主日礼拝メッセージ                                                                                        2022年03月13日 

「十字架の当事者バラバとシモン」

山岸 明牧師

ルカによる福音書23章13−26節
「ところが人々は、イエスを十字架につけるように
あくまでも大声で要求し続けた。
その声はますます強くなった。」 _


 ユダの裏切りにより捕らえられた主イエスは即刻裁判にかけられた。ユダヤの 指導者たちは神への冒涜罪で死刑を望んだが、尋問した総督ピラトは主イエスに何の罪も見いだせなかった。すると群衆たちはイエスを十字架につけろ、バラバ を釈放しろと騒ぎ出した。このとき過ぎ越しの祭りが行われ、犯罪人の一人に恩赦を与えるのが慣例になっていた。バラバは暴動、殺人、強盗の罪で投獄され処 刑のときを待っていた。そのバラバに恩赦、無罪が与えられ、裁きはなくなった。バラバにとって地獄から天国、一体何が起こったのか、それはバラバ自身がつ くはずの十字架に主イエスが代わりにつかれた。それによってバラバは赦された。その後バラバはどうなったのかは聖書には記されていない。バラバは自由の身 になって過去の自分に戻っていったのか、それとも自分の身代わりになって死んでくださった主イエスの愛を信じて生きて行ったのか。あなたはバラバにどちら の生き方を望みますか?

 次に、主イエスは十字架を背負わされゴルゴダ(処刑場)の丘へと向かった。主イエスの体は衰弱し、もはや十字架を背負って歩くことなど出来ない状態だっ た。そこに巡礼に来ていたキレネ人シモンが、無理矢理に主イエスの十字架を背負わされた。シモンは主イエスと共に十字架を背負いながら、なぜ、自分がこの ような目にあったのか、このイエスは何者なのか、なぜ、十字架にかけられるのかを考えたと思う。そして十字架の主イエスを見つめ、バラバと同じように、あ の叫びの祈りを聞いたでしょう。「父よ、彼らをお赦しください。」シモンはその後、主イエスを信じクリスチャンになり、新しい人生を歩んだ。またシモンの 子どもたち「アレクサンドロとルフォス」は教会を支える主力メンバーとなり、パウロの協力者ともなった。

 最後に、多くの者が「十字架から降りてくるがいい。それを見たら、信じてやろう」(32)と言って主イエスをののしった。主イエスが十字架から降りてこなかったのは。力がなかったのではなく、それは私たちの罪の救いの完成の為であった。
「良き羊飼いは羊のために命を捨てる。」(ヨハネ10:11)
主イエスの十字架は私のため、あなたのためです


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