあなたの中に住んでいる寄留者と共に喜び祝いなさい。十分の一の納期である三年目ごとに、収穫物の十分の一を全部納め終わり、レビ人、
寄留者、孤児、寡婦に施し、彼らが町の中でそれを食べて満ち足りたとき、あなたの神、主の前で次のように言いなさい。
「わたしは、聖なる献げ物を残らず家から取り出し、すべてあなたが命じられた戒めに従って、レビ人、寄留者、孤児、寡婦に施し、あなたの戒めからは
ずれたり、それを忘れたりしませんでした。
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出エジプト33:12-17
- 12:モーセは主に言った。「あなたはわたしに、『この民を率いて上れ』と言われました。しかし、わたしと共に遣わされる者をお示しにな
- りません。あなたは、また、『わたしはあなたを名指しで選んだ。わたしはあなたに好意を示す』と言われました。
- 13:お願いです。もしあなたがわたしに御好意を示してくださるのでしたら、どうか今、あなたの道をお示しください。そうすれば、わたしはど
のようにして、あなたがわたしに御好意を示してくださるか知りうるでしょう。どうか、この国民があなたの民であることも目にお留めください。」
- 14:主が、「わたしが自ら同行し、あなたに安息を与えよう」と言われると、
- 15:モーセは主に言った。「もし、あなた御自身が行ってくださらないのなら、わたしたちをここから上らせないでください。
- 16:一体何によって、わたしとあなたの民に御好意を示してくださることが分かるでしょうか。あなたがわたしたちと共に行ってくださる
- ことによってではありませんか。そうすれば、わたしとあなたの民は、地上のすべての民と異なる特別なものとなるでしょう。」
- 17:主はモーセに言われた。「わたしは、あなたのこの願いもかなえよう。わたしはあなたに好意を示し、あなたを名指しで選んだからであ
る。」
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出エジプト40:1-2
- ◆幕屋建設の命令
- 1:主はモーセに仰せになった。
- 2:第一の月の一日に幕屋、つまり臨在の幕屋を建てなさい。
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ヨブ記 1章21節
「わたしは裸で母の胎を出た。裸でそこに帰ろう。
主は与え、主は奪う。主の御名はほめたたえられよ。」
ヨブ記 3章1-19節
- 1:やがてヨブは口を開き、自分の生まれた日を呪って、
- 2:言った。
- 3:わたしの生まれた日は消えうせよ。男の子をみごもったことを告げた夜も。
- 4:その日は闇となれ。神が上から顧みることなく/光もこれを輝かすな。
- 5:暗黒と死の闇がその日を贖って取り戻すがよい。密雲がその上に立ちこめ/昼の暗い影に脅かされよ。
- 6:闇がその夜をとらえ/その夜は年の日々に加えられず/月の一日に数えられることのないように。
- 7:その夜は、はらむことなく/喜びの声もあがるな。
- 8:日に呪いをかける者/レビヤタンを呼び起こす力ある者が/その日を呪うがよい。
- 9:その日には、夕べの星も光を失い/待ち望んでも光は射さず/曙のまばたきを見ることもないように。
- 10:その日が、わたしをみごもるべき腹の戸を閉ざさず/この目から労苦を隠してくれなかったから。
- 11:なぜ、わたしは母の胎にいるうちに/死んでしまわなかったのか。せめて、生まれてすぐに息絶えなかったのか。
- 12:なぜ、膝があってわたしを抱き/乳房があって乳を飲ませたのか。
- 13:それさえなければ、今は黙して伏し/憩いを得て眠りについていたであろうに。
- 14:今は廃虚となった町々を築いた/地の王や参議らと共に
- 15:金を蓄え、館を銀で満たした諸侯と共に。
- 16:なぜわたしは、葬り去られた流産の子/光を見ない子とならなかったのか。
- 17:そこでは神に逆らう者も暴れ回ることをやめ/疲れた者も憩いを得
- 18:捕われ人も、共にやすらぎ/追い使う者の声はもう聞こえない。
- 19:そこには小さい人も大きい人も共にいて/奴隷も主人から自由になる。
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詩編 2編1-12節
- なにゆえ、国々は騒ぎ立ち/人々はむなしく声をあげるのか。
- なにゆえ、地上の王は構え、支配者は結束して/主に逆らい、主の油注がれた方に逆らうのか
- 「我らは、枷をはずし/縄を切って投げ捨てよう」と。
- 天を王座とする方は笑い/主は彼らを嘲り憤って、恐怖に落とし/怒って、彼らに宣言される。
