イースター主日礼拝メッセ−ジ】                         

2006年4月16日   
あの方は復活なさった
ルカによる福音書24章6節
高橋淑郎牧師

週の初めの日(日曜日)の明け方早く、今は亡きイエスを偲ぶひと時をもとうと墓を訪ねてきた数人の女性たちがいました。彼らは主イエスの弟子なのです。その手には香料がありました。死体が臭くならないようにという心遣いです。しかし、墓石は封印を解かれて脇に転がされている上に、中は空っぽです。主イエスの遺体はありません。彼女たちは途方に暮れました。気落ちしている情景が目に浮かびます。確かに葬ったはずの墓に遺体がないというのは大事件です。

その様子を見ていた輝く衣を着た二人の天使はこう言いました。「あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ」と。それを聞いて、彼女たちの脳裏に一つの思い出が甦ってきました。それはイエスと過ごした懐かしい日々です。大切な教えや神の国について沢山の話をして下さったとき、イエスは折に触れて言っておられたのです。

「人の子は必ず、罪人の手に渡され、十字架につけられ、三日目に復活することになっている」と。

彼女たちは御使のメッセージを聴くまで、イエスを過去形でしか思い出せなかったのです。これは男性の弟子たちにも言えることでした。イエス・キリストは復活されたと伝えられても、それを冗談としか受け取れなかったのです。あれから21世紀の時の流れを超えて、今日多くの人々からも、復活のメッセージは、「たわごと」としか受け止められていないのです。しかし、事実主イエスは甦られたのです。このメッセージに耳を傾け、単純に信じる人は、たとえその人の人生に今日終わりが訪れても、その命は今日始まるのです。復活の主イエス・キリストによって、復活の命に甦るのですから。

時を知っておられる神さまにあなたの人生をゆだねてください。

イースターおめでとうございます。