主日礼拝メッセ−ジ】                         
2006年5月7日   
「ここに水があります」
使徒言行録8章26-40節
高橋淑郎牧師

2千年もの昔、一人のエチオピア人の高官がユダヤのエルサレムまで何千キロもの旅をして礼拝に与った帰り道のことです。退屈な馬車の旅を無為に過ごすまいと、聖書(イザヤ書53章)を音読していましたが、読んでいる内に、ふと疑問がわいて来るのを感じました。すると人気(ひとけ)のない寂しい道にもかかわらず馬車の外から、「読んでいることがお分かりになりますか。」という声がします。神が遣わされたフィリポという伝道者でした。高官は直ちに馬車に招き入れて読んでいて分からなかった聖書の箇所について説明を求めました。フィリポは示された聖書箇所から説き起こして、イエスについて福音を告げ知らせました。「イエスこそ、屠殺場に引かれて行く羊のように、父なる神の御心に従って十字架に死んで下さったこと、それによって罪は赦されて救われたこと、三日目に復活されたので、イエスを救い主と信じる者もまた永遠の命に与ることができる」というように語り聞かせました。

エチオピア人は熱心に聖書の解き明かしを聴いていましたが、聖霊は彼の目を開かせて馬車の窓から泉を発見させました。彼は、「ここに水があります。バプテスマを受けるのに、何か妨げがあるでしょうか。」と、自分の方からバプテスマを申し出ました。フィリポは、彼が真心からイエス・キリストを神の子、罪と死からの救い主と信じ、口に言い表しましたので、馬車を降りて彼にバプテスマを施しました。バプテスマとは、古い罪人の彼が十字架のイエスと共に死んで葬られ、今は復活のキリストと共に神の子として新しく生れたしるしのことです。こうして彼は神に受け入れられた確信を得て喜びながら帰国の途に着きました。

あなたも今、イエス・キリストをあなたの救い主と信じて、「ここに水があります。」と申し出るなら、あなたは救われます。そのような願いを起こされた人はいませんか。