- 「聖なる山シオンで/わたしは自ら、王を即位させた。」
- 主の定められたところに従ってわたしは述べよう。主はわたしに告げられた。
- 「お前はわたしの子/今日、わたしはお前を生んだ。
- 求めよ。わたしは国々をお前の嗣業とし/地の果てまで、お前の領土とする。
- お前は鉄の杖で彼らを打ち/陶工が器を砕くように砕く。」
- すべての王よ、今や目覚めよ。地を治める者よ、諭しを受けよ。
- 畏れ敬って、主に仕え/おののきつつ、喜び躍れ。
- 子に口づけせよ/主の憤りを招き、道を失うことのないように。主の怒りはまたたくまに燃え上が
る。
- いかに幸いなことか/主を避けどころとする人はすべて。
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詩編 8編1-10節
- 1:【指揮者によって。ギティトに/合わせて。賛歌。ダビデの詩。】
- 2:主よ、わたしたちの主よ/あなたの御名は、いかに力強く/全地に満ちていることでしょう。天に輝くあなたの威光をたたえます
- 3:幼子、乳飲み子の口によって。あなたは刃向かう者に向かって砦を築き/報復する敵を絶ち滅ぼされます。
- 4:あなたの天を、あなたの指の業を/わたしは仰ぎます。月も、星も、あなたが配置なさったもの。
- 5:そのあなたが御心に留めてくださるとは/人間は何ものなのでしょう。人の子は何ものなのでしょう/あなたが顧みてくださるとは。
- 6:神に僅かに劣るものとして人を造り/なお、栄光と威光を冠としていただかせ
- 7:御手によって造られたものをすべて治めるように/その足もとに置かれました。
- 8:羊も牛も、野の獣も
- 9:空の鳥、海の魚、海路を渡るものも。
- 10:主よ、わたしたちの主よ/あなたの御名は、いかに力強く/全地に満ちていることでしょう。
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詩
編 30編1-6節
- 1:【賛歌。神殿奉献の歌。ダビデの詩。】
- 2:主よ、あなたをあがめます。あなたは敵を喜ばせることなく/わたしを引き上げてくださいました。
- 3:わたしの神、主よ、叫び求めるわたしを/あなたは癒してくださいました。
- 4:主よ、あなたはわたしの魂を陰府から引き上げ/墓穴に下ることを免れさせ/わたしに命を得させてくださいました。
- 5:主の慈しみに生きる人々よ/主に賛美の歌をうたい/聖なる御名を唱え、感謝をささげよ。
- 6:ひととき、お怒りになっても/命を得させることを御旨としてくださる。泣きながら夜を過ごす人にも/喜びの歌と共に朝を迎えさせてくださ
る。
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-
詩編 54編
- 1:【指揮者によって。伴奏付き。マスキール。ダビデの詩。
- 2:ジフ人が来て、サウルに「ダビデがわたしたちのもとに隠れている」と話したとき。】
- 3:神よ、御名によってわたしを救い/力強い御業によって、わたしを裁いてください。
- 4:神よ、わたしの祈りを聞き/この口にのぼる願いに耳を傾けてください。
- 5:異邦の者がわたしに逆らって立ち/暴虐な者がわたしの命をねらっています。彼らは自分の前に神を置こうとしないのです。〔セラ
- 6:見よ、神はわたしを助けてくださる。主はわたしの魂を支えてくださる。
- 7:わたしを陥れようとする者に災いを報い/あなたのまことに従って/彼らを絶やしてください。
- 8:主よ、わたしは自ら進んでいけにえをささげ/恵み深いあなたの御名に感謝します。
- 9:主は苦難から常に救い出してくださいます。わたしの目が敵を支配しますように。
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詩編 71編
- (18)わたしが老いて白髪になっても
- 神よ、どうか捨て去らないでください。
- 御腕の業を、力強い御業を
- 来るべき世代に語り伝えさせてください。
- (19)神よ、恵みの御業は高い天に広がっています。
- あなたはすぐれた御業を行われました。
- 神よ、誰があなたに並びえましょう。
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詩編73編
- (1)神はイスラエルに対して/心の清い人に対して、恵み深い。
- (2)それなのにわたしは、あやうく足を滑らせ/一歩一歩を踏み誤りそうになっていた。
- (3)神に逆らう者の安泰を見て/わたしは驕る者をうらやんだ。
