主日礼拝メッセージ                                                                                          2019年12月8日 

混乱の中に主の栄光が

イザヤ書60章1−3節(旧約 p1159)

山岸 明牧師


 先 日、フランシスコ教皇が日本を訪れました。そして長崎、広島へ行き、世界に向けて平和のメッセージを伝えました。また、日本に向けて厳しい警鐘を鳴らし た。日本は経済的には高度に発達した社会だが、競争力や生産性を追いかけてばかりで、日常生活で感動したりする感性が失われている。他者と共存していく人 生を喜べずに、心の鼓動は止まってしまっている。それはまるでゾンビ(精神が死に肉体だけで生きている)のようだ・・・と。最後に、どうか人間らしく生き て下さいと語った。

 人は神から離れた結果、堕落し、人間らしさを失った。それは神が創造された本来の人間の姿からは遠く離れ、暗闇の世界に生きるゾンビのような人間性になってしまった。クリスマス、それは神が私たちに失った人間性を取り戻すために救い主をお与えくださった日です。

 イザヤは言った。「起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り / 主の栄光はあなたの上に輝く」(1) 。人は神から離れた結果、闇に覆われ、暗黒に包まれたところで生きなければならなくなった。今や、私たちは本当の光を頂かなくては人間らしく生きることは できなくなった。ですから「あなたを照らす光」は、私たちにとっての救いの光なのです。

 「起きよ、光を放て。」なぜなら、すでに神があなたの上に輝き、神の栄光があなたの上に現れている。だから、今この時、この光に起きよ、目覚めよ、と言 われるのです。神は、その独り子イエス・キリストをこの暗闇の中にお送り、この世に光を輝かしてくださった。そして、その光とともに生きるように、それほ どこの世(わたし)を愛されているのです。

 私たちの周りには様々な現実があります。理解できないような事も起こります。大きな闇に襲われる事もあります。しかし、その中でこの光の下へと神はあな たを招いておられるのです。「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ」(ヨハネ8:12)。




 
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