礼拝メッセージ

主日礼拝メッセージ 2020年7月19日　

「知識を超えたキリストの愛(1) その広さ」

エフェソの信徒への手紙3章17節　
「信仰によってあなたがたの心の内にキリストを住まわせ、あなたがたを愛に根ざし、愛にしっかりと立つ者としてくださるように」

山岸　明牧師

　パウロはひざまずいて祈った。「キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さがどれほどのものであるかを理解し、人の知識をはるかに超えるこの愛を知ることができますように」(18)と。私たちはキリストの愛をどれほど知っているでしょうか。今日はキリストの愛の広さについて考えましょう。

主イエスの周りには大きく分けると三種類の人たちがいました。一つは、皆から罪人と言われていた人たちです。人々からお金をだまし取り私腹を肥やしていたザアカイ。主イエスの足を涙で拭った罪深い女性。ふしだら女と言われ誰からも相手にされない罪人サマリアの女性などです。次に、お前は罪人だと言って裁いている人たち、これも罪です。彼らは自分の物差しで人を測り裁いてしまっている。最後は主イエスに従う弟子たち、彼らも主イエスが捕らえられたとき、主イエスを裏切り逃げてしまった。

主イエスはどんな人でもすべて受け入れていきました。それは簡単なことだったのでしょうか。それとも難しかったでしょうか。主イエスは聖なる方で完全に義なる方です。聖とは汚れから分離されたものですから、本来、罪人を受け入れることは絶対にできません。しかし、主イエスは絶対にできない事をして下さった。主イエスはすべての人の罪をその身に負って、神の裁きを受けてくださった。それが十字架の救いです。主イエスの愛の広さは、自らの命を捨てて罪人を受け入れてくださった。「しかし、わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました。」（ローマ5：8）

これが人間の知識をはるかに超えた主イエスの愛の広さです。この愛の広さに飛び込んでみてください。「わたしたちはあなたがたを広い心で受け入れていますが、あなたがたは自分で心を狭くしています。」（ｺﾘﾝﾄ㈡6：12）とあるが、このキリストの愛の広さに満たされると、私たちの心はだんだん広くなり、受け入れがたい者をも受け入れていくようになります。

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