- (4)死ぬまで彼らは苦しみを知らず/からだも肥えている。
- (5)だれにもある労苦すら彼らにはない。/だれもがかかる病も彼らには触れない。
- (6)傲慢は首飾りとなり/不法は衣となって彼らを包む。
- (7)目は脂肪の中から見まわし/心には悪だくみが溢れる。
- (8)彼らは侮り、災いをもたらそうと定め/高く構え、暴力を振るおうと定める。
- (9)口を天に置き/舌は地を行く。
- (10)(民がここに戻っても/水を見つけることはできないであろう。)
- (11)そして彼らは言う。/「神が何を知っていようか。/いと高き神にどのような知識があろうか。」
- (12)見よ、これが神に逆らう者。/とこしえに安穏で、財をなしていく。
- (13)わたしは心を清く保ち/手を洗って潔白を示したが、むなしかった。
- (14)日ごと、わたしは病に打たれ/朝ごとに懲らしめを受ける。
- (15)「彼らのように語ろう」と望んだなら/見よ、あなたの子らの代を裏切ることになっていたであろう。
- (16)わたしの目に労苦と映ることの意味を知りたいと思い計り
- (17)ついに、わたしは神の聖所を訪れ/彼らの行く末を見分けた
- (18)あなたが滑りやすい道を彼らに対して備え/彼らを迷いに落とされるのを
- (19)彼らを一瞬のうちに荒廃に落とし/災難によって滅ぼし尽くされるのを
- (20)わが主よ、あなたが目覚め/眠りから覚めた人が夢を侮るように彼らの偶像を侮られるのを。
- (21)わたしは心が騒ぎ/はらわたの裂ける思いがする。
- (22)わたしは愚かで知識がなく/あなたに対して獣のようにふるまっていた。
- (23)あなたがわたしの右の手を取ってくださるので/常にわたしは御もとにとどまることができる。
- (24)あなたは御計らいに従ってわたしを導き/後には栄光のうちにわたしを取られるであろう。
- (25)地上であなたを愛していなければ天で誰がわたしを助けてくれようか。
- (26)わたしの肉もわたしの心も朽ちるであろうが/神はとこしえにわたしの心の岩/わたしに与えられた分。
- (27)見よ、あなたを遠ざかる者は滅びる。/御もとから迷い去る者をあなたは絶たれる。
- (28)わたしは、神に近くあることを幸いとし/主なる神に避けどころを置く。
- わたしは御業をことごとく語り伝えよう。
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詩編90:3-6節
3:あなたは人を塵に返し/「人の子よ、帰れ」と仰せになります。
4:千年といえども御目には/昨日が今日へと移る夜の一時にすぎません。
5:あなたは眠りの中に人を漂わせ/朝が来れば、人は草のように移ろいます。
6:朝が来れば花を咲かせ、やがて移ろい/夕べにはしおれ、枯れて行きます。
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詩編91:14-16節
14:「彼はわたしを慕う者だから彼を災いから逃れさせよう。わたし の名を知る者だから、彼を高く上げよう。
15:彼がわたしを呼び求めるとき、彼に答え/苦難の襲うとき、彼と共 にいて助け彼に名誉を与えよう。
16:生涯、彼を満ち足らせわたしの救いを彼に見せよう。
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詩編92:2-5節
2:いかに楽しいことでしょう/主に感謝をささげることは/いと高き神よ、御名をほめ歌い
3:朝ごとに、あなたの慈しみを/夜ごとに、あなたのまことを述べ伝えることは
4:十弦の琴に合わせ、竪琴に合わせ/琴の調べに合わせて。
5:主よ、あなたは/御業を喜び祝わせてくださいます。わたしは御手の業を喜び歌います。
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詩編100:1-5節
1:【賛歌。感謝のために。】全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ。
2:喜び祝い、主に仕え/喜び歌って御前に進み出よ。
3:知れ、主こそ神であると。主はわたしたちを造られた。わたしたちは主のもの、その民/主に養われる羊の群れ。
4:感謝の歌をうたって主の門に進み/賛美の歌をうたって主の庭に入れ。感謝をささげ、御名をたたえよ。
5:主は恵み深く、慈しみはとこしえに/主の真実は代々に及ぶ。
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詩編103編
