主日礼拝メッセージ                                                                                          2019年08月25日 

励ましが必要です
使徒言行録27章13−26節
山岸 明牧師
        
      

   私たちは元気のない人に「元気を出してください」と励ましの言葉をかけます。逆に、自分が元気のないとき「元気を出してください」と励まされることがあります。このように励まし合う事は私たちの生きる希望にもなってきます。

 パウロたちが乗った船がローマに向かう途中で暴風に巻き込まれ、荒れ狂う海の中で操縦不能となり流されるまま、絶体絶命の中に置かれてしまった。聖書に は「幾日もの間、太陽も星も見えず、暴風が激しく吹きすさぶので、ついに助かる望みは全く消えうせようとしていた。」(27:20)とある。私たちの人生 もしばしば旅に譬えられたり、航海に譬えられたりします。その旅路は、順調なときもあれば、思うようにいかずに苦しみ悩む時もある。人生の旅路は何が起こ るか分からない不安定な歩みです。パウロと同じように「望みが消え失せた」と思うときもあります。

 パウロはまったく希望も見出せない不安の中で神の声を聞きました。「パウロ恐れるな」(24)。神の語りかけを聞いたパウロは絶体絶命の中から立ち上が る勇気が起こった。まさに「十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち救われる者には神の力です。」(コリント一1:18)と ある通りです。「パウロ、恐れるな。」ここに自分の名前を入れてみてください。「〇〇、恐れるな。」「わたしはいつもあなたと共にいる。」

 立ち上がったパウロは早速「皆さん元気を出しなさい」と励まし、自分に語らえた神の言葉を伝えた。パウロの言葉と大胆な姿に多くの者が元気づけられ、励 まされた。ここに社会におけるクリスチャンの存在を見ることができます。クリスチャンは、こう言う者でありたいと思わされるところです。

 聖書を読むときに、神が今自分に語りかけてくださっていると信じて拝読しましょう。必ず魂に命が吹き込まれ力が湧きあがってきます。これが生きて働く命 の御言葉です。こうして神によって立ちあがらせて頂いた者は、同じように人生の荒波に悩み苦しんでいる人たちに向かって「元気を出してください。」と励ま す事ができるのです。

         

 
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