- 1:【ダビデの詩。】わたしの魂よ、主をたたえよ。わたしの内にあるものはこぞって/聖なる御名をたたえよ。
- 2:わたしの魂よ、主をたたえよ。主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない。
- 3:主はお前の罪をことごとく赦し/病をすべて癒し
- 4:命を墓から贖い出してくださる。慈しみと憐れみの冠を授け
- 5:長らえる限り良いものに満ち足らせ/鷲のような若さを新たにしてくださる。
- 6:主はすべて虐げられている人のために/恵みの御業と裁きを行われる。
- 7:主は御自分の道をモーセに/御業をイスラエルの子らに示された。
- 8:主は憐れみ深く、恵みに富み/忍耐強く、慈しみは大きい。
- 9:永久に責めることはなく/とこしえに怒り続けられることはない。
- 10:主はわたしたちを/罪に応じてあしらわれることなく/わたしたちの悪に従って報いられることもない。
- 11:天が地を超えて高いように/慈しみは主を畏れる人を超えて大きい。
- 12:東が西から遠い程/わたしたちの背きの罪を遠ざけてくださる。
- 13:父がその子を憐れむように/主は主を畏れる人を憐れんでくださる。
- 14:主はわたしたちを/どのように造るべきか知っておられた。わたしたちが塵にすぎないことを/御心に留めておられる。
- 15:人の生涯は草のよう。野の花のように咲く。
- 16:風がその上に吹けば、消えうせ/生えていた所を知る者もなくなる。
- 17:主の慈しみは世々とこしえに/主を畏れる人の上にあり/恵みの御業は子らの子らに
- 18:主の契約を守る人/命令を心に留めて行う人に及ぶ。
- 19:主は天に御座を固く据え/主権をもってすべてを統治される。
- 20:御使いたちよ、主をたたえよ/主の語られる声を聞き/御言葉を成し遂げるものよ/力ある勇士たちよ。
- 21:主の万軍よ、主をたたえよ/御もとに仕え、御旨を果たすものよ。
- 22:主に造られたものはすべて、主をたたえよ/主の統治されるところの、どこにあっても。わたしの魂よ、主をたたえよ。
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詩編119:116
116:あなたの仰せによりすがらせ命を得させてください。わたしの望みを裏切らないでください。
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詩編121:1-8
- 1:目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。わたしの助けはどこから来るのか。
- 2:わたしの助けは来る/天地を造られた主のもとから。
- 3:どうか、主があなたを助けて/足がよろめかないようにし/まどろむことなく見守ってくださるように。
- 4:見よ、イスラエルを見守る方は/まどろむことなく、眠ることもない。
- 5:主はあなたを見守る方/あなたを覆う陰、あなたの右にいます方。
- 6:昼、太陽はあなたを撃つことがなく/夜、月もあなたを撃つことがない。
- 7:主がすべての災いを遠ざけて/あなたを見守り/あなたの魂を見守ってくださるように。
- 8:あなたの出で立つのも帰るのも/主が見守ってくださるように。今も、そしてとこしえに。
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詩編134:1-3節
- 1:主の僕らよ、こぞって主をたたえよ。夜ごと、主の家にとどまる人々よ
- 2:聖所に向かって手を上げ、主をたたえよ。
- 3:天地を造られた主が/シオンからあなたを祝福してくださるように。
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詩編140:1-8節
- 1:【指揮者によって。賛歌。ダビデの詩。】
- 2:主よ、さいなむ者からわたしを助け出し/不法の者から救い出してください。
- 3:彼らは心に悪事を謀り/絶え間なく戦いを挑んできます。
- 4:舌を蛇のように鋭くし/蝮の毒を唇に含んでいます。〔セラ
- 5:主よ、主に逆らう者の手からわたしを守り/不法の者から救い出してください/わたしの歩みを突き落とそうと謀っている者から。
- 6:傲慢な者がわたしに罠を仕掛け/綱や網を張りめぐらし/わたしの行く道に落とし穴を掘っています。〔セラ
- 7:主にわたしは申します/「あなたはわたしの神」と。主よ、嘆き祈るわたしの声に耳を傾けてください。
- 8:主よ、わたしの神よ、救いの力よ/わたしが武器を執る日/先頭に立ってわたしを守ってください。
-
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箴言 1章7節
- 主を畏れることは知恵の初め。
- 無知なものは知恵をも諭しをも侮る。
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エレミア書 23章1-6節
- 1:「災いだ、わたしの牧場の羊の群れを滅ぼし散らす牧者たちは」と主は言われる。
- 2:それゆえ、イスラエルの神、主はわたしの民を牧する牧者たちについて、こう言われる。「あなたたちは、わたしの羊の群れを散らし、追い払
うばかりで、顧みることをしなかった。わたしはあなたたちの悪い行いを罰する」と主は言われる。
- 3:「このわたしが、群れの残った羊を、追いやったあらゆる国々から集め、もとの牧場に帰らせる。群れは子を産み、数を増やす。
- 4:彼らを牧する牧者をわたしは立てる。群れはもはや恐れることも、おびえることもなく、また迷い出ることもない」と主は言われる。
- 5:見よ、このような日が来る、と主は言われる。わたしはダビデのために正しい若枝を起こす。王は治め、栄え/この国に正義と恵みの業を行
う。
- 6:彼の代にユダは救われ/イスラエルは安らかに住む。彼の名は、「主は我らの救い」と呼ばれる。
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イザヤ書 28章16節
16:それゆえ、主なる神はこう言われる。「わたしは一つの石をシオン
に据える。これは試みを経た石/堅く据えられた礎の、貴い隅の石
だ。信ずる者は慌てることはない。
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イザヤ書 41章8-16節
- 8:わたしの僕イスラエルよ。わたしの選んだヤコブよ。わたしの愛する友アブラハムの末よ。
- 9:わたしはあなたを固くとらえ/地の果て、その隅々から呼び出して言った。あなたはわたしの僕/わたしはあなたを選び、決して見捨てない。
- 10:恐れることはない、わたしはあなたと共にいる神。たじろぐな、わたしはあなたの神。勢いを与えてあなたを助け/わたしの救いの右の手で
あなたを支える。
- 11:見よ、あなたに対して怒りを燃やす者は皆/恥を受け、辱められ/争う者は滅ぼされ、無に等しくなる。
- 12:争いを仕掛ける者は捜しても見いだせず/戦いを挑む者は無に帰し、むなしくなる。
- 13:わたしは主、あなたの神。あなたの右の手を固く取って言う/恐れるな、わたしはあなたを助ける、と。
- 14:あなたを贖う方、イスラエルの聖なる神/主は言われる。恐れるな、虫けらのようなヤコブよ/イスラエルの人々よ、わたしはあなたを助け
る。
- 15:見よ、わたしはあなたを打穀機とする/新しく、鋭く、多くの刃をつけた打穀機と。あなたは山々を踏み砕き、丘をもみ殻とする。
- 16:あなたがそれをあおると、風が巻き上げ/嵐がそれを散らす。あなたは主によって喜び躍り/イスラエルの聖なる神によって誇る
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イザヤ55:5-7
- 6:主を尋ね求めよ、見いだしうるときに。呼び求めよ、近くにいますうちに。
- 7:神に逆らう者はその道を離れ/悪を行う者はそのたくらみを捨てよ。主に立ち帰るならば、主は憐れんでくださる。わたしたちの神に立
- ち帰るならば豊かに赦してくださる。
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イザヤ書 61章1-4節
- ◆貧しい者への福音1:主はわたしに油を注ぎ/主なる神の霊がわたしをとらえた。わたし
を遣わして/貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。打ち砕か れた心を包み/捕らわれ人には自由を/つながれている人には解放 を告知させるために。
- 2:主が恵みをお与えになる年/わたしたちの神が報復される日を告知 して/嘆いている人々を慰め
- 3:シオンのゆえに嘆いている人々に/灰に代えて冠をかぶらせ/嘆き に代えて喜びの香油を/暗い心に代えて賛美の衣をまとわせるため
に。彼らは主が輝きを現すために植えられた/正義の樫の木と呼ば れる。
- 4:彼らはとこしえの廃虚を建て直し/古い荒廃の跡を興す。廃虚の町 々、代々の荒廃の跡を新しくする。
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イザヤ書 65章17-20節
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- 17:見よ、わたしは新しい天と新しい地を創造する。初めからのことを思い起こす者はない。それはだれの心にも上ることはない。
- 18:代々とこしえに喜び楽しみ、喜び躍れ。わたしは創造する。見よ、わたしはエルサレムを喜び躍るものとして/その民を喜び楽しむものとし
て、創造する。
- 19:わたしはエルサレムを喜びとし/わたしの民を楽しみとする。泣く声、叫ぶ声は、再びその中に響くことがない。
- 20:そこには、もはや若死にする者も/年老いて長寿を満たさない者もなくなる。百歳で死ぬ者は若者とされ/百歳に達しない者は呪われた者と
される。
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エゼキエル34章1-31節
- 1主の言葉がわたしに臨んだ。
- 2「人の子よ、イスラエルの牧者たちに対して預言し、牧者である彼らに語りなさい。主なる神はこう言われる。災いだ、自分自身を養うイスラエ
ルの牧者たちは。牧者は群れを養うべきではないか。
- 3お前たちは乳を飲み、羊毛を身にまとい、肥えた動物を屠るが、群れを養おうとはしない。
- 4お前たちは弱いものを強めず、病めるものをいやさず、傷ついたものを包んでやらなかった。また、追われたものを連れ戻さず、失われたものを
探し求めず、かえって力ずくで、苛酷に群れを支配した。
- 5彼らは飼う者がいないので散らされ、あらゆる野の獣の餌食となり、ちりぢりになった。
- 6わたしの群れは、すべての山、すべての高い丘の上で迷う。また、わたしの群れは地の全面に散らされ、だれひとり、探す者もなく、尋ね求める
者もない。
- 7それゆえ、牧者たちよ。主の言葉を聞け。
- 8わたしは生きている、と主なる神は言われる。まことに、わたしの群れは略奪にさらされ、わたしの群れは牧者がいないため、あらゆる野の獣の
餌食になろうとしているのに、わたしの牧者たちは群れを探しもしない。牧者は群れを養わず、自分自身を養っている。
- 9それゆえ牧者たちよ、主の言葉を聞け。
- 10主なる神はこう言われる。見よ、わたしは牧者たちに立ち向かう。わたしの群れを彼らの手から求め、彼らに群れを飼うことをやめさせる。牧
者たちが、自分自身を養うことはもはやできない。わたしが彼らの口から群れを救い出し、彼らの餌食にはさせないからだ。
- 11まことに、主なる神はこう言われる。見よ、わたしは自ら自分の群れを探し出し、彼らの世話をする。
- 12牧者が、自分の羊がちりぢりになっているときに、その群れを探すように、わたしは自分の羊を探す。わたしは雲と密雲の日に散らされた群れ
を、すべての場所から救い出す。
- 13わたしは彼らを諸国の民の中から連れ出し、諸国から集めて彼らの土地に導く。わたしはイスラエルの山々、谷間、また居住地で彼らを養う。
- 14わたしは良い牧草地で彼らを養う。イスラエルの高い山々は彼らの牧場となる。彼らはイスラエルの山々で憩い、良い牧場と肥沃な牧草地で養
われる。
- 15わたしがわたしの群れを養い、憩わせる、と主なる神は言われる。
- 16わたしは失われたものを尋ね求め、追われたものを連れ戻し、傷ついたものを包み、弱ったものを強くする。しかし、肥えたものと強いものを
滅ぼす。わたしは公平をもって彼らを養う。
- 17お前たち、わたしの群れよ。主なる神はこう言われる。わたしは羊と羊、雄羊と雄山羊との間を裁く。
- 18お前たちは良い牧草地で養われていながら、牧草の残りを足で踏み荒らし、自分たちは澄んだ水を飲みながら、残りを足でかき回すことは、小
さいことだろうか。
- 19わたしの群れは、お前たちが足で踏み荒らした草を食べ、足でかき回した水を飲んでいる。
- 20それゆえ、主なる神は彼らにこう言われる。わたし自身が、肥えた羊とやせた羊の間を裁く。
- 21お前たちは、脇腹と肩ですべての弱いものを押しのけ、角で突き飛ばし、ついには外へ追いやった。
- 22しかし、わたしはわが群れを救い、二度と略奪にさらされないようにする。そして、羊と羊との間を裁く。
- 23わたしは彼らのために一人の牧者を起こし、彼らを牧させる。それは、わが僕ダビデである。彼は彼らを養い、その牧者となる。
- 24また、主であるわたしが彼らの神となり、わが僕ダビデが彼らの真ん中で君主となる。主であるわたしがこれを語る。
- 25わたしは彼らと平和の契約を結ぶ。悪い獣をこの土地から断ち、彼らが荒れ野においても安んじて住み、森の中でも眠れるようにする。
- 26わたしは、彼らとわたしの丘の周囲に祝福を与え、季節に従って雨を降らせる。それは祝福の雨となる。
- 27野の木は実を結び、地は産物を生じ、彼らは自分の土地に安んじていることができる。わたしが彼らの軛の棒を折り、彼らを奴隷にした者の手
から救い出すとき、彼らはわたしが主であることを知るようになる。
- 28彼らは二度と諸国民の略奪に遭うことなく、この土地の獣も彼らを餌食にしない。彼らは安らかに住み、彼らを恐れさせるものはない。
- 29わたしは彼らのためにすぐれた苗床を起こす。この土地には二度と凶作が臨むことはなく、彼らが諸国民に辱められることは二度とない。
- 30そのとき、彼らはわたしが彼らと共にいる主なる神であり、彼らはわが民イスラエルの家であることを知るようになる、と主なる神は言われ
る。
- 31お前たちはわたしの群れ、わたしの牧草地の群れである。お前たちは人間であり、わたしはお前たちの神である」と主なる神は言われる。
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エゼキエ
ル45章18-22節
- 18:主なる神はこう言われる。「一月一日に、あなたは無傷の雄牛の子一頭を取って、聖所を清めねばならない。
- 19:祭司は贖罪のいけにえの血を取って、それを神殿の門柱と祭壇の台となっている段の四隅と、内庭の門柱に塗らねばならない。
- 20:また、その月の七日に、あなたは、誤って罪を犯した者、また知らないで罪を犯した者のために、同じようにして神殿を清めねばならない。
- 21:一月十四日に、あなたたちは、過越祭を七日の間祝い、酵母を入れないパンを食べねばならない。
- 22:君主はこの日、自分自身のため、また、国のすべての民のために、贖罪の献げ物の雄牛をささげねばならない。
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ハバクク書2章1-
4節
- 1:わたしは歩哨の部署につき/砦の上に立って見張り/神がわたしに何を語り/わたしの訴えに何と答えられるかを見よう。
- 2:主はわたしに答えて、言われた。「幻を書き記せ。走りながらでも読めるように/板の上にはっきりと記せ。
- 3:定められた時のために/もうひとつの幻があるからだ。それは終わりの時に向かって急ぐ。人を欺くことはない。たとえ、遅くなっても、待っ
ておれ。それは必ず来る、遅れることはない。
- 4:見よ、高慢な者を。彼の心は正しくありえない。しかし、神に従う人は信仰によって生きる。」
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ヨエル書3章1節
◆神の霊の降臨
1:その後/わたしはすべての人にわが霊を注ぐ。あなたたちの息子や
娘は預言し/老人は夢を見、若者は幻を見る。
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ゼカリア書 2章14-17節
- 14:娘シオンよ、声をあげて喜べ。わたしは来て/あなたのただ中に住まう、と主は言われる。
- 15:その日、多くの国々は主に帰依して/わたしの民となり/わたしはあなたのただ中に住まう。こうして、あなたは万軍の主がわたしを/あな
たに遣わされたことを知るようになる。
- 16:主は聖なる地の領地として/ユダを譲り受け/エルサレムを再び選ばれる。
- 17:すべて肉なる者よ、主の御前に黙せ。主はその聖なる住まいから立ち上がられる。」
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マラキ書3章1-5節
- 1:見よ、わたしは使者を送る。彼はわが前に道を備える。あなたたちが待望している主は/突如、その聖所に来られる。あなたたちが喜びとして
いる契約の使者/見よ、彼が来る、と万軍の主は言われる。
- 2:だが、彼の来る日に誰が身を支えうるか。彼の現れるとき、誰が耐えうるか。彼は精錬する者の火、洗う者の灰汁のようだ。
- 3:彼は精錬する者、銀を清める者として座し/レビの子らを清め/金や銀のように彼らの汚れを除く。彼らが主に献げ物を/正しくささげる者と
なるためである。
- 4:そのとき、ユダとエルサレムの献げ物は/遠い昔の日々に/過ぎ去った年月にそうであったように/主にとって好ましいものとなる。
- 5:裁きのために、わたしはあなたたちに近づき/直ちに告発する。呪術を行う者、姦淫する者、偽って誓う者/雇い人の賃金を不正に奪う者/寡
婦、孤児、寄留者を苦しめる者/わたしを畏れぬ者らを、と万軍の主は言われる。
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